【初心者向け】WordPressお問い合わせフォームの作り方|設置できない原因とおすすめプラグインを解説

はじめに

WordPressでブログや企業サイトを運営するなら、お問い合わせフォームの設置はほぼ必須です。問い合わせ、仕事の依頼、資料請求、採用応募、取材依頼、広告掲載の相談など、読者や見込み客がサイト運営者に連絡できる窓口になるからです。

とはいえ、初心者の方の中には「ワードプレスのお問い合わせフォームはどう作るの?」「プラグインはどれを選べばいい?」「ショートコードを貼ったのに表示されない」「メールが届かない」と悩む方も多いでしょう。

この記事では、WordPressお問い合わせフォームの基本から、初心者におすすめのプラグイン、Contact Form 7を使った作り方、設置できない原因、スパム対策、公開前のチェックリストまでわかりやすく解説します。

1. WordPressのお問い合わせフォームとは?初心者が最初に知っておくべき基本

WordPressのお問い合わせフォームとは、サイト訪問者が名前・メールアドレス・問い合わせ内容などを入力し、サイト管理者にメッセージを送信できる機能のことです。

ブログなら読者からの質問、アフィリエイトサイトなら広告主からの連絡、企業サイトなら見込み客からの相談を受け付ける窓口になります。サイトの信頼性を高めるうえでも、お問い合わせフォームは重要な役割を持っています。

1-1. お問い合わせフォームを設置する目的

お問い合わせフォームを設置する主な目的は、訪問者がサイト運営者へスムーズに連絡できるようにすることです。

たとえば、商品やサービスへの質問、見積もり依頼、記事内容への相談、採用応募、取材依頼など、フォームがあることでビジネスチャンスを逃しにくくなります。特に企業サイトや店舗サイトでは、問い合わせフォームの有無が信頼感に直結することもあります。

また、フォームの入力項目をあらかじめ決めておけば、問い合わせ内容を整理しやすくなります。「名前」「メールアドレス」「相談内容」など必要な情報を最初から取得できるため、返信対応もスムーズになります。

1-2. メールアドレスを直接掲載するよりフォームがおすすめな理由

サイトにメールアドレスをそのまま掲載する方法もありますが、初心者にはお問い合わせフォームの設置がおすすめです。

メールアドレスを直接掲載すると、迷惑メールや営業メールが増えやすくなります。また、訪問者が自分のメールソフトを立ち上げる必要があるため、問い合わせまでの手間が増えて離脱につながることもあります。

お問い合わせフォームなら、サイト上で必要事項を入力して送信できるため、訪問者にとって簡単です。さらに、必須項目の設定、スパム対策、自動返信メール、サンクスページへの遷移なども設定できるため、運営側にとっても管理しやすいのがメリットです。

1-3. お問い合わせフォームに最低限必要な項目

初心者が最初に作るお問い合わせフォームでは、項目を増やしすぎないことが大切です。入力項目が多いほど訪問者の負担が増え、送信前に離脱される可能性が高くなります。

最低限必要な項目は、次の4つです。

項目目的
お名前誰からの問い合わせか確認する
メールアドレス返信先を確認する
件名問い合わせ内容を大まかに把握する
お問い合わせ内容具体的な相談内容を受け取る

企業サイトの場合は「会社名」「電話番号」「問い合わせ種別」などを追加してもよいですが、最初はシンプルな構成で作成するのがおすすめです。

1-4. 固定ページ・投稿ページ・ウィジェットに設置できる場所の違い

WordPressのお問い合わせフォームは、主に固定ページ、投稿ページ、ウィジェットエリアに設置できます。

もっとも一般的なのは、固定ページに「お問い合わせ」ページを作成し、そこにフォームを設置する方法です。固定ページはブログ記事のように時系列で流れないため、会社概要やプライバシーポリシーと同じように常設ページとして使うのに向いています。

投稿ページに設置する場合は、記事の下部に「この記事に関するお問い合わせはこちら」といった形でフォームを置けます。ただし、すべての記事にフォームを置くと管理が複雑になることがあるため、基本はお問い合わせページへ誘導する形がよいでしょう。

サイドバーやフッターなどのウィジェットエリアには、フォームそのものではなく「お問い合わせはこちら」というボタンやリンクを設置するのがおすすめです。フォームを直接置くと表示スペースが狭く、スマホで見づらくなる場合があります。

2. WordPressでお問い合わせフォームを作る主な方法

WordPressでお問い合わせフォームを作る方法は、大きく分けて「プラグインを使う」「外部フォーム作成サービスを埋め込む」「HTML・PHPで自作する」の3つです。

