C#実行環境の作り方|初心者向けにWindows・Mac対応の.NET導入からコード実行まで解説
はじめに
C#を学び始めると、最初につまずきやすいのが「C#をどこで、どうやって実行すればよいのか」という点です。C#のコードを書くには、単にテキストエディタを用意するだけでは不十分で、C#をコンピューター上で動かすための実行環境が必要です。
この記事では、初心者向けにC#実行環境の作り方を、Windows・Macの両方に対応して解説します。.NET SDKのインストールから、VS CodeやVisual Studioの使い方、実際にdotnet runでコードを実行する手順まで、順番に進めていきます。
1. C#実行環境とは?初心者が最初に知るべき全体像
C#実行環境とは、C#で書いたプログラムをコンピューター上で動かすために必要なソフトウェアや設定のことです。
C#は、メモ帳のようなエディタにコードを書いただけでは実行できません。コードをコンピューターが理解できる形に変換し、実際に動かすための仕組みが必要です。その中心になるのが「.NET」です。
1-1. C#を動かすには「.NET SDK」「エディタ」「ターミナル」が必要
C#をローカル環境で実行するには、基本的に次の3つを用意します。
1つ目は、.NET SDKです。.NET SDKには、C#のコードをビルドしたり実行したりするためのツールが含まれています。
2つ目は、コードを書くためのエディタです。初心者にはVS Code、より本格的な開発にはVisual Studioがよく使われます。
3つ目は、コマンドを入力するためのターミナルです。WindowsならコマンドプロンプトやPowerShell、Macならターミナルを使います。
この3つがそろうと、C#のコードを書いて実行できるようになります。
1-2. .NET SDK・.NET Runtime・C#コンパイラの違い
C#実行環境を作るときに混乱しやすいのが、.NET SDK、.NET Runtime、C#コンパイラの違いです。
.NET SDKは、C#アプリを作成・ビルド・実行するための開発者向けパッケージです。初心者がC#を学習する場合は、基本的に.NET SDKをインストールすれば問題ありません。
.NET Runtimeは、すでに作られた.NETアプリを実行するためのものです。アプリを作る機能は含まれていないため、C#のコードを書いて実行したい場合はRuntimeだけでは不足します。
C#コンパイラは、C#のコードをコンピューターが実行できる形に変換するためのプログラムです。通常は.NET SDKに含まれているため、初心者が個別にインストールする必要はありません。
1-3. Windows・MacどちらでもC#は実行できる
C#はWindows専用の言語だと思われがちですが、現在のC#と.NETはWindowsだけでなくMacやLinuxでも利用できます。
WindowsではVisual StudioやVS Codeを使ってC#を実行できます。Macでも.NET SDKとVS Codeを入れれば、コンソールアプリやWebアプリの開発ができます。
ただし、Windowsデスクトップアプリの一部機能など、Windows向けに特化した開発ではWindows環境が必要になる場合があります。学習用のコンソールアプリであれば、WindowsでもMacでも問題なく始められます。
1-4. Visual Studio・VS Code・オンライン実行環境の違い
C#を実行する方法には、主にVisual Studio、VS Code、オンライン実行環境があります。
Visual Studioは、Microsoftが提供する高機能な統合開発環境です。C#開発に必要な機能がまとまっており、デバッグや画面付きアプリの開発にも強いです。
VS Codeは、軽量なコードエディタです。拡張機能を追加することでC#の補完やデバッグに対応できます。軽くて扱いやすいため、初心者の学習にも向いています。
オンライン実行環境は、ブラウザ上でC#を試せるサービスです。インストール不要で手軽ですが、本格的な開発やファイル管理には向いていません。
1-5. 初心者におすすめのC#実行環境はどれ?
