ワードプレスのバージョン確認方法と最新版への更新手順|不具合を防ぐ注意点まで解説

はじめに

WordPress(ワードプレス)を安全に使い続けるには、現在のバージョンを定期的に確認し、必要に応じて最新版へ更新することが大切です。WordPressは世界中で利用されているCMSで、柔軟なデザイン機能やプラグインによる拡張性が特徴ですが、その分、古いバージョンを放置すると不具合やセキュリティリスクにつながることがあります。

この記事では、ワードプレスのバージョン確認方法、最新版への更新手順、更新前後に確認すべきポイント、不具合が起きた場合の対処法まで解説します。初めてWordPressを更新する方でも迷わないよう、管理画面での操作を中心にわかりやすく紹介します。

1. ワードプレスのバージョンとは?確認・更新が必要な理由

ワードプレスのバージョンとは、WordPress本体やテーマ、プラグインなどが「どの時点の仕様で動いているか」を示す番号です。たとえば「WordPress 7.0」のように表示され、機能追加や不具合修正、セキュリティ修正が行われるたびにバージョンが更新されます。

WordPressは一度インストールすれば終わりではありません。サイトを安全に運営するためには、現在のバージョンを把握し、必要な更新を適切なタイミングで実施することが重要です。

1-1. WordPress本体・テーマ・プラグインのバージョンの違い

WordPressで確認すべきバージョンは、主に以下の4つです。

WordPress本体のバージョンは、管理画面や投稿機能、ブロックエディタ、ユーザー管理など、サイト全体の土台となるシステムのバージョンです。

テーマのバージョンは、サイトのデザインやレイアウト、テンプレート機能に関係します。テーマが古いと、WordPress本体の最新版に対応できず、表示崩れや編集画面の不具合が起きることがあります。

プラグインのバージョンは、お問い合わせフォーム、SEO対策、セキュリティ、決済機能など、追加機能ごとのバージョンです。プラグインは便利な反面、更新を放置すると脆弱性や互換性の問題が発生しやすくなります。

PHPやデータベースのバージョンも重要です。WordPressはPHPとMySQLまたはMariaDBを使って動作するため、サーバー側の環境が古いと最新版のWordPressが正常に動作しない場合があります。WordPress公式のダウンロードページでは、PHP 8.3以上、MySQL 8.0以上またはMariaDB 10.6以上が推奨されています。

1-2. バージョンが古いと起こりやすい不具合・セキュリティリスク

ワードプレスのバージョンが古いままだと、次のような問題が起こりやすくなります。

まず、セキュリティリスクが高まります。WordPress本体、テーマ、プラグインには、後から脆弱性が見つかることがあります。修正された最新版に更新しないまま使い続けると、不正ログイン、サイト改ざん、スパム投稿、マルウェア感染などの被害につながる可能性があります。

次に、不具合が起きやすくなります。WordPress本体だけを更新して、テーマやプラグインが古いままだと、管理画面でエラーが出たり、ページが真っ白になったり、レイアウトが崩れたりすることがあります。

また、サーバー環境との相性も問題になります。PHPのバージョンが古すぎると、最新のテーマやプラグインが動作しないことがあります。逆に、PHPだけを新しくした場合に、古いプラグインが対応できずエラーになるケースもあります。

1-3. 最新版へ更新するメリットと注意すべきポイント

WordPressを最新版へ更新するメリットは、セキュリティ強化、不具合修正、新機能の利用、表示速度や管理画面の改善などです。公式サイトでも、現在のダウンロード版としてWordPress 7.0が案内されています。

ただし、最新版への更新には注意点もあります。特に、企業サイト、ECサイト、予約サイト、会員サイトなど、重要な機能があるサイトでは、いきなり本番環境で更新するとトラブルにつながることがあります。

更新前には必ずバックアップを取り、テーマやプラグインの互換性を確認しましょう。可能であれば、テスト環境で事前に更新を試してから本番サイトへ反映するのが安全です。

2. ワードプレスのバージョンを確認する方法

ワードプレスのバージョン確認は、管理画面から簡単に行えます。ここでは、初心者でも確認しやすい方法から、ログインできない場合の確認方法まで紹介します。

2-1. 管理画面のダッシュボードから確認する方法

もっとも簡単なのは、WordPress管理画面のダッシュボードから確認する方法です。

管理画面にログインし、「ダッシュボード」を開くと、「概要」や「サイトヘルスステータス」などのウィジェットが表示されます。環境によって表示位置は異なりますが、WordPressの現在のバージョンが表示されていることがあります。

