WordPressを日本語化する方法|管理画面・テーマ・プラグインが英語のままの原因と解決手順

はじめに

WordPressをインストールした直後や海外製テーマ・プラグインを導入したときに、管理画面やサイト内の一部が英語のまま表示されることがあります。

「Settings」「Posts」「Customize」など管理画面全体が英語になっている場合もあれば、管理画面は日本語なのにテーマのボタンやプラグインの設定画面だけ英語のままというケースもあります。

WordPressの日本語化は、単に「サイトの言語を日本語に変更する」だけで解決する場合もありますが、原因によって確認すべき場所が異なります。管理画面、テーマ、プラグイン、翻訳ファイル、キャッシュ、ユーザーごとの言語設定など、複数の要素が関係しているためです。

この記事では、ワードプレスを日本語化する基本手順から、英語のまま直らないときの原因別チェックポイント、テーマやプラグインの日本語化方法、日本語サイトで入れておきたいWP Multibyte Patchまで順番に解説します。

1. WordPressの日本語化でまず確認すべきこと

WordPressを日本語化するときは、最初に「どこを日本語にしたいのか」を整理することが重要です。管理画面を日本語にしたいのか、サイトの表示文言を日本語にしたいのか、テーマやプラグインの英語表記を変更したいのかによって、対応方法が変わります。

1-1. WordPressの日本語化とは何を日本語にすることか

WordPressの日本語化とは、主にWordPress本体や管理画面、サイト上の固定文言、テーマやプラグインの表示を日本語にすることを指します。

たとえば、WordPress本体の言語設定を日本語にすると、管理画面のメニューや標準機能の多くが日本語で表示されます。「Dashboard」は「ダッシュボード」、「Posts」は「投稿」、「Pages」は「固定ページ」のように変わります。

ただし、WordPress本体を日本語化しても、すべての英語表記が必ず日本語になるわけではありません。テーマやプラグイン側に日本語翻訳が用意されていない場合、その部分だけ英語のまま残ることがあります。

1-2. 管理画面・サイト表示・テーマ・プラグインで日本語化の対象が違う

WordPressの日本語化で混同しやすいのが、管理画面の言語とサイト表示の言語は別の問題だという点です。

管理画面の言語は、WordPress本体やユーザープロフィールの言語設定によって変わります。一方、サイト上に表示される「Read more」「Leave a comment」「Search」などの文言は、テーマやプラグインの翻訳状況に影響されます。

また、お問い合わせフォーム、SEOプラグイン、ECプラグイン、予約プラグインなどを使っている場合、それぞれのプラグインが独自の設定画面や通知メール文面を持っています。そのため、WordPress本体は日本語でも、プラグインの一部だけ英語になることがあります。

1-3. 「全部英語」「一部だけ英語」「翻訳がおかしい」の症状別チェック

WordPressの日本語化で困ったときは、症状ごとに原因を切り分けると解決しやすくなります。

管理画面全体が英語の場合は、まずサイトの言語設定を確認します。設定画面でSite LanguageがEnglishになっていると、WordPress本体の管理画面は英語で表示されます。

管理画面の一部だけ英語の場合は、WordPress本体やプラグインの翻訳ファイルが不足している、または更新されていない可能性があります。

テーマのボタンやコメント欄だけ英語の場合は、テーマ側の翻訳ファイルが用意されていない、またはカスタマイズ画面やテンプレート内に英語文言が直接書かれている可能性があります。

日本語にしたのに翻訳が不自然な場合は、ブラウザの自動翻訳が働いている、機械翻訳されたテーマやプラグインを使っている、あるいは古い翻訳データが残っていることがあります。

1-4. 作業前にバックアップとログイン情報を確認する

WordPressの日本語化は比較的安全な作業ですが、テーマファイルや翻訳ファイル、プラグイン設定を変更する場合は、事前にバックアップを取っておくと安心です。

特に、テンプレートファイルを編集する場合や、FTP・ファイルマネージャーで翻訳ファイルを扱う場合は、編集前の状態に戻せるようにしておきましょう。

また、管理画面の表示が変わると操作に戸惑うことがあります。ログインURL、管理者アカウント、サーバー管理画面のログイン情報も確認しておくと、万が一設定変更後にトラブルが起きても対応しやすくなります。