初心者におすすめなのは、まず「.NET SDK + VS Code」の組み合わせです。
理由は、WindowsとMacのどちらでも使いやすく、C#の基本であるコンソールアプリの作成や実行をシンプルに学べるからです。
一方で、Windowsで本格的にC#アプリを作りたい場合はVisual Studioもおすすめです。特にWindowsアプリ、GUIアプリ、業務アプリを作りたい人にはVisual Studioが便利です。
まずはVS CodeでC#の基本を学び、必要に応じてVisual Studioに進む流れがわかりやすいでしょう。
2. C#実行環境を作る前に準備するもの
C#実行環境を作る前に、パソコンの状態や必要なソフトを確認しておきましょう。事前準備をしておくと、インストール後のエラーを減らせます。
2-1. Windowsで必要なもの
WindowsでC#実行環境を作る場合、次のものを用意します。
まず、Windows 10またはWindows 11のパソコンを用意します。古いWindowsでは最新の.NET SDKや開発ツールが正常に動作しない場合があります。
次に、.NET SDKをインストールします。これはC#を実行するために必須です。
さらに、コードを書くためにVS CodeまたはVisual Studioをインストールします。軽く始めたいならVS Code、本格的なIDEを使いたいならVisual Studioを選びます。
2-2. Macで必要なもの
MacでC#実行環境を作る場合も、基本的には.NET SDKとエディタを用意します。
Macの場合は、Appleシリコン搭載MacかIntel Macかによって、ダウンロードする.NET SDKの種類が異なる場合があります。公式サイトで自分のMacに合ったインストーラーを選びましょう。
エディタはMac版VS Codeがおすすめです。Visual Studio for Macは終了しているため、MacでC#を学ぶ場合はVS Codeを使うのが一般的です。
2-3. インストールする.NET SDKの選び方
.NET SDKには複数のバージョンがあります。初心者は、基本的に公式サイトで推奨されている最新のLTS版を選ぶと安心です。
LTSはLong Term Supportの略で、長期間サポートされるバージョンです。学習中にバージョン変更の影響を受けにくいため、初心者に向いています。
最新版を試したい場合はCurrent版を選ぶこともできますが、学習目的ならLTS版を選ぶのが無難です。
2-4. VS Codeを使う場合に入れておきたい拡張機能
VS CodeでC#を書く場合は、C# Dev Kitを入れておくと便利です。
C# Dev Kitを入れると、C#コードの補完、エラー表示、プロジェクト管理、デバッグなどが使いやすくなります。
また、必要に応じてC#拡張機能や.NET関連の拡張機能も一緒にインストールされることがあります。VS Code上で拡張機能を検索し、Microsoftが提供しているものを選ぶと安心です。
2-5. 管理者権限・容量・ネット環境など事前確認ポイント
.NET SDKやVisual Studioをインストールするには、管理者権限が必要になる場合があります。会社や学校のパソコンを使っている場合は、インストール制限がないか確認しましょう。
また、Visual Studioは容量を多く使うため、ストレージに余裕が必要です。VS Codeと.NET SDKだけであれば比較的軽量ですが、それでも数GB程度の空き容量は確保しておくと安心です。
インストール中はインターネット接続も必要です。途中で接続が切れると、インストールに失敗することがあります。
3. WindowsでC#実行環境を作る方法
ここからは、WindowsでC#実行環境を作る手順を解説します。初心者は、まず.NET SDKとVS Codeを使う方法から始めるとわかりやすいです。
3-1. .NET SDKを公式サイトからダウンロードする
まず、Microsoftの.NET公式サイトにアクセスし、.NET SDKをダウンロードします。
ダウンロードページでは、Windows用のSDKインストーラーを選びます。RuntimeではなくSDKを選ぶことが重要です。
学習目的であれば、最新のLTS版SDKを選ぶとよいでしょう。
3-2. .NET SDKをWindowsにインストールする
ダウンロードしたインストーラーを実行します。
画面の案内に従って進めれば、基本的には標準設定のままで問題ありません。インストールが完了すると、dotnetコマンドが使えるようになります。
インストール後、すぐにコマンドが認識されない場合は、コマンドプロンプトやPowerShellを一度閉じて開き直してください。
3-3. コマンドプロンプト・PowerShellでdotnetコマンドを確認する
.NET SDKが正しくインストールされたか確認するには、コマンドプロンプトまたはPowerShellを開き、次のコマンドを入力します。
Bashdotnet --version
バージョン番号が表示されれば、.NET SDKのインストールは成功です。
次のように表示される場合は、SDKがインストールされていないか、PATHが正しく設定されていない可能性があります。
Bash'dotnet' は、内部コマンドまたは外部コマンドとして認識されていません
この場合は、インストールし直すか、パソコンを再起動して確認しましょう。
3-4. VS Codeをインストールする
