C#(Csharp)の実行方法を初心者向けに解説|オンライン・VS Code・コマンドで動かす手順

1. C#(Csharp)を実行する方法は主に3つ

C#を実行する代表的な方法は、次の3つです。

  • オンライン実行環境を使う

  • VS Codeを使う

  • dotnetコマンドを使う

このほか、WindowsではVisual Studioを使う方法もあります。それぞれ準備の手間や使いやすさが異なるため、目的に合った方法を選ぶことが大切です。

1-1. すぐ試すならオンライン実行環境

C#を今すぐ動かしてみたい場合は、オンライン実行環境が便利です。

ブラウザでC#対応のオンラインコンパイラを開き、コードを入力して実行ボタンを押すだけで結果を確認できます。.NET SDKやエディターをパソコンへインストールする必要はありません。

次のような人に向いています。

  • C#がどのような言語か試したい

  • 短いサンプルコードを動かしたい

  • 学校や共有パソコンを使っている

  • 開発環境の設定でつまずきたくない

ただし、複数ファイルを使うプログラムや本格的なアプリ開発には向いていません。

1-2. 本格的に学ぶならVS Code

継続してC#を学ぶ場合は、VS Codeを使う方法がおすすめです。

VS Codeは、Windows、macOS、Linuxで利用できるコードエディターです。C# Dev Kitなどの拡張機能を追加すると、入力補完、エラー表示、プロジェクト管理、デバッグといった機能を利用できます。公式ドキュメントでも、VS CodeではC# Dev KitとC#言語機能を組み合わせて.NETプロジェクトを開発する方法が案内されています。

オンライン環境より準備は必要ですが、実際の開発に近い形で学習できます。

1-3. コマンド操作に慣れるならdotnetコマンド

C#のプロジェクトは、ターミナルからdotnetコマンドを使って作成・実行できます。

代表的なコマンドは次の2つです。

dotnet new consoledotnet run

dotnet new consoleでコンソールアプリのプロジェクトを作成し、dotnet runでビルドと実行を行います。Microsoftの公式ドキュメントでも、コンソールアプリの作成方法としてこの手順が案内されています。

VS Codeのターミナルでも同じコマンドを使えるため、VS Codeで開発する場合にも覚えておくと便利です。

1-4. 初心者はどの実行方法を選ぶべきか

C#を初めて触る場合は、目的に応じて次のように選びましょう。

少しだけ試したい場合は、オンライン実行環境が適しています。変数や条件分岐などを学びながら継続的にコードを書くなら、VS Codeがおすすめです。

Windowsでデスクトップアプリを開発したい場合や、画面操作を中心にプロジェクトを管理したい場合は、Visual Studioも選択肢になります。

迷った場合は、最初にオンライン環境でC#を実行し、その後VS Codeと.NET SDKを導入するとスムーズです。

2. C#を実行する前に知っておきたい基礎知識

2-1. C#とは何か

C#は、Microsoftが開発したプログラミング言語です。「シーシャープ」と読みます。

C#は、次のような幅広い分野で利用されています。

  • Webアプリケーション

  • Windows向けデスクトップアプリ

  • Web API

  • クラウドサービス

  • ゲーム

  • スマートフォンアプリ

  • 業務システム

  • コマンドラインツール

コードの構造が比較的わかりやすく、入力補完やエラーチェックを利用できる開発環境も充実しているため、初心者が基礎から学ぶ言語としても適しています。

2-2. CsharpとC#は同じ意味

「Csharp」と「C#」は、基本的に同じプログラミング言語を指します。

正式な表記は「C#」ですが、URL、ファイル名、検索キーワード、サービス名などでは記号の#を扱いにくいことがあります。そのため、アルファベットで「Csharp」や「csharp」と表記されます。

たとえば、「csharp 実行」「Csharp オンライン実行」と検索した場合も、C#の実行方法に関する情報が表示されます。

なお、C#とC++は別のプログラミング言語です。名前は似ていますが、必要な開発環境やコードの書き方、実行方法には違いがあります。

2-3. C#の実行に必要な.NETとは

.NETは、C#などでアプリケーションを開発・実行するためのプラットフォームです。Windowsだけでなく、macOSやLinuxでも利用できます。Microsoftは.NETを、無料でオープンソースのクロスプラットフォーム環境として提供しています。