それぞれにメリット・デメリットがありますが、初心者の場合はプラグインを使う方法がもっとも簡単です。

2-1. プラグインを使って作成する方法

WordPressのフォーム作成プラグインを使えば、管理画面から項目を追加したり、送信先メールアドレスを設定したりできます。

Contact Form 7、WPForms、Snow Monkey Forms、Forminatorなどが代表的です。プラグインによって操作画面や機能は異なりますが、コードを書かなくてもお問い合わせフォームを作成できる点が大きなメリットです。

特にContact Form 7は、WordPress公式ディレクトリで有効インストール数が1,000万以上ある定番のフォームプラグインです。無料で使いやすく、情報も多いため、初心者が最初に試しやすい選択肢です。

2-2. フォーム作成サービスを埋め込む方法

Googleフォームやformrunなど、外部のフォーム作成サービスを利用し、WordPressに埋め込む方法もあります。

この方法は、WordPress側で細かい設定をしなくてもフォームを作れる点がメリットです。アンケートや簡易的な受付フォームを作りたい場合には便利です。

一方で、デザインがサイトと合わない、外部サービス側の仕様変更に影響される、無料プランでは機能制限があるといったデメリットもあります。サイトのデザインや運用ルールに合わせたい場合は、WordPressプラグインのほうが管理しやすいでしょう。

2-3. HTML・PHPで自作する方法

HTMLやPHPを使って、お問い合わせフォームを自作することも可能です。

自作すれば、デザインや動作を自由に調整できます。独自の確認画面、データベース保存、外部システム連携など、細かい要件にも対応しやすくなります。

ただし、メール送信処理、入力チェック、スパム対策、セキュリティ対策を自分で実装する必要があります。知識が不十分なまま作ると、迷惑メール送信の踏み台になったり、個人情報の取り扱いに問題が出たりする可能性があります。

2-4. 初心者にはプラグインがおすすめな理由

初心者には、プラグインを使ったお問い合わせフォーム作成がおすすめです。

理由は、管理画面から操作できるため、HTMLやPHPの知識がなくても作れるからです。また、送信先メールアドレス、自動返信メール、必須項目、スパム対策など、フォーム運営に必要な機能をまとめて設定できます。

WordPressのお問い合わせフォームは、作って終わりではありません。公開後にメールが届くか、スマホで見やすいか、迷惑メール対策ができているかを確認しながら運用する必要があります。その点でも、管理しやすいプラグインを使うのが安心です。

3. 初心者におすすめのWordPressお問い合わせフォームプラグイン

WordPressのお問い合わせフォームプラグインは数多くありますが、初心者が選ぶなら「使いやすさ」「情報量」「更新状況」「必要な機能が無料で使えるか」を基準にしましょう。

ここでは、初心者におすすめの代表的なプラグインを紹介します。

3-1. Contact Form 7|無料で使える定番プラグイン

Contact Form 7は、WordPressのお問い合わせフォームプラグインとして非常に有名な定番プラグインです。無料で利用でき、シンプルな問い合わせフォームから複数フォームの作成まで対応できます。

ショートコードを固定ページに貼り付けるだけでフォームを表示できるため、基本的な使い方は難しくありません。また、公式情報や解説記事が多いため、トラブルが起きたときに調べやすいのもメリットです。

一方で、ドラッグ&ドロップで直感的に作るタイプではないため、最初はタグの記述に少し戸惑うかもしれません。とはいえ、無料で安定したフォームを作りたい初心者には有力な選択肢です。Contact Form 7は、デフォルト設定では個人データをデータベースに保存せず、Cookieも使用しないと公式ディレクトリで説明されています。

3-2. WPForms|ドラッグ&ドロップで作りやすいプラグイン

WPFormsは、ドラッグ&ドロップ操作でフォームを作成できる初心者向けのフォームプラグインです。

テンプレートを選び、必要な項目を追加・削除しながらフォームを作れるため、コードに不慣れな方でも使いやすいのが特徴です。公式ディレクトリでも、ドラッグ&ドロップで問い合わせフォーム、フィードバックフォーム、購読フォーム、決済フォームなどを作れると説明されています。

無料版でも基本的なお問い合わせフォームは作れますが、高度な条件分岐や決済連携など一部機能は有料版が必要になる場合があります。操作性を重視する初心者や、将来的にマーケティング用途まで広げたいサイトに向いています。

3-3. Snow Monkey Forms|ブロックエディターで直感的に作れるプラグイン

Snow Monkey Formsは、WordPressのブロックエディターでフォームを作成できるプラグインです。テキスト、メール、電話番号、URL、ファイル、テキストエリア、セレクト、ラジオボタン、チェックボックス、日付などの項目に対応しています。

ブロックエディターに慣れている方なら、ページを編集する感覚でフォームを作れるため、直感的に操作しやすいでしょう。

また、Snow Monkeyテーマとの相性がよいですが、公式ディレクトリでは他のテーマでも利用できると案内されています。シンプルな問い合わせフォームをブロックで作りたい方におすすめです。