次に、Visual Studio Codeをインストールします。
VS Codeの公式サイトからWindows版インストーラーをダウンロードし、実行します。インストール時に「PATHに追加する」などの項目が表示された場合は、チェックを入れておくと便利です。
インストールが完了したら、VS Codeを起動します。
3-5. VS CodeにC# Dev Kitを追加する
VS Codeを起動したら、左側の拡張機能アイコンをクリックします。
検索欄に「C# Dev Kit」と入力し、Microsoftが提供している拡張機能をインストールします。
C# Dev Kitを入れることで、C#コードの補完、エラー表示、デバッグ機能などが利用しやすくなります。
3-6. WindowsでC#を実行できる状態か確認する
最後に、WindowsでC#が実行できるか確認します。
PowerShellまたはVS Codeのターミナルで、次のコマンドを実行します。
Bashdotnet --info
.NET SDKの情報が表示されれば、C#実行環境の準備は完了です。
4. MacでC#実行環境を作る方法
MacでもC#の実行環境を作ることができます。基本的な流れはWindowsと同じで、.NET SDKとVS Codeをインストールします。
4-1. Macに.NET SDKをインストールする
Microsoftの.NET公式サイトにアクセスし、macOS用の.NET SDKをダウンロードします。
MacにはAppleシリコン搭載モデルとIntelモデルがあるため、自分のMacに合ったインストーラーを選びます。
ダウンロードした.pkgファイルを開き、画面の案内に従ってインストールします。
4-2. Appleシリコン・Intel Macで確認すべきポイント
Appleシリコン搭載Macは、M1、M2、M3、M4などのチップを搭載したMacです。Intel MacとはCPUの種類が異なります。
.NET SDKをダウンロードするときは、Arm64版とx64版の違いに注意しましょう。
AppleシリコンMacではArm64版、Intel Macではx64版を選ぶのが基本です。どちらかわからない場合は、画面左上のAppleメニューから「このMacについて」を開いて確認できます。
4-3. ターミナルでdotnetコマンドを確認する
インストールが完了したら、Macのターミナルを開きます。
次のコマンドを入力します。
Bashdotnet --version
バージョン番号が表示されれば、.NET SDKは正しくインストールされています。
表示されない場合は、ターミナルを開き直すか、Macを再起動してからもう一度確認してください。
4-4. Mac版VS Codeをインストールする
次に、Mac版のVS Codeをインストールします。
VS Codeの公式サイトからmacOS版をダウンロードし、アプリケーションフォルダに移動します。
インストール後、VS Codeを起動します。
4-5. VS CodeにC# Dev Kitを追加する
VS Codeを開いたら、拡張機能から「C# Dev Kit」を検索してインストールします。
C# Dev Kitを使うと、C#プロジェクトの管理やコード補完、デバッグがしやすくなります。
MacでC#を学ぶ場合も、VS CodeとC# Dev Kitの組み合わせが扱いやすいです。
4-6. MacでC#を実行できる状態か確認する
ターミナルまたはVS Codeのターミナルで、次のコマンドを実行します。
Bashdotnet --info
SDKのバージョンやインストール場所が表示されれば、MacでC#を実行する準備は完了です。
5. C#のコードを書いて実行する手順
ここからは、実際にC#のコードを書いて実行する手順を解説します。WindowsでもMacでも、基本的なコマンドは同じです。
5-1. 作業用フォルダを作成する
まず、C#の練習用フォルダを作成します。
例として、デスクトップにCSharpPracticeというフォルダを作ります。
ターミナルで作成する場合は、次のように入力します。
Bashmkdir CSharpPractice
cd CSharpPractice
このフォルダの中にC#プロジェクトを作成します。
5-2. dotnet new consoleでC#プロジェクトを作成する
C#のコンソールアプリを作成するには、次のコマンドを実行します。
Bashdotnet new console
このコマンドを実行すると、現在のフォルダにC#の基本的なプロジェクトファイルが作成されます。
主に作成されるのは、Program.csと.csprojファイルです。
5-3. Program.csの中身を確認する
作成されたProgram.csを開くと、次のようなコードが書かれています。
C#Console.WriteLine("Hello, World!");
これは、画面に「Hello, World!」と表示するC#のプログラムです。
最近のC#では、初心者が書きやすいように、classやMainメソッドを省略したシンプルな形式が使われます。
5-4. dotnet runでC#コードを実行する
C#コードを実行するには、プロジェクトフォルダ内で次のコマンドを入力します。
Bashdotnet run
初回実行時はビルドが行われ、その後プログラムが実行されます。
5-5. 実行結果にHello Worldを表示する
dotnet runを実行すると、ターミナルに次のように表示されます。
BashHello, World!