C#を自分のパソコンで開発するときは、基本的に「.NET SDK」をインストールします。

.NET SDKには、主に次のものが含まれています。

  • C#コードをコンパイルする機能

  • dotnetコマンド

  • プロジェクトのテンプレート

  • アプリをビルドする機能

  • .NETの実行環境

.NET Runtimeは、作成済みの.NETアプリを実行するための環境です。コードを書いて開発する場合は、RuntimeだけでなくSDKをインストールしてください。

2-4. C#コードが実行される仕組み

C#コードは、通常、次のような流れで実行されます。

  1. 開発者が.csファイルへC#コードを書く

  2. コンパイラがコードを中間言語へ変換する

  3. .NETの実行環境が中間言語を読み込む

  4. 実行環境がコンピューターで処理できる命令へ変換する

  5. プログラムが実行される

C#では、コードを書いただけでは基本的に処理は始まりません。コンパイルやビルドを行い、生成されたプログラムを.NET上で実行する必要があります。

ただし、dotnet runを使えば、必要なビルドと実行をまとめて処理できます。そのため、初心者が毎回コンパイル手順を細かく意識する必要はありません。

2-5. まずはコンソールアプリから始めるのがおすすめ

初心者には、文字を入力・表示するコンソールアプリがおすすめです。

画面上にボタンや入力欄を配置するデスクトップアプリでは、C#の文法に加えて画面設計の知識も必要になります。一方、コンソールアプリなら、コードの実行結果を文字としてすぐに確認できます。

最初は次の内容を順番に学ぶとよいでしょう。

  1. 文字列の表示

  2. 変数

  3. 計算

  4. 条件分岐

  5. 繰り返し処理

  6. キーボード入力

  7. メソッド

  8. クラス

3. オンライン環境でC#を実行する方法

3-1. オンライン実行環境の特徴

オンライン実行環境とは、Webブラウザ上でコードを書いて実行できるサービスです。

一般的な画面には、コードを入力するエリア、実行ボタン、結果を表示するエリアが用意されています。会員登録なしで利用できるサービスもあります。

パソコンにソフトウェアをインストールできない場合や、C#の動作をすぐに確認したい場合に便利です。

3-2. C#対応のオンラインコンパイラを開く

検索エンジンで、次のようなキーワードを検索します。

C# オンライン実行Csharp online compilerC# オンラインコンパイラ

検索結果からC#に対応したサービスを開き、使用言語として「C#」が選択されていることを確認してください。

複数の言語に対応しているサービスでは、初期設定がJavaやPythonになっている場合があります。言語が違うとC#コードを実行できないため注意しましょう。

3-3. サンプルコードを入力する

コード入力欄に、次のサンプルを入力します。

Console.WriteLine("Hello, World!");

このコードは、画面に「Hello, World!」と表示するプログラムです。

オンライン環境によっては、次のようにMainメソッドを含む形式が必要な場合もあります。

using System;

class Program{static void Main(){Console.WriteLine("Hello, World!");}}

どちらを使えばよいかわからない場合は、最初から入力されているサンプルコードの形を残し、Console.WriteLineの内容だけを書き換えると簡単です。

3-4. 実行ボタンを押して結果を確認する

コードを入力したら、「Run」「Execute」「実行」などのボタンを押します。

正常に実行されると、出力欄に次のように表示されます。

Hello, World!