2. WordPress管理画面を日本語化する基本手順

WordPress管理画面が英語になっている場合、まず確認すべきなのはサイト全体の言語設定です。WordPress本体の言語設定を日本語に変更すると、多くの場合、管理画面のメニューや標準機能が日本語で表示されます。

2-1. Settings > General から Site Language を日本語に変更する

WordPressの管理画面が英語で表示されている場合は、左メニューから「Settings」へ進み、「General」をクリックします。

General Settingsの画面内に「Site Language」という項目があります。このプルダウンから「日本語」を選択します。

英語表示の管理画面では、次のような流れになります。

Settings > General > Site Language > 日本語

日本語が一覧に表示されていない場合は、WordPress本体やサーバー環境に問題がある可能性もあります。その場合は、WordPressの更新画面から翻訳ファイルを再取得する、またはWordPress本体の状態を確認しましょう。

2-2. 変更後に Save Changes で設定を保存する

Site Languageを日本語に変更しただけでは、まだ設定は反映されません。画面下部にある「Save Changes」をクリックして、変更を保存します。

保存が完了すると、管理画面のメニューが日本語に切り替わります。「Settings」は「設定」、「General」は「一般」、「Users」は「ユーザー」のように表示されるはずです。

変更後も画面が英語のままの場合は、ブラウザを再読み込みしたり、一度ログアウトして再ログインしたりして確認します。それでも変わらない場合は、ユーザープロフィール側の言語設定が英語になっている可能性があります。

2-3. Timezone を東京に設定して日本向け環境に整える

WordPressを日本語化する際は、言語設定だけでなくタイムゾーンも確認しておきましょう。

Settings > General の画面には「Timezone」という項目があります。日本向けサイトであれば、「Tokyo」または「UTC+9」を選択します。

タイムゾーンが正しく設定されていないと、投稿の公開日時、予約投稿、コメント時刻、フォーム送信日時などが日本時間とずれる場合があります。

WordPressの表示言語を日本語にしただけでは、タイムゾーンは自動で日本時間になるとは限りません。日本国内向けのサイトを運営するなら、言語は日本語、タイムゾーンは東京に設定しておくのが基本です。

2-4. サイトの言語を日本語にしても変わらない場合の確認ポイント

Site Languageを日本語に変更しても管理画面が英語のままの場合は、次の点を確認します。

まず、ユーザープロフィールの言語設定が英語になっていないか確認します。WordPressでは、サイト全体の言語とは別に、ユーザーごとに管理画面の言語を設定できます。

次に、WordPress本体の翻訳ファイルが正しくインストールされているか確認します。翻訳ファイルが不足していると、日本語に設定しても一部が英語のままになることがあります。

さらに、キャッシュの影響で古い表示が残っている場合もあります。ブラウザキャッシュ、キャッシュプラグイン、サーバーキャッシュ、CDNを利用している場合は、それぞれ削除してから再確認しましょう。

3. 自分の管理画面だけ英語のままになる原因と解決方法

サイト全体の言語を日本語に設定しているのに、自分の管理画面だけ英語のままになることがあります。この場合は、ユーザーごとの言語設定が原因になっている可能性が高いです。

WordPressでは、管理者、編集者、投稿者などのユーザーごとに管理画面の表示言語を変更できます。そのため、同じサイトにログインしていても、人によって表示言語が違うことがあります。

3-1. ユーザープロフィールの言語設定が英語になっている

WordPressのユーザープロフィールには「言語」または「Language」という項目があります。

ここでEnglishが選択されていると、サイト全体の言語設定が日本語でも、そのユーザーの管理画面だけ英語で表示されます。

たとえば、他の管理者は日本語で表示されているのに、自分だけ「Dashboard」「Posts」「Settings」と表示される場合は、ユーザープロフィールの言語設定を確認しましょう。

3-2. Users > Profile から Language を日本語に変更する

英語表示の管理画面でユーザー言語を変更するには、左メニューから「Users」へ進み、「Profile」をクリックします。

プロフィール編集画面の中に「Language」という項目があります。ここで「日本語」を選択し、画面下部の「Update Profile」をクリックして保存します。