また、管理画面の右下にもWordPressのバージョンが表示される場合があります。たとえば「バージョン 7.0」のように表示されていれば、そのサイトで使っているWordPress本体のバージョンを確認できます。

2-2. 「更新」画面で現在のバージョンを確認する方法

より確実に確認するなら、「ダッシュボード」内の「更新」画面を開きます。

管理画面の左メニューから「ダッシュボード」→「更新」をクリックすると、現在のWordPress本体のバージョンと、最新版があるかどうかを確認できます。

最新版がある場合は、「WordPressの新しいバージョンがあります」といった案内が表示されます。すでに最新版の場合は、「最新バージョンのWordPressを使用しています」と表示されます。

この画面では、WordPress本体だけでなく、テーマやプラグインの更新状況も確認できます。更新が必要な項目が一覧で表示されるため、定期的にチェックする習慣をつけると安心です。

2-3. サイトヘルスからWordPressの状態を確認する方法

WordPressには「サイトヘルス」という機能があります。管理画面の「ツール」→「サイトヘルス」から確認できます。

サイトヘルスでは、WordPress本体の状態、PHPのバージョン、データベース、HTTPS、キャッシュ、プラグインやテーマの状況など、サイト運営に関わるさまざまな情報を確認できます。

「サイトヘルスステータス」では、改善が必要な項目がある場合に警告が表示されます。「情報」タブを開くと、WordPressのバージョン、サーバー情報、PHPバージョン、データベース情報などを詳しく確認できます。

バージョン確認だけでなく、サイト全体の健康状態を把握できるため、更新前後のチェックにも役立ちます。

2-4. 管理画面にログインできない場合の確認方法

管理画面にログインできない場合でも、サーバーのファイルやデータベースからWordPressのバージョンを確認できることがあります。

代表的な方法は、FTPソフトやサーバーのファイルマネージャーでWordPressのファイルを確認する方法です。WordPressがインストールされているディレクトリ内の「wp-includes」フォルダにある「version.php」を開くと、WordPressのバージョン情報が記載されています。

ただし、サーバー上のファイルを直接触る作業は、誤って重要なファイルを削除・編集してしまうリスクがあります。操作に不安がある場合は、レンタルサーバーのサポートや制作会社、保守業者に相談しましょう。

また、セキュリティ対策によっては外部からバージョン情報を確認できないようにしているサイトもあります。これは不正アクセス対策として有効な場合があるため、外部ツールで確認できないからといって異常とは限りません。

2-5. テーマ・プラグイン・PHPのバージョンもあわせて確認する

ワードプレスのバージョン確認では、本体だけでなく、テーマ、プラグイン、PHPのバージョンもあわせて確認しましょう。

テーマのバージョンは、管理画面の「外観」→「テーマ」から確認できます。使用中のテーマをクリックすると、テーマ名やバージョン、作成者などが表示されます。

プラグインのバージョンは、「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」から確認できます。各プラグイン名の下にバージョン情報が表示され、更新がある場合は更新通知が表示されます。

PHPのバージョンは、「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」タブ、またはレンタルサーバーの管理画面から確認できます。WordPress本体が最新版でも、PHPが古いと動作に支障が出る場合があるため、必ず確認しておきましょう。

3. ワードプレスの最新版を確認する方法

現在使っているワードプレスのバージョンを確認したら、次に最新版が公開されているかを確認します。最新版の確認方法はいくつかありますが、基本は管理画面と公式サイトの確認で十分です。

3-1. 管理画面で最新版の有無を確認する

管理画面から最新版の有無を確認するには、「ダッシュボード」→「更新」を開きます。

この画面に「最新バージョンのWordPressを使用しています」と表示されていれば、WordPress本体は最新版です。更新が必要な場合は、新しいバージョンの案内と更新ボタンが表示されます。