エラーが表示された場合は、次の点を確認してください。

  • 行末の;が抜けていないか

  • "が左右にあるか

  • Consoleの先頭が大文字になっているか

  • 使用言語がC#になっているか

  • 全角記号を入力していないか

3-5. オンライン実行環境を使うメリット

最大のメリットは、環境構築が不要なことです。

.NET SDKやVS Codeをインストールしなくても、ブラウザを開くだけでC#を実行できます。端末の種類を問わず利用しやすいため、スマートフォンやタブレットで簡単なコードを確認することも可能です。

また、短いコードを共有しやすい点もメリットです。サービスによっては、入力したコードをURLとして共有できます。

3-6. オンライン実行環境の注意点

オンライン環境には、次のような制限があります。

  • 実行時間に上限がある

  • 保存できるファイル数が少ない

  • 利用できる.NETのバージョンが限られる

  • 外部パッケージを追加できないことがある

  • キーボード入力に対応していないことがある

  • ネットワークやファイル操作が制限される

  • 入力したコードが外部サーバーへ送信される

会社のソースコード、パスワード、APIキー、個人情報などは入力しないでください。本格的な開発では、パソコンに.NET SDKとエディターをインストールして実行しましょう。

4. VS CodeでC#を実行する方法

4-1. VS CodeでC#を実行するために必要なもの

VS CodeでC#を実行するには、基本的に次の3つを用意します。

  • .NET SDK

  • Visual Studio Code

  • C# Dev KitなどのC#拡張機能

VS Codeだけをインストールしても、C#をビルドする機能は利用できません。.NET SDKも忘れずに用意してください。

4-2. .NET SDKをインストールする

.NETの公式ダウンロードページを開き、使用しているOSに合った.NET SDKをダウンロードします。

ダウンロード項目には「SDK」と「Runtime」があります。C#のコードを作成して実行する場合は、「SDK」を選択してください。SDKには、コマンドラインツールやビルドに必要な機能が含まれます。

インストール後、ターミナルを開いて次のコマンドを実行します。

dotnet --version

次のようにバージョン番号が表示されれば、インストールは完了しています。

10.0.100

実際に表示される番号は、インストールしたSDKによって異なります。

4-3. VS Codeをインストールする

VS Codeの公式サイトから、OSに合ったインストーラーをダウンロードします。

Windowsでは、通常はUser Installerを利用できます。macOSでは、使用しているMacのプロセッサーに合ったパッケージを選びます。Linuxでは、ディストリビューションに合った形式を選択してください。

インストールが完了したら、VS Codeを起動します。

4-4. C#拡張機能を追加する

VS Code左側の四角いアイコンを選択し、拡張機能の画面を開きます。検索欄に次の文字を入力してください。

C# Dev Kit

提供元がMicrosoftになっていることを確認してインストールします。C# Dev Kitは、C#拡張機能と連携し、プロジェクト管理、入力支援、テスト、デバッグなどの機能を追加します。

インストール後に再読み込みを求められた場合は、VS Codeを再読み込みします。

4-5. C#プロジェクトを作成する

VS Codeで「ターミナル」メニューから「新しいターミナル」を選択します。

プロジェクトを保存したい場所へ移動し、次のコマンドを実行します。

mkdir CSharpSamplecd CSharpSampledotnet new console

それぞれのコマンドには、次の意味があります。

  • mkdir CSharpSample:フォルダを作成する

  • cd CSharpSample:作成したフォルダへ移動する

  • dotnet new console:コンソールアプリを作成する

コマンドを実行すると、Program.cs.csprojファイルなどが作成されます。

すでにVS Codeで別のフォルダを開いている場合は、「ファイル」から「フォルダーを開く」を選び、作成したCSharpSampleフォルダを開きます。

4-6. Program.csにコードを書く

エクスプローラーからProgram.csを開きます。

新しく作成したコンソールアプリには、次のようなコードが記述されています。

Console.WriteLine("Hello, World!");

文字を変更してみましょう。

Console.WriteLine("C#をVS Codeで実行しました。");

入力後、Ctrl + SまたはCommand + Sで保存します。

現在の.NETコンソールアプリでは、class ProgramMainメソッドを書かないトップレベルステートメントが標準的に使われます。そのため、最初のプログラムは1行だけでも実行できます。