日本語表示の管理画面であれば、次の流れです。

ユーザー > プロフィール > 言語 > 日本語

保存後、管理画面を再読み込みすると、自分の管理画面が日本語に切り替わります。

3-3. 管理者・編集者などユーザーごとに表示言語が違うケース

複数人でWordPressを運営している場合、管理者は日本語、編集者は英語、投稿者は別の言語というように、ユーザーごとに表示言語が異なることがあります。

これは不具合ではなく、WordPressの標準機能です。海外スタッフと共同運営しているサイトや、多国籍チームで運用しているサイトでは便利な機能です。

ただし、日本人スタッフだけで運営しているサイトでは、操作説明やマニュアルと画面表示が一致しない原因になります。チームで運営する場合は、全員のプロフィール言語を日本語に統一しておくと、操作ミスを防ぎやすくなります。

3-4. ブラウザ翻訳による不自然な日本語表示との見分け方

管理画面が日本語になっているのに、ところどころ不自然な日本語が表示される場合は、ブラウザの自動翻訳が影響している可能性があります。

たとえば、Google Chromeの翻訳機能が有効になっていると、WordPress本体の日本語表示に対してさらに翻訳がかかり、不自然な文章になることがあります。

見分け方としては、ブラウザのアドレスバー付近に翻訳アイコンが表示されていないか確認します。また、別のブラウザやシークレットウィンドウでログインして、表示が変わるか確認するのも有効です。

WordPress側の日本語化とブラウザ翻訳は別物です。管理画面が不自然な日本語になっている場合は、ブラウザ翻訳をオフにして確認しましょう。

4. テーマの表示が英語のままになる原因と日本語化手順

WordPress本体の管理画面を日本語化しても、サイト上のテーマ由来の文言が英語のまま残ることがあります。

代表的な例は、「Read more」「Previous」「Next」「Leave a comment」「Search」「Category」「Tags」などです。これらはWordPress本体ではなく、使用しているテーマ側で表示されている場合があります。

4-1. テーマ本体に日本語翻訳ファイルが用意されていない

テーマが英語のままになる最も多い原因は、テーマ本体に日本語翻訳ファイルが用意されていないことです。

WordPress公式ディレクトリに登録されているテーマの多くは翻訳に対応していますが、すべてのテーマが日本語に完全対応しているわけではありません。特に海外製の有料テーマや独自販売テーマでは、日本語翻訳が不十分な場合があります。

テーマに日本語翻訳ファイルがない場合、WordPressの言語設定を日本語にしても、テーマ内の英語文言はそのまま表示されます。

4-2. テーマの翻訳ファイルが古い・読み込まれていない

テーマ自体は日本語翻訳に対応していても、翻訳ファイルが古い場合や正しく読み込まれていない場合は、一部が英語のままになることがあります。

テーマのアップデートによって新しい文言が追加された場合、翻訳ファイルが追いついていないと、その新しい部分だけ英語で表示されます。

また、テーマファイルを直接編集していたり、子テーマでテンプレートを上書きしていたりすると、翻訳対象の文字列が正しく読み込まれないこともあります。

まずはテーマを最新版に更新し、WordPressの更新画面から翻訳データも更新しましょう。

4-3. 外観のカスタマイズやウィジェットで英語文言を変更する

テーマによっては、サイト上の英語文言を管理画面から変更できる場合があります。

外観 > カスタマイズ

または、

外観 > ウィジェット

の中に、ボタン文言、見出し、フッターテキスト、検索フォームのプレースホルダーなどを変更できる項目が用意されていることがあります。

たとえば、トップページの「Read More」ボタンを「続きを読む」に変更したい場合、テーマ設定やカスタマイザー内に該当項目がないか確認します。

テンプレートファイルを編集する前に、まずは管理画面上で変更できる項目がないか探すのがおすすめです。

4-4. 子テーマやテンプレートファイルで英語表記を修正する

管理画面から変更できない英語文言は、テーマのテンプレートファイル内に直接書かれている場合があります。

この場合、親テーマを直接編集するのではなく、子テーマを使って修正するのが基本です。親テーマを直接編集すると、テーマ更新時に変更内容が上書きされてしまう可能性があります。

子テーマを作成し、該当するテンプレートファイルをコピーして、英語文言を日本語に変更します。

ただし、PHPファイルの編集には注意が必要です。コードの一部を誤って削除したり、記号を消したりすると、サイトが表示されなくなることがあります。編集前には必ずバックアップを取り、可能であればテスト環境で確認してから本番サイトに反映しましょう。