この表示が出れば、C#の実行環境は正しく動作しています。
5-6. コードを変更して再実行する
次に、Program.csの内容を少し変更してみましょう。
C#Console.WriteLine("C#の実行環境ができました!");
保存したあと、もう一度次のコマンドを実行します。
Bashdotnet run
次のように表示されれば成功です。
BashC#の実行環境ができました!
このように、コードを書く、保存する、dotnet runで実行する、という流れがC#学習の基本です。
6. VS CodeでC#を実行・デバッグする方法
VS Codeを使うと、ターミナルからC#を実行するだけでなく、エディタ上でコード補完やデバッグもできます。
6-1. VS CodeでC#プロジェクトを開く
VS Codeを起動し、「フォルダーを開く」からC#プロジェクトのフォルダを選択します。
Program.csや.csprojファイルが見える状態になっていれば、プロジェクトを正しく開けています。
フォルダではなくProgram.cs単体だけを開くと、補完やデバッグがうまく動かないことがあります。必ずプロジェクトフォルダごと開きましょう。
6-2. ターミナルからdotnet runを実行する
VS Codeの上部メニューからターミナルを開きます。
表示されたターミナルで、次のコマンドを実行します。
Bashdotnet run
VS Code内で実行結果を確認できるため、コード編集と実行を同じ画面で行えます。
6-3. 実行ボタンからC#コードを動かす
C# Dev Kitが正しく動いている場合、VS Code上に実行やデバッグのためのボタンが表示されることがあります。
実行ボタンを使えば、コマンドを手入力しなくてもC#プログラムを動かせます。
ただし、初心者のうちはdotnet runコマンドにも慣れておくことをおすすめします。コマンドの仕組みを理解しておくと、エラーが出たときに原因を探しやすくなります。
6-4. ブレークポイントを設定してデバッグする
デバッグとは、プログラムを途中で止めながら動作を確認することです。
VS Codeでは、コード行の左側をクリックすると赤い点が表示されます。これがブレークポイントです。
ブレークポイントを設定してデバッグ実行すると、その行でプログラムが一時停止します。変数の中身を確認したり、1行ずつ処理を進めたりできます。
6-5. 入力を受け取るC#プログラムを実行する
C#では、キーボードから入力を受け取ることもできます。
例えば、次のようなコードを書きます。
C#Console.WriteLine("名前を入力してください:");
string? name = Console.ReadLine();
Console.WriteLine($"こんにちは、{name}さん!");
実行すると、ターミナルで名前の入力を求められます。
Bashdotnet run
入力後にメッセージが表示されれば成功です。
6-6. VS Codeで補完やエラー表示が出ないときの確認点
VS CodeでC#の補完が効かない場合は、まずC# Dev Kitがインストールされているか確認します。
次に、.NET SDKが正しくインストールされているかを確認します。
Bashdotnet --info
また、VS Codeでプロジェクトフォルダを開いているかも重要です。単体ファイルだけを開いていると、C#の機能が正しく働かないことがあります。
それでも改善しない場合は、VS Codeを再起動する、拡張機能を再インストールする、.NET SDKを入れ直すといった対応を試しましょう。
7. Visual StudioでC#実行環境を作る方法
WindowsでC#を本格的に学ぶなら、Visual Studioを使う方法もあります。Visual StudioはC#開発に強い統合開発環境です。
7-1. Visual StudioとVS Codeの違い
Visual Studioは、C#や.NET開発に必要な機能が最初から多く含まれている本格的なIDEです。
一方、VS Codeは軽量なエディタで、必要な機能を拡張機能として追加して使います。
