WordPressの名前変更方法|サイト名・ユーザー名・表示名を安全に変える手順と注意点

はじめに

WordPressで「名前変更」をしたいと思っても、変更する対象によって操作方法は異なります。主な対象は、サイト全体に使われる「サイト名・ブログ名」、管理画面へログインするときの「ユーザー名」、記事やコメント欄に表示される「表示名・投稿者名」の3つです。

サイト名と表示名は管理画面から変更できますが、ユーザー名はWordPressの標準機能では直接変更できません。違いを理解せずに作業すると、ログインできなくなったり、投稿データを失ったりするおそれがあります。

この記事では、WordPressの名前変更方法を対象別に解説します。変更前のバックアップ、SEOへの影響、変更が反映されない場合の対処法まで確認し、安全に作業を進めましょう。

1. WordPressで「名前変更」したいときに確認すべき3つの対象

最初に、どの名前を変更したいのかを明確にしましょう。WordPressでは、サイト名、ユーザー名、表示名がそれぞれ別の情報として管理されています。

1-1. サイト名・ブログ名を変更したいケース

サイト名とは、Webサイトやブログ全体の名称です。次のような場所で使用されます。

  • サイトのヘッダー

  • ブラウザのタブ

  • 検索結果のタイトルやサイト名

  • RSSフィード

  • SNSでページをシェアした際の情報

  • WordPress管理画面の一部

たとえば、「山田太郎のブログ」を「暮らしのアイデアノート」に変更したい場合は、サイト名を変更します。

WordPressの基本設定では、管理画面の「設定」から変更可能です。ただし、テーマやSEOプラグインで別の名称が設定されていると、変更後も古い名前が表示されることがあります。

1-2. ユーザー名・ログインIDを変更したいケース

ユーザー名は、WordPressへログインするときに使用するIDです。ログイン画面でパスワードと一緒に入力する情報であり、通常はWordPressのインストール時やユーザー作成時に決めます。

WordPressの標準管理画面では、作成済みのユーザー名を直接変更できません。プロフィール画面を開いても、ユーザー名の欄には「ユーザー名は変更できません」と表示されます。WordPress.org

ユーザー名を変更したい場合は、新しいユーザーを作成して投稿を引き継ぐ方法、専用プラグインを使用する方法、データベースを編集する方法などを検討します。

1-3. 投稿者名・ブログ上の表示名を変更したいケース

表示名とは、投稿ページの著者情報やコメント欄など、Webサイト上で読者に見える名前です。

たとえば、ログイン時のユーザー名が「yamada_admin」であっても、表示名を「山田太郎」や「編集部」に設定できます。ユーザー名を変更せず、読者に見える名前だけを変えたい場合は、プロフィール画面の「ブログ上の表示名」を変更するのが適切です。

WordPressでは、ユーザー名、姓、名、ニックネームなどから公開用の表示名を選択できます。WordPress.org

1-4. 変更できる名前と変更できない名前の違い

それぞれの変更可否を整理すると、次のようになります。

対象標準機能での変更主な変更場所
サイト名・ブログ名変更できる設定→一般
キャッチフレーズ変更できる設定→一般
ニックネーム変更できるユーザー→プロフィール
ブログ上の表示名変更できるユーザー→プロフィール
姓・名変更できるユーザー→プロフィール
ユーザー名・ログインID直接変更できない新規ユーザー作成などで対応
投稿者アーカイブのスラッグ標準画面では変更しにくいプラグインなどで対応

「記事に表示される名前を変えたいだけ」という場合は、ユーザー名を変更する必要はありません。表示名の変更だけで解決できることが多いため、目的に合った設定を選びましょう。

2. WordPressのサイト名・ブログ名を変更する方法

2-1. 管理画面の「設定」からサイト名を変更する手順

WordPressのサイト名は、次の手順で変更できます。

  1. WordPressの管理画面にログインする

  2. 左側メニューの「設定」をクリックする

  3. 「一般」を開く

  4. 「サイトのタイトル」に新しいサイト名を入力する

  5. 画面下部の「変更を保存」をクリックする

  6. トップページを開き、表示を確認する

WordPress公式ドキュメントでも、「サイトのタイトル」はサイトまたはブログの名称を入力する項目とされています。多くのテーマでは、ページ上部やブラウザのタイトルなどに利用されます。WordPress.org