4-5. 翻訳プラグインを使ってテーマ内の英語を日本語化する

テーマ内の英語文言を管理しやすくするには、翻訳プラグインを使う方法もあります。

代表的なプラグインとして、Loco Translateがあります。Loco Translateを使うと、WordPress管理画面からテーマやプラグインの翻訳ファイルを編集できます。

テーマ内の「Read more」を「続きを読む」に変更したり、「Leave a comment」を「コメントを残す」に変更したりする場合に便利です。

ただし、翻訳ファイルの保存場所には注意が必要です。テーマ内に直接保存すると、テーマ更新時に上書きされる可能性があります。カスタム翻訳用の安全な場所に保存する設定を選ぶと、更新後も翻訳を維持しやすくなります。

5. プラグインが英語のままになる原因と対処法

WordPressの管理画面は日本語なのに、プラグインの設定画面だけ英語のままというケースもよくあります。

SEOプラグイン、フォームプラグイン、セキュリティプラグイン、バックアッププラグイン、ECプラグインなどは、独自の管理画面や通知メッセージを持っているため、WordPress本体とは別に翻訳状況を確認する必要があります。

5-1. プラグインが日本語翻訳に対応していない

プラグインが英語のまま表示される原因のひとつは、そのプラグインが日本語翻訳に対応していないことです。

WordPress公式ディレクトリで配布されているプラグインでも、日本語翻訳が完全に用意されているとは限りません。海外製プラグインでは、設定画面やヘルプテキストが英語のままになっていることもあります。

この場合、WordPressの言語設定を日本語にしても、プラグイン側の翻訳がなければ英語表示は残ります。

5-2. プラグインの翻訳ファイルが未更新・未インストールになっている

プラグインが日本語翻訳に対応していても、翻訳ファイルが未更新だったり、正しくインストールされていなかったりすると、一部が英語のままになることがあります。

プラグインを更新した直後に英語表記が増えた場合は、プラグイン本体に新しい文言が追加されたものの、日本語翻訳がまだ反映されていない可能性があります。

また、WordPressの翻訳データが古いままだと、既に翻訳が存在する文言でも英語で表示されることがあります。

5-3. Updates から翻訳データを更新する

プラグインの翻訳ファイルを更新するには、WordPress管理画面の更新ページを確認します。

英語表示の場合は、

Dashboard > Updates

日本語表示の場合は、

ダッシュボード > 更新

に進みます。

翻訳データの更新がある場合、「翻訳を更新」またはそれに相当するボタンが表示されます。更新を実行すると、WordPress本体、テーマ、プラグインの翻訳ファイルが再取得されます。

プラグインの一部が英語のままになっているときは、プラグイン本体の更新だけでなく、翻訳データの更新も確認しましょう。

5-4. Loco Translate などでプラグインの文言を翻訳する

プラグインに日本語翻訳がない場合や、一部の翻訳を自分で変更したい場合は、Loco Translateなどの翻訳プラグインを使う方法があります。

Loco Translateを使うと、管理画面からプラグイン内の英語文言を検索し、日本語訳を登録できます。

たとえば、フォームプラグインの「Submit」を「送信する」に変更したり、ECプラグインの「Add to cart」を「カートに追加」に変更したりできます。

ただし、プラグインの文言には、管理画面用、サイト表示用、通知メール用など複数の種類があります。翻訳したい文言がどこに表示されているものなのかを確認しながら作業しましょう。

5-5. 有料プラグインや海外製プラグインで確認すべき点

有料プラグインや海外製プラグインを使っている場合は、日本語翻訳への対応状況を公式サイトやドキュメントで確認しましょう。

プラグインによっては、公式には日本語対応していないものの、ユーザーが作成した翻訳ファイルを利用できる場合があります。また、設定画面は英語でも、フロント側の表示文言は管理画面から変更できるプラグインもあります。

注意したいのは、プラグインのアップデートで翻訳ファイルやテンプレートが変わることです。自分で翻訳した内容が更新によって消えないように、カスタム翻訳ファイルや子テーマ、専用の翻訳管理機能を使うと安全です。

6. WordPress本体・翻訳ファイル・キャッシュが原因の場合

WordPressの言語設定を日本語にしても英語のまま直らない場合、WordPress本体や翻訳ファイル、キャッシュが原因になっていることがあります。

設定は正しいのに表示だけ変わらないときは、翻訳データの再インストールやキャッシュ削除を試してみましょう。

6-1. WordPress本体のバージョンと翻訳ファイルの不一致を確認する

WordPress本体を更新したあとに、一部の文言が英語のままになる場合があります。これは、WordPress本体のバージョンと日本語翻訳ファイルの状態が一致していないときに起こることがあります。