簡単に言うと、Visual Studioは多機能、VS Codeは軽量です。
7-2. Visual Studioを使うメリット・デメリット
Visual Studioのメリットは、C#プロジェクトの作成、実行、デバッグ、画面設計などが簡単にできることです。
特にWindowsアプリや業務アプリを作りたい場合は、Visual Studioが便利です。
デメリットは、インストール容量が大きく、動作が重くなりやすいことです。低スペックのパソコンでは、VS Codeのほうが快適に使える場合があります。
7-3. Visual Studio Communityをインストールする
個人学習であれば、無料で使えるVisual Studio Communityをインストールできます。
Visual Studio公式サイトからCommunity版をダウンロードし、インストーラーを起動します。
7-4. 「.NETデスクトップ開発」ワークロードを選ぶ
Visual Studioのインストール時には、ワークロードを選択します。
C#のコンソールアプリやWindowsアプリを作りたい場合は、「.NETデスクトップ開発」を選びます。
ASP.NETのWebアプリを作りたい場合は、「ASP.NETとWeb開発」も必要に応じて選びます。
初心者はまず「.NETデスクトップ開発」を選んでおけば、C#の基本学習を始められます。
7-5. コンソールアプリを作成して実行する
Visual Studioを起動したら、「新しいプロジェクトの作成」を選びます。
テンプレートから「コンソール アプリ」を選択します。
プロジェクト名を入力し、作成ボタンを押すと、C#の基本プロジェクトが作成されます。
画面上部の実行ボタンを押すと、C#プログラムがビルドされて実行されます。
7-6. 初心者はVisual StudioとVS Codeのどちらを選ぶべきか
初心者がC#の文法を学ぶだけなら、VS Codeで十分です。軽くてシンプルなため、環境構築の流れも理解しやすいです。
一方で、Windowsアプリを作りたい、本格的な開発環境に慣れたい、画面操作でプロジェクトを管理したいという人にはVisual Studioがおすすめです。
迷った場合は、まずVS Codeで始めて、必要になったらVisual Studioを導入するとよいでしょう。
8. インストール不要でC#を試せるオンライン実行環境
C#は、パソコンにソフトをインストールしなくてもブラウザ上で試すことができます。
8-1. ブラウザで使えるC#オンライン実行環境とは
C#オンライン実行環境とは、ブラウザ上でC#コードを書いて、そのまま実行できるサービスです。
.NET SDKやVS Codeをインストールしなくても、すぐにC#のコードを試せます。
学習を始める前に「C#がどんな言語か少し触ってみたい」という人に向いています。
8-2. paiza.IOなどのオンライン環境でC#を実行する方法
paiza.IOなどのオンライン実行環境では、言語としてC#を選び、コードを書いて実行ボタンを押すだけで結果を確認できます。
例えば、次のようなコードを書きます。
C#Console.WriteLine("Hello, World!");
実行ボタンを押すと、画面上に実行結果が表示されます。
8-3. オンライン実行環境のメリット
オンライン実行環境のメリットは、インストール不要ですぐに使えることです。
学校や会社のパソコンなど、自由にソフトをインストールできない環境でも試しやすいです。
また、スマホやタブレットからでも簡単なコードを実行できる場合があります。
8-4. オンライン実行環境のデメリット
オンライン実行環境には制限もあります。
複数ファイルを使う本格的なプロジェクトには向かない場合があります。また、外部ライブラリの利用やデバッグ機能が制限されることもあります。
インターネット接続が必要なため、オフラインでは使えません。
8-5. 学習を続けるならローカル環境構築がおすすめな理由
C#を継続的に学ぶなら、最終的にはローカル環境を作ることをおすすめします。
ローカル環境なら、プロジェクトの作成、ファイル管理、デバッグ、ライブラリ追加などを実際の開発に近い形で学べます。