テーマやプラグインに更新がある場合も同じ画面に表示されます。管理画面上部に更新通知のアイコンが出ている場合は、クリックして詳細を確認しましょう。

3-2. WordPress公式サイトで最新バージョンを確認する

WordPressの最新版は、公式サイトのダウンロードページでも確認できます。2026年6月7日時点で、WordPress公式のダウンロードページでは「Download WordPress 7.0」と案内されています。

公式サイトは、最新版を確認するうえでもっとも信頼できる情報源です。ブログ記事やSNSの情報は古くなっている可能性があるため、最終確認は公式サイトや管理画面で行うのがおすすめです。

3-3. メジャーアップデートとマイナーアップデートの違い

WordPressの更新には、大きく分けてメジャーアップデートとマイナーアップデートがあります。

メジャーアップデートは、機能追加や仕様変更を含む比較的大きな更新です。たとえば「6.x」から「7.0」へ変わるような更新は、機能面や管理画面の変更が含まれることがあります。

マイナーアップデートは、不具合修正やセキュリティ修正を中心とした小さめの更新です。たとえば「7.0」から「7.0.1」のような更新が該当します。

一般的に、セキュリティ修正を含むマイナーアップデートは早めに適用することが推奨されます。一方で、メジャーアップデートはテーマやプラグインとの互換性を確認してから実施すると安全です。

3-4. 自分のサイトをすぐ最新版に更新すべきか判断する基準

最新版が公開されたからといって、すべてのサイトで即時更新すべきとは限りません。判断基準は、サイトの種類や運用体制によって変わります。

個人ブログや小規模な情報サイトで、標準的なテーマとプラグインのみを使っている場合は、バックアップを取ったうえで比較的早めに更新しても問題ないケースが多いです。

一方、ECサイト、会員サイト、予約サイト、多言語サイト、独自カスタマイズが多いサイトでは、すぐに本番環境へ適用せず、テスト環境で動作確認を行うのが安全です。

また、更新内容にセキュリティ修正が含まれている場合は、優先度を高く考えるべきです。逆に、大規模な機能追加を含むメジャーアップデートの場合は、利用中のテーマやプラグインの対応状況を見てから判断しましょう。

4. ワードプレスを最新版に更新する前の準備

WordPressを最新版へ更新する前に、必ず準備を行いましょう。更新作業そのものは数クリックで完了することが多いですが、事前準備を怠ると、万が一のトラブル時に復旧が難しくなります。

4-1. 必ずバックアップを取る

WordPressを更新する前に、必ずバックアップを取りましょう。

バックアップすべきものは、主に「ファイル」と「データベース」です。ファイルには、テーマ、プラグイン、画像、アップロードファイルなどが含まれます。データベースには、投稿、固定ページ、コメント、設定情報などが保存されています。

バックアップ方法には、プラグインを使う方法、レンタルサーバーのバックアップ機能を使う方法、FTPとphpMyAdminを使って手動で保存する方法があります。

初心者の場合は、まずレンタルサーバーの自動バックアップ機能があるか確認しましょう。加えて、更新前に手動バックアップを取っておくとより安心です。

4-2. PHP・データベース・サーバー環境の対応状況を確認する

WordPress本体を最新版に更新する前に、サーバー環境が対応しているか確認しましょう。

WordPress公式のダウンロードページでは、PHP 8.3以上、MySQL 8.0以上またはMariaDB 10.6以上が推奨されています。

サーバー環境が古い場合、WordPress本体は更新できても、テーマやプラグインが正常に動作しないことがあります。特にPHPのバージョン変更は影響範囲が大きいため、いきなり変更せず、現在のテーマやプラグインが対応しているか確認しましょう。

レンタルサーバーを利用している場合は、管理画面からPHPのバージョンを確認・変更できることが多いです。変更前には必ずバックアップを取り、変更後はサイト表示と管理画面の動作を確認してください。

4-3. テーマやプラグインの互換性を確認する

WordPress更新前には、使用中のテーマやプラグインが最新版のWordPressに対応しているか確認しましょう。

公式ディレクトリに登録されているプラグインであれば、プラグイン詳細画面で「対応するWordPressバージョン」や「最終更新日」を確認できます。長期間更新されていないプラグインは、最新版のWordPressと相性が悪い可能性があります。