3-4. Forminator|無料でも多機能なフォームプラグイン

Forminatorは、お問い合わせフォームだけでなく、アンケート、クイズ、投票、見積もりフォーム、登録フォームなども作れる多機能なプラグインです。公式ディレクトリでは、PayPalやStripeを含む決済フォームにも対応すると説明されています。

無料でも機能が豊富なため、「問い合わせフォーム以外にもアンケートや診断コンテンツを作りたい」というサイトに向いています。

ただし、多機能な分、設定項目が多く感じることもあります。シンプルなお問い合わせフォームだけを作りたい場合は、Contact Form 7やSnow Monkey Formsのほうがわかりやすいと感じるかもしれません。

3-5. MW WP Formは今から使っても大丈夫?

MW WP Formは、確認画面付きフォームを作成できる日本製の有名なプラグインです。ショートコードでフォームを作成でき、問い合わせデータの保存や確認画面にも対応しているため、以前から多くのWordPressサイトで使われてきました。

ただし、2026年6月時点のWordPress.org公式ディレクトリでは「最新の3つの主要リリースでテストされていない可能性がある」という注意表示があり、メタ情報でもテスト済みバージョンは6.4.8までとなっています。

既存サイトで問題なく動いている場合は、すぐに削除する必要はありません。しかし、これから新しくWordPressお問い合わせフォームを作る初心者であれば、Contact Form 7、WPForms、Snow Monkey Forms、Forminatorなど、現在のWordPress環境に合わせやすいプラグインを優先するのがおすすめです。

3-6. 目的別おすすめプラグイン早見表

目的おすすめプラグイン理由
無料で定番のフォームを作りたいContact Form 7利用者が多く情報も豊富
直感的に作りたいWPFormsドラッグ&ドロップで操作しやすい
ブロックエディターで作りたいSnow Monkey Formsブロック感覚でフォームを作れる
アンケートやクイズも作りたいForminator無料でも多機能
確認画面を重視したいMW WP Form確認画面に対応。ただし新規導入は慎重に判断

初心者が迷った場合は、まずContact Form 7から試すのがおすすめです。シンプルなフォームを無料で作成でき、トラブル時の解決情報も見つけやすいためです。

4. Contact Form 7でお問い合わせフォームを作る手順

ここからは、Contact Form 7を使ってWordPressにお問い合わせフォームを作る手順を解説します。

基本的な流れは、プラグインをインストールし、フォームを作成し、送信先メールを設定し、固定ページにショートコードを貼り付けるだけです。

4-1. Contact Form 7をインストール・有効化する

まず、WordPress管理画面にログインします。

左メニューの「プラグイン」から「新規追加」をクリックし、検索窓に「Contact Form 7」と入力します。プラグインが表示されたら「今すぐインストール」をクリックし、続けて「有効化」をクリックします。

有効化すると、管理画面の左メニューに「お問い合わせ」という項目が追加されます。ここからフォームの作成や編集ができます。

4-2. 新規フォームを作成する

管理画面の「お問い合わせ」から「新規追加」をクリックします。

フォーム名には「お問い合わせフォーム」など、管理しやすい名前を入力します。この名前は管理画面で識別するためのものなので、訪問者に直接表示されるわけではありません。

初期状態でも、名前、メールアドレス、題名、メッセージ本文、送信ボタンが設定されています。基本的なフォームでよければ、このまま使っても問題ありません。

4-3. 名前・メールアドレス・題名・本文の項目を設定する

Contact Form 7では、フォーム内の項目をフォームタグで設定します。

たとえば、名前はテキスト項目、メールアドレスはメール項目、本文はテキストエリア項目として設定します。必須項目にしたい場合は、タグにアスタリスクが付いた形式を使用します。

基本的な構成は、次のようなイメージです。

HTML
<label> お名前
[text* your-name autocomplete:name]
</label>

<label> メールアドレス
[email* your-email autocomplete:email]
</label>

<label> 題名
[text* your-subject]
</label>

<label> お問い合わせ内容
[textarea* your-message]
</label>

[submit "送信"]

初心者の場合は、最初から項目を増やしすぎず、必要最低限の構成で公開するのがおすすめです。

4-4. 送信先メールアドレスを設定する

次に、フォームから送信された内容を受け取るメールアドレスを設定します。

フォーム編集画面の「メール」タブを開き、「送信先」に管理者のメールアドレスを入力します。Contact Form 7の公式ドキュメントでは、メールテンプレートの「To」欄に受信者のメールアドレスを設定できると説明されています。