オンライン実行環境はお試し用、ローカル環境は本格学習用と考えるとよいでしょう。
9. C#実行環境でよくあるエラーと解決方法
C#実行環境を作る途中では、いくつかのエラーが起こることがあります。初心者がよく遭遇する問題と解決方法を紹介します。
9-1. 「dotnetが認識されません」と表示される
Windowsで次のようなエラーが出ることがあります。
Bash'dotnet' は、内部コマンドまたは外部コマンドとして認識されていません
この場合、.NET SDKがインストールされていないか、PATHが通っていない可能性があります。
まず、.NET SDKをインストールしたか確認しましょう。Runtimeだけを入れている場合は、SDKを追加でインストールしてください。
9-2. .NET SDKではなくRuntimeだけを入れてしまった
C#のコードを作成して実行するには、.NET Runtimeではなく.NET SDKが必要です。
Runtimeは、作成済みアプリを動かすためのものです。dotnet newやdotnet runを使いたい場合は、SDKをインストールする必要があります。
公式サイトで「SDK」と書かれたものを選びましょう。
9-3. PATHが通っていない
PATHとは、コマンドをどこから実行しても認識できるようにする設定です。
.NET SDKをインストールしてもdotnetコマンドが使えない場合、PATHが正しく設定されていない可能性があります。
まずはターミナルを開き直す、パソコンを再起動する、.NET SDKを再インストールするという順番で試すとよいでしょう。
9-4. VS CodeでC#の補完が効かない
VS Codeで補完が効かない場合は、C# Dev Kitが入っているか確認します。
また、C#プロジェクトのフォルダを正しく開いているかも確認しましょう。
Program.csだけを開いている場合、プロジェクト情報を読み込めず、補完やエラー表示が正常に動かないことがあります。
9-5. dotnet runでプロジェクトが見つからない
dotnet runを実行したときにプロジェクトが見つからない場合は、現在のフォルダに.csprojファイルがない可能性があります。
次のコマンドで現在の場所を確認しましょう。
Windowsの場合:
Bashdir
Macの場合:
Bashls
.csprojファイルがあるフォルダに移動してから、もう一度dotnet runを実行してください。
9-6. Macでコマンドが実行できない
Macでdotnetコマンドが使えない場合は、インストール後にターミナルを開き直してください。
それでも動かない場合は、AppleシリコンMacに合わないSDKを入れていないか確認します。
AppleシリコンMacではArm64版、Intel Macではx64版を使うのが基本です。
9-7. 文字化け・日本語表示がおかしい
C#で日本語を表示したときに文字化けする場合は、ターミナルの文字コード設定が原因のことがあります。
Windowsの古いコマンドプロンプトでは、日本語が正しく表示されない場合があります。PowerShellやWindows Terminalを使うと改善することがあります。
ソースコードの文字コードはUTF-8で保存するのがおすすめです。
10. C#実行環境を作った後に学ぶべきこと
C#実行環境ができたら、次はC#の基本文法を学びながら小さなプログラムを作っていきましょう。
10-1. 変数・条件分岐・繰り返しを学ぶ
最初に学ぶべきなのは、変数、条件分岐、繰り返しです。
変数はデータを入れる箱です。条件分岐は、条件によって処理を変える仕組みです。繰り返しは、同じ処理を何度も実行する仕組みです。
これらを理解すると、簡単な計算ツールや判定プログラムを作れるようになります。
10-2. クラスとオブジェクト指向を理解する
C#はオブジェクト指向言語です。
学習が進んだら、クラス、インスタンス、メソッド、プロパティなどを学びましょう。
最初は難しく感じるかもしれませんが、C#で本格的なアプリを作るには重要な考え方です。
10-3. コンソールアプリから簡単なツールを作る