WordPress本体だけが新しくなり、翻訳ファイルが古いままだと、新しく追加されたメニューや説明文が英語で表示されることがあります。

まずは、WordPress本体が最新版か、テーマやプラグインが更新待ちになっていないか、翻訳データの更新が表示されていないかを確認しましょう。

6-2. ダッシュボードの更新画面から翻訳を再インストールする

翻訳ファイルに問題がある場合は、ダッシュボードの更新画面から翻訳データを再インストールすることで解決することがあります。

管理画面で、

ダッシュボード > 更新

を開き、翻訳の更新ボタンが表示されていれば実行します。

英語表示の場合は、

Dashboard > Updates

から確認します。

翻訳の更新が完了したら、管理画面を再読み込みし、英語表示が日本語に変わったか確認します。変化がない場合は、キャッシュが残っている可能性があります。

6-3. キャッシュ系プラグインやブラウザキャッシュを削除する

WordPressでは、表示速度を上げるためにキャッシュ系プラグインを使っていることがあります。キャッシュが残っていると、言語設定や翻訳ファイルを変更しても、古い英語表示がそのまま表示される場合があります。

キャッシュ系プラグインを使っている場合は、プラグインの設定画面からキャッシュを削除します。

また、ブラウザ側にも古いデータが残っていることがあります。ブラウザのキャッシュを削除する、シークレットウィンドウで確認する、別のブラウザで表示してみるなどの方法で切り分けましょう。

6-4. サーバー側キャッシュやCDNの影響を確認する

レンタルサーバーによっては、サーバー側でキャッシュ機能が有効になっていることがあります。また、CloudflareなどのCDNを利用している場合も、古い表示が残ることがあります。

WordPress側で設定を変更しても反映されない場合は、サーバー管理画面やCDNの管理画面でキャッシュ削除を実行します。

特に、サイト上のボタンやフォーム文言が変わらない場合は、WordPress内部の問題ではなく、キャッシュされたページが表示されているだけの可能性があります。

6-5. wp-config.php の言語設定が古いまま残っていないか確認する

古いWordPress環境では、wp-config.phpに言語設定が記述されている場合があります。

現在のWordPressでは、管理画面の「サイトの言語」から言語を設定するのが基本ですが、古い環境から引き継いだサイトでは、wp-config.phpに古い言語指定が残っていることがあります。

wp-config.phpを確認する場合は、必ずバックアップを取ってから作業してください。誤って必要な記述を削除すると、サイトにアクセスできなくなることがあります。

ファイル編集に不安がある場合は、サーバー管理者やWordPressに詳しい制作会社に相談するのが安全です。

7. 日本語サイトで入れておきたいWP Multibyte Patch

WordPressを日本語で運用するなら、WP Multibyte Patchの導入も検討しましょう。

WP Multibyte Patchは、WordPressを日本語などのマルチバイト文字環境で使う際に起こりやすい問題を補正するためのプラグインです。

7-1. WP Multibyte Patchとは何をするプラグインか

WP Multibyte Patchは、日本語のようなマルチバイト文字をWordPressで扱いやすくするためのプラグインです。

英語は基本的に1文字を1バイトで扱うことが多いのに対し、日本語はひらがな、カタカナ、漢字などを含むため、文字処理に違いがあります。

WordPress本体は多言語に対応していますが、日本語特有の文字処理で細かな不具合が出ることがあります。WP Multibyte Patchは、そうした日本語環境での問題を補正する役割を持っています。