送信元には、サイトと同じドメインのメールアドレスを設定するのが基本です。たとえば、サイトのドメインが「example.com」なら「」のようなメールアドレスを使うと、なりすまし判定を受けにくくなります。公式ドキュメントでも、From欄にはWebサイトと同じドメインに属するメールアドレスを使うべきと案内されています。

4-5. 自動返信メールを設定する

自動返信メールを設定すると、フォーム送信者に「お問い合わせを受け付けました」という確認メールを送れます。

Contact Form 7では、「メール」タブの下部にある「メール(2)」を有効化することで、自動返信メールを設定できます。公式ドキュメントでも、Mail(2)は追加のメールテンプレートであり、自動返信として使われることが多いと説明されています。

自動返信メールには、次の内容を入れておくと親切です。

内容
受付完了の案内お問い合わせありがとうございます。内容を確認のうえ返信いたします。
返信目安通常2〜3営業日以内に返信いたします。
送信内容の控えお名前、メールアドレス、お問い合わせ内容
注意書き内容によっては返信できない場合があります。

自動返信メールはユーザーの安心感につながりますが、メールが届かないトラブルも起きやすい部分です。設定後は必ずテスト送信しましょう。

4-6. ショートコードをコピーして固定ページに貼り付ける

フォームを保存すると、ショートコードが表示されます。

ショートコードとは、フォームをページ内に表示するための短いコードです。たとえば、次のような形式です。

HTML
[contact-form-7 id="123" title="お問い合わせフォーム"]

このショートコードをコピーし、固定ページの本文エリアに貼り付けます。

ブロックエディターを使っている場合は、「ショートコード」ブロックに貼り付けるとわかりやすいです。Contact Form 7には作成済みフォームを挿入するブロックも用意されています。

4-7. お問い合わせページを公開して表示を確認する

固定ページのタイトルを「お問い合わせ」や「お問い合わせフォーム」にして、ショートコードを貼り付けたら公開します。

公開後は、必ず実際のページを開いてフォームが表示されるか確認しましょう。名前、メールアドレス、題名、本文の入力欄が表示され、送信ボタンが押せる状態になっていれば設置は完了です。

ただし、表示されただけでは安心できません。必ずテスト送信を行い、管理者宛メールと自動返信メールが届くか確認しましょう。

5. お問い合わせフォームをサイト内に設置する方法

お問い合わせフォームは、作成しただけでは訪問者に見つけてもらえません。サイト内のわかりやすい場所から、お問い合わせページへ誘導することが大切です。

5-1. 固定ページに設置する方法

もっとも基本的な方法は、固定ページにお問い合わせフォームを設置する方法です。

WordPress管理画面の「固定ページ」から「新規追加」をクリックし、タイトルを「お問い合わせ」にします。本文エリアにContact Form 7のショートコードを貼り付け、公開すればお問い合わせページの完成です。

固定ページは、会社概要、サービス案内、プライバシーポリシーなどと同じように、常設ページとして使うのに適しています。サイト内のどこからでもアクセスしやすいようにしておきましょう。

5-2. グローバルメニューに追加する方法

お問い合わせページを作成したら、グローバルメニューに追加しましょう。

管理画面の「外観」から「メニュー」を開き、作成した「お問い合わせ」ページにチェックを入れてメニューに追加します。保存すると、サイト上部のナビゲーションメニューに表示されます。

グローバルメニューに「お問い合わせ」があると、訪問者が迷わず連絡できます。特に企業サイトやサービスサイトでは、ヘッダーにお問い合わせ導線を置くことが重要です。

5-3. サイドバーやフッターに設置する方法

サイドバーやフッターにも、お問い合わせページへのリンクを設置できます。

たとえば、サイドバーに「ご相談はこちら」、フッターに「お問い合わせ」リンクを設置しておくと、記事を読み終えた訪問者が自然に問い合わせへ進めます。

ただし、サイドバーやフッターにフォームそのものを直接設置すると、入力欄が狭くなって使いにくい場合があります。基本的には、フォーム本体は固定ページに置き、サイドバーやフッターからリンクで誘導する形がおすすめです。

5-4. ボタンやリンクからお問い合わせページへ誘導する方法

記事本文やサービス紹介ページの途中に、お問い合わせページへのボタンを設置するのも効果的です。

たとえば、次のような文言を使うと自然に誘導できます。

HTML
サービスに関するご相談は、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

ボタンの文言は「お問い合わせはこちら」「無料相談する」「見積もりを依頼する」など、訪問者が次に何をすればよいか明確にしましょう。

5-5. スマホ表示で見やすいか確認するポイント

お問い合わせフォームは、スマホで見やすいか必ず確認しましょう。

スマホで入力欄が小さすぎる、送信ボタンが押しづらい、項目同士の余白が狭い、横スクロールが発生する、といった状態では問い合わせ率が下がります。

確認すべきポイントは、入力欄が画面幅に収まっているか、文字サイズが小さすぎないか、送信ボタンが押しやすいか、エラーメッセージが見やすいかです。実際にスマホからテスト送信して、ストレスなく入力できるか確認しましょう。