有料テーマや有料プラグインを使っている場合は、販売元の公式サイトやマニュアル、更新履歴を確認しましょう。ライセンス期限が切れていると更新できない場合もあります。

特に、ページビルダー、フォーム、決済、予約、セキュリティ、キャッシュ系のプラグインはサイト全体への影響が大きいため、互換性確認を慎重に行いましょう。

4-4. 更新前に不要なプラグインやキャッシュを整理する

更新前には、使っていないプラグインやテーマを整理しておきましょう。

無効化したまま放置しているプラグインや、使っていないテーマが多いと、セキュリティリスクや管理負担が増えます。不要なものは削除し、必要なものだけを残すのが基本です。

また、キャッシュ系プラグインを使っている場合は、更新前にキャッシュを削除しておくと、更新後の表示確認がしやすくなります。サーバー側のキャッシュやCDNを利用している場合も、更新後に古いデータが表示されることがあるため注意が必要です。

4-5. 可能ならテスト環境で事前確認する

重要なサイトでは、本番環境でいきなり更新するのではなく、テスト環境で事前確認するのがおすすめです。

テスト環境とは、本番サイトと同じような構成を再現した確認用の環境です。レンタルサーバーによっては、ステージング環境やコピー機能を提供している場合があります。

テスト環境でWordPress本体、テーマ、プラグインを更新し、表示崩れやエラーがないか確認します。問題がなければ、本番環境でも同じ手順で更新しましょう。

5. ワードプレスを最新版へ更新する手順

準備ができたら、WordPressを最新版へ更新します。基本的には管理画面から更新できますが、状況によっては手動更新が必要になることもあります。

5-1. 管理画面からWordPress本体を更新する方法

WordPress本体を更新する手順は以下のとおりです。

まず、管理画面にログインし、「ダッシュボード」→「更新」を開きます。新しいバージョンがある場合は、更新案内が表示されます。

次に、バックアップが完了していることを確認します。バックアップがない状態で更新するのは避けましょう。

問題なければ、「今すぐ更新」ボタンをクリックします。更新中は画面を閉じたり、ブラウザを戻ったりしないようにします。

更新が完了すると、WordPressの新しいバージョンの案内画面が表示されます。その後、サイト表示や管理画面の動作を確認しましょう。

5-2. テーマを最新版に更新する方法

テーマを更新するには、「外観」→「テーマ」を開きます。更新があるテーマには通知が表示されます。

使用中のテーマを更新する場合は、事前にカスタマイズ内容を確認してください。親テーマを直接編集している場合、更新によって変更内容が上書きされる可能性があります。

安全に運用するには、子テーマを使ってカスタマイズするのが基本です。子テーマを使っていれば、親テーマを更新しても独自のカスタマイズを保持しやすくなります。

テーマ更新後は、トップページ、投稿ページ、固定ページ、メニュー、ヘッダー、フッター、スマートフォン表示を確認しましょう。

5-3. プラグインを最新版に更新する方法

プラグインを更新するには、「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」を開きます。更新があるプラグインには通知が表示されます。

複数のプラグインをまとめて更新することもできますが、重要なサイトでは一つずつ更新するのがおすすめです。一つずつ更新すれば、不具合が起きたときに原因を特定しやすくなります。

特に、キャッシュ、セキュリティ、SEO、フォーム、決済、会員管理などのプラグインは、更新後に必ず動作確認を行いましょう。

5-4. 自動更新を設定する方法

WordPressでは、本体、テーマ、プラグインの自動更新を設定できます。

プラグインの自動更新は、「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」から、各プラグインの「自動更新を有効化」をクリックして設定できます。

テーマの自動更新は、「外観」→「テーマ」から対象テーマを選び、自動更新を有効化できます。

自動更新は、セキュリティ修正を早く適用できるメリットがあります。一方で、更新後に不具合が出てもすぐに気づけない場合があります。重要な機能を持つプラグインは手動更新にし、セキュリティ系や小規模な補助プラグインは自動更新にするなど、サイトの性質に合わせて使い分けましょう。