7-2. 日本語の文字数・検索・メール・ファイル名に関する不具合を防ぐ

WP Multibyte Patchは、日本語の文字数カウント、抜粋文、検索、メール送信、ファイル名などに関する不具合を防ぐために役立ちます。

たとえば、日本語の抜粋が不自然な位置で切れる、検索結果が思うように表示されない、日本語ファイル名の扱いで問題が出る、といったケースの対策になります。

すべてのサイトで必ず目に見える変化があるわけではありませんが、日本語サイトを安定して運用するための基本的な環境整備として導入されることが多いプラグインです。

7-3. WP Multibyte Patchのインストールと有効化手順

WP Multibyte Patchを導入するには、WordPress管理画面からプラグインを追加します。

管理画面で、

プラグイン > 新規追加

へ進み、検索欄に「WP Multibyte Patch」と入力します。

表示されたプラグインをインストールし、有効化すれば基本的な設定は完了です。

多くの場合、有効化するだけで日本語環境向けの補正が適用されます。細かな設定を変更する必要はほとんどありません。

7-4. 日本語化そのものと日本語環境の最適化は別物

WP Multibyte Patchは、日本語化そのものを行うプラグインではありません。

つまり、WordPress管理画面を英語から日本語に切り替えたり、テーマやプラグインの英語文言を翻訳したりするためのものではありません。

管理画面を日本語にするには、サイトの言語設定やユーザープロフィールの言語設定を変更します。テーマやプラグインの英語文言を変えるには、翻訳ファイルや翻訳プラグインを使います。

WP Multibyte Patchは、日本語表示後の運用を安定させるためのプラグインと考えると分かりやすいです。

8. 症状別|英語のまま直らないときの解決チェックリスト

WordPressを日本語化しても英語のまま直らない場合は、症状別に確認していきましょう。

原因を一つずつ切り分けることで、不要な設定変更やファイル編集を避けられます。

8-1. 管理画面全体が英語のままの場合

管理画面全体が英語のままの場合は、まずサイトの言語設定を確認します。

Settings > General > Site Language

で「日本語」が選択されているか確認し、変更後はSave Changesで保存します。

次に、Users > Profile のLanguageが日本語になっているか確認します。サイト全体は日本語でも、ユーザーごとの言語が英語になっていると、自分の管理画面だけ英語で表示されます。

それでも直らない場合は、翻訳ファイルの更新、WordPress本体の更新、キャッシュ削除を試しましょう。

8-2. 一部メニューだけ英語のままの場合

管理画面の一部メニューだけ英語のままの場合は、テーマやプラグインが追加したメニューである可能性があります。

WordPress本体の標準メニューは日本語なのに、特定のプラグインメニューだけ英語の場合、そのプラグインの翻訳が未対応または未更新の可能性があります。

ダッシュボードの更新画面で翻訳データを更新し、プラグイン本体も最新版にします。それでも英語のままなら、プラグインが日本語翻訳に対応していない可能性があります。

8-3. テーマのコメント欄・ボタン・フォームだけ英語の場合

サイト上のコメント欄、ボタン、検索フォーム、関連記事、ページ送りなどが英語の場合は、テーマ側の文言が原因であることが多いです。

まずは外観のカスタマイズ画面やテーマ設定で変更できないか確認します。

変更項目がない場合は、テーマの翻訳ファイルを更新する、Loco Translateなどで翻訳する、子テーマでテンプレートを修正する、といった方法を検討します。

親テーマのファイルを直接編集するのは避けましょう。テーマ更新時に修正内容が消える可能性があります。

8-4. プラグインの設定画面や通知メールだけ英語の場合

プラグインの設定画面や通知メールだけ英語の場合は、そのプラグインの翻訳対応状況を確認します。

フォームプラグインの場合、管理者向けメールとユーザー向け自動返信メールで文言が分かれていることがあります。ECプラグインの場合は、購入ボタン、カート画面、決済画面、注文メールなど、それぞれ別の設定が用意されていることもあります。

まずはプラグイン設定内に文言編集項目がないか確認し、なければ翻訳ファイルやLoco Translateで対応します。

有料プラグインの場合は、公式サポートに日本語翻訳の有無や変更方法を確認するのも有効です。

8-5. 日本語にしたのに変な翻訳・文字化けが出る場合

日本語にしたのに翻訳が不自然だったり、文字化けが出たりする場合は、いくつかの原因が考えられます。

まず、ブラウザの自動翻訳が有効になっていないか確認します。日本語の画面をさらに翻訳してしまうと、不自然な表示になることがあります。

次に、テーマやプラグインの翻訳品質を確認します。海外製テーマでは、機械翻訳のような不自然な日本語が登録されていることもあります。

文字化けが出る場合は、古いテーマ、古いプラグイン、サーバーの文字コード設定、メール送信設定などが関係している場合があります。WordPress本体、テーマ、プラグインを更新し、必要に応じてWP Multibyte Patchの導入も検討しましょう。