6. WordPressのお問い合わせフォームが設置できない原因と対処法

WordPressのお問い合わせフォームでは、「表示されない」「送信できない」「メールが届かない」といったトラブルがよくあります。

原因は、ショートコードの貼り付けミス、メール設定、プラグインの競合、キャッシュ、セキュリティ設定などさまざまです。焦らず一つずつ確認しましょう。

6-1. ショートコードを貼っても表示されない

ショートコードを貼ってもフォームが表示されない場合は、まず貼り付け場所を確認してください。

ブロックエディターでは、通常の段落ブロックではなく「ショートコード」ブロックに貼ると安定しやすいです。また、ショートコードの角括弧が全角になっていないか、余計な文字が入っていないかも確認しましょう。

Contact Form 7の場合、フォームが削除されているとショートコードを貼っても表示されません。管理画面の「お問い合わせ」から、該当フォームが存在しているか確認してください。

6-2. フォームは表示されるが送信できない

フォームは表示されるのに送信できない場合は、JavaScriptのエラーやセキュリティ系プラグインの影響が考えられます。

まず、ブラウザを変えて試してみましょう。次に、キャッシュプラグインやセキュリティプラグインを一時的に停止し、送信できるか確認します。

また、reCAPTCHAを設定している場合、サイトキーやシークレットキーの入力ミス、ドメイン登録の間違いが原因になることもあります。設定を見直しましょう。

6-3. 送信完了メッセージが出ない

送信ボタンを押しても完了メッセージが出ない場合は、フォームの送信処理が途中で止まっている可能性があります。

原因として多いのは、JavaScriptエラー、テーマとの相性、キャッシュの影響、セキュリティ設定です。まずはブラウザのキャッシュを削除し、キャッシュプラグインを停止して確認します。

それでも改善しない場合は、使用中のテーマを一時的にWordPress標準テーマに切り替えて確認すると、テーマ側の問題かどうかを切り分けやすくなります。

6-4. メールが届かない・迷惑メールに入る

フォーム送信は成功しているのにメールが届かない場合は、WordPressから送信されたメールが迷惑メール判定されている可能性があります。

まず、迷惑メールフォルダを確認してください。次に、Contact Form 7の「メール」設定で、送信先メールアドレスが正しいか確認します。

また、From欄にはサイトドメインと同じメールアドレスを設定するのが基本です。GmailやYahoo!メールなど外部ドメインのアドレスをFromに設定すると、なりすましと判断されやすくなります。公式ドキュメントでも、From欄にはWebサイトと同じドメインに属するメールアドレスを使うべきとされています。

改善しない場合は、SMTPプラグインを導入してメール送信方式を見直しましょう。

6-5. 自動返信メールだけ届かない

管理者宛メールは届くのに自動返信メールだけ届かない場合は、「メール(2)」の設定を確認します。

送信先が、フォーム入力者のメールアドレスを示すメールタグになっているか確認してください。たとえば、フォーム側で [email* your-email] を使っている場合、自動返信の送信先には [your-email] を設定します。

また、自動返信メールの件名や本文が空になっていると、メールが正しく送信されない場合があります。件名、本文、送信元、追加ヘッダーを確認しましょう。

6-6. reCAPTCHA設定後に送信できなくなった

reCAPTCHA設定後に送信できなくなった場合は、reCAPTCHAの種類とキーを確認しましょう。

Contact Form 7では、バージョン5.1以降でreCAPTCHA v3 APIを使用しており、v2用のキーはv3では使えません。公式ドキュメントでも、v2用キーはv3 APIでは動作しないため、v3用にサイトを登録し直してキーを取得する必要があると案内されています。

また、Google reCAPTCHA管理画面で登録したドメインと、実際のサイトドメインが一致しているかも確認してください。wwwあり・なし、サブドメインの違いにも注意が必要です。

6-7. テーマや他プラグインとの競合を確認する

お問い合わせフォームが正常に動作しない場合、テーマや他のプラグインとの競合が原因になることがあります。

確認方法は、まず不要なプラグインを一時停止し、フォームが動作するか確認することです。特に、キャッシュ系、セキュリティ系、JavaScript最適化系のプラグインは影響しやすいです。

それでも改善しない場合は、テーマを一時的にWordPress標準テーマに変更して確認します。標準テーマで正常に動く場合は、使用中のテーマ側に原因がある可能性があります。

6-8. キャッシュ・セキュリティ設定を見直す

キャッシュやセキュリティ設定が強すぎると、フォーム送信に必要な処理が止まることがあります。

キャッシュプラグインを使っている場合は、お問い合わせページをキャッシュ対象から除外する設定を試しましょう。また、JavaScriptの圧縮や遅延読み込みを有効にしている場合は、フォーム関連のスクリプトが正しく動いているか確認してください。