4-7. VS Codeのターミナルから実行する

VS Codeのターミナルで、次のコマンドを入力します。

dotnet run

dotnet runは、ソースコードをビルドしてからアプリを実行するコマンドです。必要に応じて依存関係の復元やビルドも行われるため、学習中の実行に適しています。

4-8. 実行結果を確認する

正常に実行されると、ターミナルに次の結果が表示されます。

C#をVS Codeで実行しました。

コードを変更した場合は、ファイルを保存してから再びdotnet runを実行してください。

保存していないコードは実行内容に反映されません。実行結果が変わらないときは、Program.csが保存されているか確認しましょう。

5. コマンドでC#を実行する方法

5-1. コマンドプロンプト・PowerShell・ターミナルを開く

OSに応じて、次のいずれかを開きます。

Windowsでは、コマンドプロンプト、PowerShell、Windows Terminalを利用できます。macOSとLinuxでは、ターミナルを利用します。

VS Codeに組み込まれているターミナルでも同じ操作が可能です。

5-2. dotnetコマンドが使えるか確認する

次のコマンドを実行します。

dotnet --version

バージョン番号が表示されれば、dotnetコマンドを利用できます。

インストール済みのSDKを詳しく確認したい場合は、次のコマンドを使います。

dotnet --list-sdks

.NETの環境情報をまとめて確認する場合は、次のコマンドが便利です。

dotnet --info

5-3. dotnet new consoleでプロジェクトを作成する

最初にプロジェクト用のフォルダを作成します。

mkdir MyFirstAppcd MyFirstApp

次に、コンソールアプリのテンプレートを作成します。

dotnet new console

プロジェクト名を指定しながら別のフォルダへ作成することもできます。

dotnet new console -n MyFirstApp

この場合は、現在の場所にMyFirstAppフォルダが作成されます。実行するときは、作成されたフォルダへ移動してください。

cd MyFirstApp

5-4. dotnet runでC#を実行する

プロジェクトファイルがあるフォルダで、次のコマンドを実行します。

dotnet run

初期状態では、次のような結果が表示されます。

Hello, World!

dotnet runは、開発中のコードを手軽に動かすためのコマンドです。ビルドしたファイルを直接配布するためのコマンドではありません。

5-5. ファイルを編集して再実行する

Program.csをテキストエディターで開き、次のように変更します。

Console.WriteLine("コマンドからC#を実行しています。");

ファイルを保存したら、もう一度実行します。

dotnet run

次の結果が表示されます。

コマンドからC#を実行しています。

C#の学習では、「コードを書く」「保存する」「実行する」「結果やエラーを確認する」という流れを繰り返します。

5-6. よく使うdotnetコマンド一覧

C#の開発でよく使うコマンドは次のとおりです。

コマンド内容
dotnet --version使用中のSDKバージョンを表示する
dotnet --info.NET環境の詳しい情報を表示する
dotnet --list-sdksインストール済みSDKを一覧表示する
dotnet new consoleコンソールアプリを作成する
dotnet runプロジェクトをビルドして実行する
dotnet buildプロジェクトをビルドする
dotnet cleanビルドで生成されたファイルを削除する
dotnet restore必要なパッケージを復元する
dotnet add packageNuGetパッケージを追加する
dotnet testテストを実行する
dotnet publish配布用のファイルを生成する

最初からすべて覚える必要はありません。初心者は、dotnet new consoledotnet rundotnet buildの3つから覚えるとよいでしょう。

6. Visual StudioでC#を実行する方法

6-1. Visual StudioとVS Codeの違い

Visual StudioとVS Codeは名前が似ていますが、別の開発ツールです。

VS Codeは軽量なコードエディターで、拡張機能を追加して必要な機能を整えます。Windows、macOS、Linuxで利用でき、C#以外のさまざまな言語にも対応しています。

Visual Studioは、プロジェクト作成、画面設計、テスト、デバッグなどの機能が最初から統合された本格的なIDEです。主にWindowsでの.NET開発に利用されます。

なお、Visual Studio for Macは2024年8月31日にサポートが終了しています。macOSでC#を開発する場合は、VS CodeとC# Dev Kitを利用するのが基本です。