9. WordPressを日本語化するときの注意点

WordPressの日本語化は難しい作業ではありませんが、やり方を間違えると、更新時に変更内容が消えたり、サイト表示が崩れたりすることがあります。

安全に日本語化するために、以下のポイントを押さえておきましょう。

9-1. コアファイルを直接編集しない

WordPress本体のコアファイルを直接編集して日本語化するのは避けましょう。

コアファイルとは、WordPress本体を構成する重要なファイル群です。これらを直接編集すると、WordPressの更新時に変更内容が上書きされます。また、編集ミスによってサイトが正常に動作しなくなる可能性もあります。

管理画面の日本語化は、基本的に設定画面から行います。テーマやプラグインの文言を変更する場合も、翻訳ファイル、子テーマ、専用プラグインを使うのが安全です。

9-2. テーマやプラグインの更新で翻訳が上書きされる場合がある

テーマやプラグインを直接編集して英語文言を日本語に変更すると、更新時にその変更が上書きされることがあります。

特に、親テーマのテンプレートファイルやプラグイン本体のファイルを直接編集する方法はおすすめできません。

翻訳内容を維持したい場合は、子テーマにテンプレートをコピーして編集する、カスタム翻訳ファイルとして保存する、Loco Translateなどで安全な保存場所を選ぶ、といった方法を使いましょう。

9-3. 自作翻訳は子テーマ・翻訳ファイル・専用プラグインで管理する

自分で翻訳した文言は、管理しやすい形で保存しておくことが大切です。

テーマの表示文言を変更する場合は、子テーマを使う方法があります。翻訳ファイルを編集する場合は、更新で上書きされにくい場所に保存します。

また、複数のプラグインやテーマ文言を管理する場合は、翻訳プラグインを使うと作業しやすくなります。

どの方法を選ぶ場合でも、「更新しても消えないか」「後から誰が見ても分かるか」を意識して管理しましょう。

9-4. 多言語サイト化と管理画面の日本語化を混同しない

WordPressの日本語化と多言語サイト化は別の作業です。

管理画面を日本語にしたいだけなら、WordPressの言語設定やユーザープロフィールの設定を変更すれば対応できます。

一方、日本語ページと英語ページを切り替えられるサイトを作りたい場合は、多言語サイト化の対応が必要です。その場合は、多言語プラグインを使って、投稿、固定ページ、メニュー、カテゴリー、URL構造などを管理します。

「管理画面を日本語にしたい」のか「サイトを多言語対応にしたい」のかを分けて考えると、必要な作業が明確になります。

9-5. 日本語化してもSEO評価が直接上がるわけではない

WordPressを日本語化したからといって、それだけでSEO評価が直接上がるわけではありません。

SEOで重要なのは、検索ユーザーにとって分かりやすく、役立つコンテンツを作ることです。日本語化は、管理しやすい環境を整えたり、ユーザーに自然な表示を提供したりするための作業です。

ただし、サイト上の英語表記を日本語に整えることで、ユーザーにとって読みやすくなり、操作もしやすくなります。結果として、離脱率の改善やコンバージョン率の向上につながる可能性はあります。

日本語化はSEOの直接的な裏技ではなく、日本語ユーザーにとって使いやすいサイトを作るための基本整備と考えましょう。

まとめ

WordPressを日本語化するには、まず管理画面の「サイトの言語」を日本語に設定することが基本です。英語表示の場合は、Settings > General > Site Language から「日本語」を選び、Save Changesで保存します。

それでも管理画面が英語のままの場合は、ユーザープロフィールのLanguage設定を確認しましょう。WordPressではユーザーごとに管理画面の言語を変更できるため、自分のアカウントだけ英語表示になっていることがあります。

テーマやプラグインの英語表記が残る場合は、WordPress本体ではなく、テーマやプラグイン側の翻訳ファイル、設定項目、テンプレート文言が原因になっている可能性があります。翻訳データの更新、Loco Translateなどの翻訳プラグイン、子テーマでの修正を使い分けましょう。

また、日本語サイトを安定して運用するには、WP Multibyte Patchの導入も検討すると安心です。ただし、WP Multibyte Patchは日本語化そのものではなく、日本語環境を最適化するためのプラグインです。

ワードプレスの日本語化で大切なのは、「管理画面」「テーマ」「プラグイン」「翻訳ファイル」「キャッシュ」を分けて確認することです。症状ごとに原因を切り分ければ、英語のまま直らないトラブルも落ち着いて解決できます。