セキュリティプラグインでREST APIやAjax通信を制限している場合も、フォーム送信に影響することがあります。設定を一つずつ見直し、原因を切り分けましょう。

7. お問い合わせフォームに必要なスパム対策とセキュリティ設定

お問い合わせフォームを公開すると、スパム送信が届くことがあります。特にWordPressサイトは世界中で使われているため、自動送信ボットの対象になりやすいです。

フォームを安全に運用するためには、スパム対策と個人情報保護の設定を行いましょう。

7-1. Google reCAPTCHAを導入する

Google reCAPTCHAは、スパムボットによる自動送信を防ぐための代表的な対策です。

Contact Form 7のreCAPTCHA連携では、WordPress管理画面の「お問い合わせ」から「インテグレーション」を開き、サイトキーとシークレットキーを設定します。reCAPTCHA v3は背景で動作するため、ユーザーが画像認証を選んだり「私はロボットではありません」にチェックしたりする必要がありません。

ただし、reCAPTCHAを導入してもスパムを完全にゼロにできるわけではありません。Akismetや承諾チェックボックスなど、複数の対策を組み合わせるのがおすすめです。

7-2. Akismetでスパム送信を防ぐ

Akismetは、コメントスパムやお問い合わせフォームのスパムを防ぐためのプラグインです。公式ディレクトリでは、コメントや問い合わせフォームの送信内容をグローバルなスパムデータベースと照合し、悪質なコンテンツを防ぐと説明されています。

Contact Form 7でもAkismet連携を利用できます。スパムメールが増えてきた場合は、reCAPTCHAとあわせて導入を検討しましょう。

ただし、Akismetの利用にはAPIキーが必要です。個人ブログでは無料で使える場合がありますが、商用サイトでは有料プランが必要になることがあります。運営サイトの用途に合わせて確認しましょう。

7-3. 確認画面や承諾チェックボックスを設置する

問い合わせ内容の誤送信を減らしたい場合は、確認画面や承諾チェックボックスを設置するとよいでしょう。

確認画面があると、ユーザーが送信前に入力内容を見直せます。ただし、フォーム送信までのステップが増えるため、問い合わせ率が下がる可能性もあります。

一方、承諾チェックボックスは「プライバシーポリシーに同意する」といった確認に使えます。個人情報を取得するフォームでは、入力者が情報の取り扱いを確認できる導線を用意しましょう。

7-4. 個人情報保護のためにプライバシーポリシーを明記する

お問い合わせフォームでは、名前やメールアドレスなどの個人情報を取得します。そのため、プライバシーポリシーへのリンクをフォーム付近に設置することが重要です。

たとえば、送信ボタンの前に次のような文言を入れます。

HTML
送信前にプライバシーポリシーをご確認ください。

個人情報を何の目的で取得し、どのように管理し、第三者に提供する可能性があるのかを明記しておくと、訪問者に安心感を与えられます。

7-5. SMTP設定でメール到達率を改善する

WordPressから送信されるメールは、サーバー環境によって迷惑メール判定されることがあります。

メールが届かない場合は、SMTPプラグインを使って送信方式を改善しましょう。SMTPを設定すると、WordPress標準のメール送信ではなく、認証済みのメールサーバー経由で送信できるため、メール到達率の改善が期待できます。

特に、Gmail、独自ドメインメール、レンタルサーバーのメールを利用している場合は、SMTP設定を行うことで安定しやすくなります。

7-6. SPF・DKIM・DMARC設定も確認する

メールが迷惑メールに入りやすい場合は、SPF・DKIM・DMARCの設定も確認しましょう。

SPFは送信元サーバーの正当性を示す設定、DKIMはメールに電子署名を付ける設定、DMARCはSPFやDKIMの結果に応じた処理方針を示す設定です。

これらはドメインのDNS設定で行います。初心者には少し難しく感じるかもしれませんが、独自ドメインのメールを使っている場合は重要です。レンタルサーバーのマニュアルを確認しながら設定しましょう。

8. お問い合わせフォームを使いやすくするカスタマイズ

お問い合わせフォームは、ただ設置するだけでなく、訪問者が入力しやすいようにカスタマイズすることが大切です。

入力項目、必須設定、プレースホルダー、デザイン、サンクスページ、計測設定を見直すことで、問い合わせ率の改善につながります。

8-1. 入力項目を増やす・減らす

入力項目は、必要な情報だけに絞るのが基本です。

たとえば、個人ブログのお問い合わせフォームであれば「名前」「メールアドレス」「題名」「本文」だけで十分な場合が多いです。企業サイトの場合は「会社名」「電話番号」「問い合わせ種別」を追加すると、返信対応がしやすくなります。