5-5. 手動更新が必要になるケースと基本的な流れ

通常は管理画面から更新できますが、次のような場合は手動更新が必要になることがあります。

管理画面にログインできない場合、更新中にエラーが出た場合、ファイル権限の問題で自動更新できない場合、サーバー環境の制限で更新が止まる場合などです。

手動更新では、WordPress公式サイトから最新版をダウンロードし、FTPソフトやサーバーのファイルマネージャーを使って必要なファイルをアップロードします。

ただし、手動更新は操作ミスによるリスクが高いため、初心者が無理に行うのはおすすめしません。特に「wp-content」フォルダや「wp-config.php」ファイルの扱いを誤ると、サイトが表示されなくなる可能性があります。

不安がある場合は、レンタルサーバーのサポートや専門業者に依頼しましょう。

6. 更新後に確認すべきチェックポイント

WordPressを更新したら、完了画面を見て終わりではありません。サイトが正常に動いているか必ず確認しましょう。

6-1. サイトの表示崩れやエラーがないか確認する

まず、トップページ、投稿ページ、固定ページ、カテゴリーページなど、主要なページを確認します。

PCだけでなく、スマートフォンやタブレットでも表示を確認しましょう。WordPressの更新によって、テーマやブロックの表示に影響が出ることがあります。

確認するポイントは、画像が正しく表示されているか、文字の装飾が崩れていないか、メニューが開くか、ボタンが押せるか、余白やレイアウトが不自然になっていないかです。

6-2. お問い合わせフォームや決済機能など重要機能を確認する

お問い合わせフォーム、予約フォーム、ログイン機能、会員登録、決済機能、カート機能など、サイト運営に直結する機能は必ず確認しましょう。

フォームであれば、実際にテスト送信を行い、管理者とユーザーにメールが届くか確認します。ECサイトであれば、商品ページ、カート、決済画面、注文メールまで確認するのが理想です。

見た目に問題がなくても、裏側の処理だけが動いていない場合があります。重要な機能ほど、実際の操作に近い形でテストしましょう。

6-3. 管理画面に正常にログインできるか確認する

更新後は、管理画面に正常にログインできるか確認します。

ログイン後、投稿編集画面、固定ページ編集画面、メディアライブラリ、プラグイン一覧、テーマ設定画面などを開き、エラーが出ないか確認しましょう。

ブロックエディタを使っている場合は、既存の記事を開き、ブロックが正しく読み込まれているかも確認します。

6-4. プラグイン・テーマの動作状況を確認する

更新後は、使用中のプラグインとテーマが正常に動作しているか確認します。

セキュリティプラグインのログ、キャッシュプラグインの設定、SEOプラグインのメタ情報、フォームプラグインの送信設定などを確認しましょう。

テーマ独自の設定画面がある場合は、設定が消えていないか、カスタマイズ内容が反映されているかも確認します。

6-5. キャッシュ削除とサイト表示の再確認を行う

更新後に表示崩れや古いデザインが残っているように見える場合、キャッシュが原因のことがあります。

WordPressのキャッシュプラグイン、サーバーキャッシュ、CDNキャッシュ、ブラウザキャッシュを削除してから再確認しましょう。

キャッシュを削除したうえで、シークレットウィンドウや別ブラウザから確認すると、実際のユーザーに近い表示を確認できます。

7. ワードプレス更新時によくある不具合と対処法

WordPressの更新では、まれに不具合が発生することがあります。慌てず原因を切り分けることが大切です。

7-1. 更新後に画面が真っ白になる場合

更新後にサイトや管理画面が真っ白になる場合、PHPエラーが発生している可能性があります。

原因として多いのは、プラグインやテーマが最新版のWordPressまたはPHPに対応していないケースです。

対処法としては、まずサーバーのエラーログを確認します。原因となるプラグイン名やテーマ名が表示されている場合があります。

管理画面に入れない場合は、FTPやファイルマネージャーで「wp-content/plugins」フォルダ内の該当プラグイン名を変更し、一時的に無効化します。テーマが原因の場合は、使用中テーマのフォルダ名を変更し、標準テーマに切り替わるか確認します。

7-2. 管理画面にログインできなくなった場合

更新後に管理画面へログインできない場合は、プラグイン、テーマ、キャッシュ、セキュリティ設定が原因になっていることがあります。

まず、ブラウザキャッシュとCookieを削除し、別ブラウザやシークレットウィンドウでログインを試します。

それでも解決しない場合は、FTPでプラグインフォルダ名を変更し、すべてのプラグインを一時的に無効化します。ログインできるようになったら、プラグインを一つずつ有効化して原因を特定します。