6-2. Visual Studioを使うべきケース

次のような場合はVisual Studioが適しています。

  • WindowsでC#アプリを開発する

  • Windows FormsやWPFを使う

  • 画面操作を中心にプロジェクトを作成したい

  • 高機能なデバッガーを利用したい

  • 複数のプロジェクトを含む大規模な開発を行う

  • ASP.NET Coreやデータベースを使った開発を行う

C#の文法を学ぶだけなら、VS Codeでも十分です。Windows向けGUIアプリを作る段階になったら、Visual Studioの導入を検討しましょう。

6-3. コンソールアプリのプロジェクトを作成する

Visual Studioをインストールするときは、Visual Studio Installerで「.NETデスクトップ開発」など、目的に合ったワークロードを選択します。

起動後は、次の手順でプロジェクトを作成します。

  1. 「新しいプロジェクトの作成」を選択する

  2. 検索欄に「コンソール」と入力する

  3. 言語がC#の「コンソールアプリ」を選択する

  4. 「次へ」を押す

  5. プロジェクト名と保存場所を入力する

  6. 使用する.NETを選択する

  7. 「作成」を押す

作成が完了すると、Program.csが表示されます。公式チュートリアルでも、C#のコンソールアプリテンプレートを選択してプロジェクトを作成する手順が案内されています。

6-4. C#コードを書いて実行する

Program.csへ次のコードを入力します。

Console.WriteLine("Visual Studioから実行しました。");

デバッグせずに実行する場合は、通常、次のショートカットを使います。

Ctrl + F5

実行するとコンソール画面が開き、結果が表示されます。

デバッグしながら実行する場合は、画面上部の実行ボタンを押すか、F5キーを押します。

6-5. デバッグ実行の基本

デバッグとは、プログラムを途中で停止させ、変数の値や処理の流れを確認することです。

停止させたい行の左側をクリックすると、赤い丸が表示されます。これをブレークポイントと呼びます。

たとえば、次のコードの2行目にブレークポイントを設定します。

int price = 1000;int total = price * 3;Console.WriteLine(total);

F5で実行すると、設定した行で処理が停止します。その時点でpriceの値を確認したり、1行ずつ処理を進めたりできます。

エラーの原因を探すときは、コードを眺めるだけでなく、デバッグ機能を使って実際の値を確認することが重要です。

7. 初心者向けのC#サンプルコード

7-1. Hello Worldを表示するコード

最も基本的なコードです。

Console.WriteLine("Hello, World!");

実行結果は次のとおりです。

Hello, World!

Console.WriteLineは、文字や数値をコンソールへ表示し、最後に改行する命令です。

改行せずに表示したい場合は、Console.Writeを使います。

Console.Write("Hello");Console.Write(" C#");

実行結果は次のようになります。

Hello C#

7-2. 変数を使ったコード

変数は、文字や数値などのデータを一時的に保存するために使います。

string name = "山田";int age = 20;

Console.WriteLine($"{name}さんは{age}歳です。");

実行結果は次のとおりです。

山田さんは20歳です。

stringは文字列、intは整数を保存する型です。

文字列の先頭に$を付けると、{}の中へ変数を埋め込めます。この書き方を文字列補間と呼びます。

7-3. 条件分岐を使ったコード

条件によって処理を変える場合は、if文を使います。

int score = 80;

if (score >= 60){Console.WriteLine("合格です。");}else{Console.WriteLine("不合格です。");}

実行結果は次のとおりです。

合格です。

score >= 60は、「scoreが60以上である」という条件です。条件が成立すればifの中、成立しなければelseの中が実行されます。

7-4. 繰り返し処理を使ったコード

同じ処理を複数回実行する場合は、for文を使えます。

for (int i = 1; i <= 5; i++){Console.WriteLine($"{i}回目の処理です。");}

実行結果は次のとおりです。

1回目の処理です。2回目の処理です。3回目の処理です。4回目の処理です。5回目の処理です。

iの値は1から始まり、処理が1回終わるたびに1ずつ増えます。i <= 5が成立している間、処理が繰り返されます。

7-5. 入力値を受け取るコード

キーボードから文字を入力してもらう場合は、Console.ReadLineを使います。

Console.Write("名前を入力してください:");string? name = Console.ReadLine();

Console.WriteLine($"こんにちは、{name}さん。");