ただし、電話番号や住所などの入力を必須にすると、ユーザーが送信をためらうことがあります。本当に必要な項目だけを残しましょう。

8-2. 必須項目と任意項目を設定する

必須項目と任意項目を明確に分けることで、入力ミスを防げます。

必須にすべき項目は、メールアドレスとお問い合わせ内容です。名前も基本的には必須にしてよいでしょう。一方、電話番号や会社名は任意にすることで、個人ユーザーも問い合わせしやすくなります。

フォーム上では「必須」「任意」のラベルを表示すると親切です。必須項目がわからないフォームは、入力エラーが増えやすくなります。

8-3. プレースホルダーを設定する

プレースホルダーとは、入力欄の中に薄く表示される案内文のことです。

たとえば、メールアドレス欄に「」、お問い合わせ内容欄に「ご相談内容をできるだけ具体的に入力してください」と表示すると、ユーザーが何を書けばよいか理解しやすくなります。

ただし、プレースホルダーだけで重要な説明を済ませるのは避けましょう。入力を始めると文字が消えるため、必要な説明はラベルや補足文として表示するのがおすすめです。

8-4. サンクスページに遷移させる

サンクスページとは、フォーム送信後に表示する「送信ありがとうございました」という完了ページのことです。

サンクスページを用意すると、問い合わせ完了をわかりやすく伝えられます。また、GA4などのアクセス解析で問い合わせ完了数を計測しやすくなるメリットもあります。

サンクスページには、受付完了メッセージ、返信目安、よくある質問へのリンク、サービスページへのリンクなどを掲載するとよいでしょう。

8-5. デザインをCSSで整える

お問い合わせフォームのデザインが見づらいと、入力途中で離脱される可能性があります。

CSSで入力欄の幅、余白、文字サイズ、ボタンの大きさを整えましょう。特にスマホでは、入力欄の横幅を100%にし、送信ボタンをタップしやすいサイズにすることが大切です。

例として、次のようなCSSを追加できます。

CSS
.wpcf7 input,
.wpcf7 textarea {
width: 100%;
box-sizing: border-box;
padding: 12px;
margin-top: 6px;
}

.wpcf7-submit {
cursor: pointer;
padding: 12px 24px;
}

テーマによって最適なCSSは異なるため、表示を確認しながら調整しましょう。

8-6. GA4で問い合わせ完了を計測する

お問い合わせフォームを設置したら、GA4で問い合わせ完了を計測できるようにしましょう。

問い合わせ数を計測することで、どの記事やページから問い合わせが発生しているのかを分析できます。特に企業サイトやアフィリエイトサイトでは、フォーム送信完了をコンバージョンとして設定しておくことが重要です。

サンクスページを用意している場合は、そのページの表示をコンバージョンとして計測できます。サンクスページを使わない場合は、フォーム送信イベントを計測する方法もあります。

9. お問い合わせフォーム作成後に必ず確認すべきチェックリスト

お問い合わせフォームは、公開前後の確認が非常に重要です。見た目は問題なくても、メールが届かない、スマホで入力しづらい、自動返信が機能しないといったトラブルが起きることがあります。

次のチェックリストを使って、必ず動作確認を行いましょう。

9-1. パソコン・スマホの両方で表示確認する

まず、パソコンとスマホの両方でお問い合わせページを開きます。

入力欄が崩れていないか、文字が小さすぎないか、送信ボタンが見やすいか、余白が適切かを確認しましょう。

スマホでは、実際に指で入力してみることが大切です。画面幅からはみ出していないか、タップしにくい部分がないか確認してください。

9-2. テスト送信して管理者宛メールを確認する

フォームを公開したら、必ずテスト送信を行います。

名前、メールアドレス、件名、本文を入力し、送信ボタンを押します。その後、管理者宛メールが届いているか確認しましょう。

届いていない場合は、送信先メールアドレス、迷惑メールフォルダ、サーバーのメール設定、SMTP設定を確認してください。

9-3. 自動返信メールの内容を確認する

自動返信メールを設定している場合は、送信者側にもメールが届くか確認します。

メールの件名、本文、差出人名、返信先アドレスに不自然な点がないか見ましょう。誤字脱字があると、サイトの信頼感を損なう可能性があります。

また、自動返信メールには、送信内容の控えと返信目安を入れておくと親切です。

9-4. 迷惑メールフォルダに入っていないか確認する

管理者宛メールや自動返信メールが迷惑メールフォルダに入っていないか確認します。

特にGmailでは、送信元ドメインやメール認証設定によって迷惑メール判定されることがあります。迷惑メールに入っている場合は、Fromアドレス、SMTP設定、SPF・DKIM・DMARC設定を見直しましょう。