基本文法を学んだら、コンソールアプリで簡単なツールを作ってみましょう。
例えば、次のようなものがおすすめです。
計算機、メモ帳風ツール、じゃんけんゲーム、数当てゲーム、家計簿の簡易版などです。
小さなアプリを作ることで、C#の実行環境の使い方にも慣れていきます。
10-4. Unity・Webアプリ・デスクトップアプリへ進む
C#はさまざまな分野で使われています。
ゲーム開発に興味があるならUnity、Webアプリを作りたいならASP.NET Core、Windowsアプリを作りたいならWPFやWinFormsに進むとよいでしょう。
まずはコンソールアプリで基礎を固め、その後に目的に合わせて進む分野を選ぶのがおすすめです。
10-5. GitHubでコードを管理する
C#の学習を続けるなら、GitHubでコードを管理する習慣も身につけましょう。
GitHubを使うと、自分のコードを保存したり、変更履歴を管理したりできます。
ポートフォリオとしても使えるため、将来的に転職や就職を考えている人にも役立ちます。
11. C#実行環境に関するよくある質問
最後に、C#実行環境について初心者が疑問に思いやすい点をまとめます。
11-1. C#は無料で実行できますか?
はい、C#は無料で実行できます。
.NET SDK、VS Code、Visual Studio Communityなどは無料で利用できます。個人学習であれば、費用をかけずにC#の実行環境を作ることができます。
11-2. Windowsに最初からC#実行環境は入っていますか?
Windowsに.NET Runtimeが入っている場合はありますが、C#を開発するための.NET SDKが最初から入っているとは限りません。
C#のコードを書いて実行するには、基本的に.NET SDKを自分でインストールする必要があります。
11-3. MacでもC#の開発はできますか?
はい、MacでもC#の開発はできます。
.NET SDKとVS Codeをインストールすれば、C#のコンソールアプリやWebアプリを作成できます。
ただし、Windows専用のデスクトップアプリ開発など、一部の開発ではWindows環境が必要になる場合があります。
11-4. Visual Studioは必要ですか?
必須ではありません。
C#の基本学習やコンソールアプリの作成であれば、.NET SDKとVS Codeだけで十分です。
ただし、Windowsアプリ開発や大規模な開発を行う場合は、Visual Studioを使うと便利です。
11-5. .NET SDKはどのバージョンを入れればいいですか?
初心者には、公式サイトで提供されている最新のLTS版.NET SDKがおすすめです。
LTS版は長期間サポートされるため、学習中に環境が変わりにくく安定しています。
特別な理由がなければ、最新のLTS版を選びましょう。
11-6. スマホやブラウザだけでC#は実行できますか?
簡単なコードであれば、オンライン実行環境を使ってスマホやブラウザだけでC#を実行できます。
ただし、本格的な開発には向いていません。
C#を継続的に学ぶなら、パソコンに.NET SDKとエディタをインストールして、ローカル環境を作ることをおすすめします。
まとめ
C#実行環境を作るには、基本的に.NET SDK、エディタ、ターミナルの3つが必要です。
初心者には、WindowsでもMacでも使いやすい「.NET SDK + VS Code」の組み合わせがおすすめです。Windowsで本格的にC#アプリを開発したい場合は、Visual Studioを使う方法もあります。
環境構築の基本的な流れは、.NET SDKをインストールし、dotnet --versionで確認し、dotnet new consoleでプロジェクトを作成し、dotnet runで実行するというものです。
最初はコマンドや設定に戸惑うかもしれませんが、一度C#実行環境を作ってしまえば、あとはコードを書いて実行しながら学習を進められます。
まずは「Hello, World!」を表示するところから始めて、少しずつ変数、条件分岐、繰り返し、クラス、アプリ開発へとステップアップしていきましょう。