実行例は次のとおりです。

名前を入力してください:佐藤こんにちは、佐藤さん。

数値を入力してもらう場合、Console.ReadLineで受け取った内容を数値へ変換する必要があります。

Console.Write("年齢を入力してください:");string? input = Console.ReadLine();

if (int.TryParse(input, out int age)){Console.WriteLine($"来年は{age + 1}歳です。");}else{Console.WriteLine("数字を入力してください。");}

int.TryParseを使うと、入力内容を整数へ変換できたかどうかを安全に確認できます。

8. C#を実行できないときの原因と対処法

8-1. dotnetコマンドが認識されない

次のようなエラーが表示されることがあります。

'dotnet' is not recognizeddotnet: command not found

主な原因は、.NET SDKがインストールされていないか、dotnetへのパスが認識されていないことです。

まず.NET SDKがインストールされているか確認してください。インストール直後の場合は、開いているターミナルを閉じてから再度開きます。

それでも認識されない場合は、パソコンを再起動します。手動でインストール先を変更した場合は、環境変数のPATHも確認してください。

8-2. .NET SDKがインストールされていない

.NET Runtimeだけがインストールされていると、アプリを実行できても新しいプロジェクトを作成できない場合があります。

次のコマンドでSDKを確認します。

dotnet --list-sdks

何も表示されない場合は、SDKがインストールされていない可能性があります。.NETの公式サイトから.NET SDKをインストールしてください。

次のコマンドで、SDKとRuntimeの情報をまとめて確認することもできます。

dotnet --info

8-3. 実行するフォルダが間違っている

dotnet runは、基本的に.csprojファイルがあるプロジェクトフォルダで実行します。

現在のフォルダにあるファイルを確認してください。

Windowsでは、次のコマンドを使えます。

dir

macOSやLinuxでは、次のコマンドを使います。

ls

一覧に.csprojファイルがなければ、正しいフォルダへ移動します。

cd MyFirstAppdotnet run

プロジェクトの場所がわからない場合は、VS Codeのエクスプローラーで.csprojファイルを探してください。

8-4. Program.csのコードにエラーがある

コードに文法エラーがあると、dotnet runを実行してもプログラムは動きません。

たとえば、次のコードには行末のセミコロンがありません。

Console.WriteLine("Hello")

正しくは次のとおりです。

Console.WriteLine("Hello");

初心者が間違えやすい点には、次のようなものがあります。

  • 行末の;が抜けている

  • {}の数が合っていない

  • "を閉じていない

  • 変数名の大文字と小文字が一致していない

  • 全角の記号や空白を入力している

  • 変数を宣言する前に使用している

エラーメッセージには、問題がある可能性の高いファイル名と行番号が表示されます。最初のエラーから順番に確認しましょう。

8-5. VS Codeの拡張機能が入っていない

C#拡張機能がなくても、ターミナルからdotnet runを実行できる場合はあります。ただし、入力補完、エラーの波線表示、デバッグなどが利用できません。

拡張機能画面で「C# Dev Kit」を検索し、Microsoft提供の拡張機能が有効になっているか確認します。

インストール済みでも機能しない場合は、次の対処を試してください。

  1. VS Codeを再読み込みする

  2. プロジェクトのフォルダ全体を開く

  3. .csprojファイルがあるか確認する

  4. .NET SDKが認識されているか確認する

  5. 拡張機能を無効化してから再度有効化する

Program.csだけを単独で開くのではなく、プロジェクトフォルダをVS Codeで開くことが重要です。

8-6. 日本語入力や文字化けでうまく表示されない

日本語が文字化けする場合は、ファイルとターミナルの文字コードを確認します。

VS Codeでは、画面右下に表示される文字コードを確認し、必要に応じてUTF-8で保存してください。

Windowsの古いコマンド環境では、次のコマンドで一時的にUTF-8へ変更できる場合があります。

chcp 65001

プログラム側で出力文字コードを指定する方法もあります。

using System.Text;

Console.OutputEncoding = Encoding.UTF8;Console.WriteLine("日本語を表示します。");

ただし、現在のWindows TerminalやVS Codeのターミナルでは、通常は特別な設定をしなくても日本語を表示できます。文字化けが起きた場合だけ設定を確認しましょう。

9. C#の実行方法に関するよくある質問

9-1. C#はブラウザだけで実行できる?