セキュリティプラグインでログインURLを変更している場合は、その設定が更新後に影響している可能性もあります。

7-3. プラグインやテーマが原因でエラーが出る場合

プラグインやテーマが原因でエラーが出る場合は、原因を切り分けることが重要です。

まず、直前に更新したプラグインやテーマを確認します。複数を同時に更新した場合は、どれが原因かわかりにくくなるため、可能であれば一つずつ更新するのが安全です。

原因がプラグインの場合は、一時的に無効化し、代替プラグインの利用や開発元の修正版を待つことを検討します。

原因がテーマの場合は、テーマの更新履歴やサポート情報を確認します。独自カスタマイズが影響している場合は、子テーマやカスタムコードを見直しましょう。

7-4. レイアウト崩れや表示速度低下が起きた場合

更新後にレイアウトが崩れた場合は、テーマ、ブロック、CSS、キャッシュの影響が考えられます。

まず、キャッシュを削除して再確認します。それでも直らない場合は、テーマの設定やカスタマイズCSSを確認しましょう。

表示速度が低下した場合は、キャッシュプラグインの設定がリセットされていないか、画像最適化プラグインが正常に動作しているか、不要なプラグインが増えていないかを確認します。

更新によって新しい機能が追加され、読み込みファイルが変わる場合もあります。必要に応じて、速度計測ツールやサーバーログを使って原因を調べましょう。

7-5. バックアップから復元・ロールバックする方法

更新後に重大な不具合が起き、すぐに解決できない場合は、バックアップから復元します。

レンタルサーバーのバックアップ機能を使っている場合は、サーバー管理画面から復元できます。復元対象がファイルだけなのか、データベースも含まれるのかを確認しましょう。

バックアッププラグインを使っている場合は、プラグインの復元機能を使います。ただし、管理画面に入れない場合は、手動復元が必要になることもあります。

一部のプラグインには、プラグインやテーマを以前のバージョンへ戻すロールバック機能があります。ただし、ロールバックは一時的な対処と考え、最終的には最新版に対応できる状態へ整えることが大切です。

8. ワードプレスのバージョン管理で不具合を防ぐコツ

WordPressの不具合を防ぐには、更新作業そのものよりも、日頃のバージョン管理が重要です。

8-1. 定期的にバージョン確認を行う

WordPressのバージョンは、月に1回程度は確認しましょう。頻繁に更新されるサイトや、プラグインを多く使っているサイトでは、週1回確認してもよいでしょう。

確認する項目は、WordPress本体、テーマ、プラグイン、PHP、データベースです。

更新通知が出ていなくても、サイトヘルスで警告が表示されている場合があります。管理画面にログインしたら、ダッシュボードやサイトヘルスを確認する習慣をつけましょう。

8-2. 更新の順番は「バックアップ→本体→テーマ→プラグイン」を意識する

更新時は、まずバックアップを取ることが最優先です。そのうえで、WordPress本体、テーマ、プラグインの順に更新すると、サイト全体の状態を確認しながら進めやすくなります。

ただし、サイトによっては、テーマやプラグインを先に更新したほうが安全な場合もあります。特にメジャーアップデートでは、利用中のテーマやプラグインが新しいWordPressに対応しているか確認したうえで、更新順を判断しましょう。

重要なのは、すべてを一括で更新して放置しないことです。更新ごとにサイト表示と重要機能を確認し、問題があればすぐに原因を切り分けられるようにしましょう。

8-3. 放置してはいけない更新と様子を見るべき更新を見分ける

すぐに対応すべき更新は、セキュリティ修正を含む更新です。WordPress本体、セキュリティプラグイン、フォーム、決済、会員管理など、外部からのアクセスや個人情報に関係するものは優先度が高いです。