9-5. 入力エラーや必須項目の動作を確認する

必須項目を空欄にした状態で送信し、エラーメッセージが表示されるか確認します。

メールアドレス欄に不正な形式を入力した場合、本文を空欄にした場合など、想定される入力ミスを試してみましょう。

エラーメッセージがわかりにくい場合は、文言を調整することも検討してください。

9-6. プライバシーポリシーへのリンクを確認する

お問い合わせフォーム付近に、プライバシーポリシーへのリンクが設置されているか確認します。

リンク切れしていないか、別のページに飛んでいないか、スマホでもタップしやすいかを確認しましょう。

個人情報を取得する以上、プライバシーポリシーへの導線は必須です。企業サイトや店舗サイトでは特に忘れないようにしましょう。

10. WordPressお問い合わせフォームに関するよくある質問

最後に、WordPressお問い合わせフォームに関するよくある質問をまとめます。

10-1. お問い合わせフォームは無料で作れる?

はい、無料で作れます。

Contact Form 7、WPForms Lite、Snow Monkey Forms、Forminatorなど、無料で使えるフォームプラグインがあります。基本的な問い合わせフォームであれば、有料プラグインを使わなくても作成できます。

ただし、条件分岐、決済連携、高度なマーケティング連携、詳細なデータ管理などが必要な場合は、有料版を検討してもよいでしょう。

10-2. プラグインなしでも作れる?

プラグインなしでも作れますが、初心者にはおすすめしません。

HTML、PHP、JavaScriptを使って自作する必要があり、メール送信処理、入力チェック、セキュリティ対策、スパム対策を自分で実装する必要があります。

安全性と管理のしやすさを考えると、初心者はフォーム作成プラグインを使うのが安心です。

10-3. 確認画面は必要?

確認画面は必須ではありません。

シンプルな問い合わせフォームであれば、確認画面なしでも問題ありません。入力ステップが少ないほうが、ユーザーにとって送信しやすい場合もあります。

ただし、資料請求、採用応募、見積もり依頼など、入力内容が多いフォームでは確認画面があると安心です。目的に合わせて判断しましょう。

10-4. お問い合わせフォームからのメールが届かないときは?

まず、迷惑メールフォルダを確認してください。

次に、送信先メールアドレス、Fromアドレス、メールタグ、自動返信設定を見直します。特にContact Form 7では、From欄にサイトと同じドメインのメールアドレスを設定するのが基本です。

それでも届かない場合は、SMTPプラグインを導入し、メール送信方式を改善しましょう。あわせて、SPF・DKIM・DMARCなどのメール認証設定も確認すると安心です。

10-5. 複数のフォームを作成できる?

はい、複数のフォームを作成できます。

たとえば、「一般お問い合わせ」「資料請求」「採用応募」「広告掲載依頼」など、目的ごとにフォームを分けられます。

フォームを分けることで、必要な入力項目や送信先メールアドレスを変えられます。問い合わせ内容を整理しやすくなるため、企業サイトでは複数フォームの運用もおすすめです。

10-6. 企業サイトにおすすめのプラグインはどれ?

企業サイトでシンプルな問い合わせフォームを作りたいなら、Contact Form 7がおすすめです。無料で使え、利用者が多く、情報も豊富です。

操作のわかりやすさを重視するならWPForms、ブロックエディターで管理したいならSnow Monkey Forms、アンケートや診断フォームまで作りたいならForminatorが向いています。

確認画面を重視する場合はMW WP Formも候補になりますが、新規導入では更新状況やWordPressの対応バージョンを確認してから判断しましょう。

まとめ

WordPressのお問い合わせフォームは、サイト訪問者と運営者をつなぐ重要な窓口です。ブログ、企業サイト、店舗サイト、アフィリエイトサイトのどれであっても、信頼性を高めるために設置しておきたい機能です。

初心者がワードプレスでお問い合わせフォームを作るなら、まずはプラグインを使う方法がおすすめです。無料で定番のContact Form 7、直感的に操作しやすいWPForms、ブロックエディターで作れるSnow Monkey Forms、多機能なForminatorなど、目的に合わせて選びましょう。

特にContact Form 7なら、インストール後にフォームを作成し、送信先メールアドレスを設定し、ショートコードを固定ページに貼り付けるだけで基本的なお問い合わせページを作れます。

ただし、フォームは設置して終わりではありません。テスト送信、管理者宛メール、自動返信メール、迷惑メールフォルダ、スマホ表示、プライバシーポリシー、スパム対策まで確認することが大切です。

お問い合わせフォームが正常に動けば、読者や見込み客からの連絡を受け取りやすくなります。この記事を参考に、自分のWordPressサイトに合った使いやすいお問い合わせフォームを設置してみましょう。