C#対応のオンライン実行環境を使えば、ブラウザだけで実行できます。

.NET SDKやVS Codeのインストールは不要です。短いサンプルコードや文法の確認であれば、オンライン環境でも十分に学習できます。

ただし、複数ファイルを使うアプリ、外部パッケージを利用するプログラム、デスクトップアプリなどを開発する場合は、パソコンへ開発環境を用意する必要があります。

9-2. C#はスマホで実行できる?

スマートフォンのブラウザからオンライン実行環境を開けば、簡単なC#コードを実行できます。

ただし、スマートフォンでは記号やインデントを入力しにくく、画面も小さいため、本格的な学習や開発にはあまり向いていません。

移動中にコードを確認する用途には便利ですが、継続して学ぶ場合は、パソコンとVS Codeを利用するのがおすすめです。

9-3. C#を実行するにはVisual Studioが必須?

Visual Studioは必須ではありません。

C#は、次のような環境で実行できます。

  • オンライン実行環境

  • VS Code

  • dotnetコマンド

  • Visual Studio

  • その他の.NET対応エディターやIDE

最低限必要なのは、C#コードをビルド・実行できる環境です。パソコン上では.NET SDKをインストールすれば、テキストエディターとターミナルだけでもC#を実行できます。

9-4. .csファイル単体で実行できる?

.NET 10 SDK以降のファイルベースアプリ機能を使うと、プロジェクトファイルを作成せず、1つの.csファイルを直接実行できます。

たとえば、hello.csを次の内容で作成します。

Console.WriteLine("単体のC#ファイルを実行しました。");

次のコマンドで実行できます。

dotnet run --file hello.cs

プロジェクトファイルが存在しないフォルダでは、次の形式も利用できます。

dotnet run hello.cs

同じフォルダに.csprojファイルがある場合は、意図せずプロジェクト側が実行される可能性があるため、--fileを付ける方法が明確です。

古い.NET SDKを利用している場合は、.csprojを含むプロジェクトを作成してからdotnet runを実行してください。

9-5. C#とC++の実行方法は違う?

C#とC++では、一般的に使用する開発環境やコンパイラが異なります。

C#では.NET SDKをインストールし、dotnet runなどのコマンドを使います。一方、C++では、Microsoft C++コンパイラ、GCC、Clangなどを使ってソースコードを実行ファイルへコンパイルします。

C#のファイル拡張子は.cs、C++では主に.cppです。

名前が似ていても、C++の実行手順をそのままC#へ適用することはできません。C#を学ぶ場合は、.NETに対応した教材や開発環境を利用しましょう。

9-6. MacでもC#を実行できる?

MacでもC#を実行できます。.NETはmacOSに対応しており、VS Codeと.NET SDKを組み合わせて開発できます。

基本的な手順は次のとおりです。

  1. macOS対応の.NET SDKをインストールする

  2. VS Codeをインストールする

  3. C# Dev Kitを追加する

  4. ターミナルでdotnet new consoleを実行する

  5. dotnet runで実行する

.NETのコンソールアプリ、Webアプリ、Web APIなどは、Macでも学習・開発できます。

Visual Studio for Macはすでにサポートが終了しているため、新しく環境を構築する場合はVS Codeを利用してください。

まとめ

C#(Csharp)を実行する方法には、オンライン実行環境、VS Code、dotnetコマンド、Visual Studioなどがあります。

環境構築をせずにC#を試したい場合は、オンライン実行環境が便利です。継続して学習する場合は、.NET SDK、VS Code、C# Dev Kitをインストールし、コンソールアプリを作成しましょう。

基本的な実行手順は次のとおりです。

mkdir CSharpSamplecd CSharpSampledotnet new consoledotnet run

C#を実行できない場合は、.NET SDKの有無、現在のフォルダ、.csprojファイル、Program.csのエラーを順番に確認することが大切です。

まずはConsole.WriteLineで文字を表示し、変数、条件分岐、繰り返し処理、キーボード入力へ進みましょう。コードを書いて実行する流れを繰り返すことが、C#習得への近道です。