一方で、大きな機能追加を含むメジャーアップデートは、少し様子を見る判断もあります。特に公開直後は、テーマやプラグイン側の対応が追いついていない場合があります。

ただし、「様子を見る」と「放置する」は違います。更新を見送る場合でも、理由と再確認日を決めておきましょう。

8-4. セキュリティ対策として自動更新を活用する

自動更新は、セキュリティ対策として有効です。特に小規模サイトや個人ブログでは、マイナーアップデートや信頼できるプラグインの自動更新を有効化しておくと、更新忘れを防げます。

ただし、重要な機能を持つサイトでは、すべてを自動更新にすると、気づかないうちに不具合が起きる可能性があります。

おすすめは、セキュリティ修正や小規模な補助プラグインは自動更新を活用し、決済、予約、会員管理、ページビルダーなど影響範囲が大きいものは手動更新にする方法です。

8-5. 保守管理が難しい場合は専門業者への依頼も検討する

WordPressの保守管理が難しい場合は、専門業者への依頼も検討しましょう。

特に、会社サイト、採用サイト、ECサイト、予約サイト、士業や医療系サイトなど、サイト停止が事業に影響する場合は、自己判断で更新するよりも、保守体制を整えたほうが安全です。

専門業者に依頼すると、定期バックアップ、バージョン確認、更新作業、セキュリティ対策、不具合対応、復旧作業などを任せられます。

WordPressは便利なCMSですが、安全に使い続けるには継続的な管理が欠かせません。

9. ワードプレスのバージョン確認・更新に関するよくある質問

9-1. WordPressのバージョンはどこで見られる?

WordPressのバージョンは、管理画面の「ダッシュボード」や「ダッシュボード」→「更新」から確認できます。

また、「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」タブでも確認できます。管理画面にログインできない場合は、サーバー上の「wp-includes/version.php」から確認できることがあります。

9-2. 古いバージョンのまま使い続けても大丈夫?

古いバージョンのまま使い続けるのはおすすめできません。

セキュリティ修正が適用されず、不正アクセスや改ざんのリスクが高まる可能性があります。また、テーマやプラグイン、PHPとの互換性が崩れ、不具合が起きやすくなります。

すぐに最新版へ更新できない場合でも、理由を明確にし、バックアップやセキュリティ対策を強化したうえで、更新予定を決めておきましょう。

9-3. 最新版に更新するとサイトが壊れることはある?

最新版に更新したことで、サイトに不具合が出ることはあります。

主な原因は、テーマやプラグインが最新版のWordPressに対応していないこと、PHPのバージョンが合っていないこと、独自カスタマイズが影響していることです。

ただし、バックアップ、互換性確認、テスト環境での確認を行えば、リスクを大きく減らせます。更新前の準備がもっとも重要です。

9-4. 更新前にバックアップは必ず必要?

バックアップは必ず必要です。

WordPressの更新は通常スムーズに完了しますが、サーバー環境、テーマ、プラグイン、通信状況などによって失敗することがあります。

バックアップがあれば、万が一サイトが表示されなくなっても復元できます。ファイルとデータベースの両方を保存しておきましょう。

9-5. PHPのバージョンも更新したほうがいい?

PHPのバージョンも定期的に見直すべきです。

WordPressはPHPで動作しているため、PHPが古いとセキュリティや表示速度、互換性に影響することがあります。WordPress公式では、PHP 8.3以上が推奨されています。

ただし、PHPを更新すると、古いテーマやプラグインが動かなくなる場合があります。PHPを変更する前には、バックアップを取り、テーマやプラグインの対応状況を確認しましょう。

まとめ

ワードプレスのバージョン確認と更新は、サイトを安全に運営するために欠かせない作業です。

WordPress本体だけでなく、テーマ、プラグイン、PHP、データベースのバージョンもあわせて確認しましょう。管理画面の「更新」や「サイトヘルス」を使えば、現在の状態を簡単に把握できます。

最新版への更新は、セキュリティ強化や不具合修正、新機能の利用につながります。一方で、更新前のバックアップや互換性確認を怠ると、表示崩れやエラーが起きる可能性があります。

安全に更新するためには、「バックアップを取る」「サーバー環境を確認する」「テーマやプラグインの互換性を確認する」「更新後に表示と重要機能をチェックする」という流れを徹底しましょう。

WordPressのバージョン管理を習慣化すれば、不具合やセキュリティリスクを減らし、安心してサイトを運営できます。