設定を保存したら、管理画面だけでなく、実際のトップページを別のブラウザやシークレットウィンドウでも確認してください。

2-2. キャッチフレーズもあわせて変更するべきか

キャッチフレーズは、サイトの内容や特徴を短い文章で表す項目です。「設定」→「一般」の「キャッチフレーズ」から変更できます。

サイト名だけを変更しても、キャッチフレーズに古いブランド名やサービス内容が残っていると、サイト全体の印象が不統一になります。サイト名を変更する際は、次の内容も確認しましょう。

  • 古いサイト名が含まれていないか

  • 現在の事業や発信内容と一致しているか

  • 不要な初期設定の文章が残っていないか

  • SEOキーワードを不自然に詰め込んでいないか

キャッチフレーズを画面に表示しないテーマでも、HTMLのタイトルやSEO設定に利用されることがあります。不要な場合は、空欄にしたうえで表示や検索用タイトルに問題がないか確認してください。

2-3. テーマやカスタマイザー側でサイト名が反映されない場合の確認点

「設定」→「一般」でサイト名を変更しても、ヘッダーが変わらないことがあります。主な原因は、テーマ側で別の文字や画像が設定されていることです。

クラシックテーマを使用している場合は、次の場所を確認します。

  1. 「外観」→「カスタマイズ」を開く

  2. 「サイト基本情報」または同様の項目を開く

  3. サイトタイトル、キャッチフレーズ、ロゴを確認する

  4. 変更後に「公開」をクリックする

ブロックテーマでは、カスタマイザーではなく「外観」→「エディター」からヘッダーを編集します。ブロックテーマのサイトエディターでは、サイトタイトルブロックを使ってサイト名を表示できます。WordPress.org+1

ヘッダーに文字入りのロゴ画像を使用している場合、サイト名の設定を変更しても画像内の文字は変わりません。新しい名前を反映したロゴ画像へ差し替える必要があります。

2-4. 検索結果に古いサイト名が残る理由と対処法

WordPress上でサイト名を変更しても、Google検索結果がすぐに更新されるとは限りません。Googleがページを再クロールし、情報を再処理するまで、数日から数週間かかる場合があります。Google for Developers

検索結果に古いサイト名が残る場合は、次の項目を確認してください。

  • トップページのタイトルタグ

  • WebSiteの構造化データ

  • og:site_name

  • トップページの見出し

  • ロゴ画像や代替テキスト

  • SEOプラグインのサイト名設定

  • サイトマップ

  • Google Search ConsoleのURL検査

Googleは、WebSite構造化データのほか、og:site_name、タイトル、見出し、トップページ内のテキストなどをサイト名の判断材料として利用します。Google for Developers

設定を統一したうえで、Google Search ConsoleのURL検査からトップページのインデックス登録をリクエストすると、更新を認識してもらいやすくなります。ただし、リクエストしても表示内容や更新時期が保証されるわけではありません。Google for Developers

3. WordPressの表示名・投稿者名を変更する方法

3-1. 「ユーザー」からプロフィール画面を開く

自分の表示名を変更する場合は、次の手順でプロフィール画面を開きます。

  1. WordPress管理画面にログインする

  2. 左側メニューの「ユーザー」をクリックする

  3. 「プロフィール」を開く

管理者が別のユーザーの表示名を変更するときは、「ユーザー」→「ユーザー一覧」を開き、対象ユーザーをクリックします。ユーザーを編集する権限がないアカウントでは、他のユーザーの情報を変更できません。

3-2. ニックネームを変更する

プロフィール画面の「名前」欄にある「ニックネーム」を変更します。

ニックネームは公開用の候補として使用できます。次のように、サイトの運営方針に合った名称を設定しましょう。

  • 個人ブログ:山田太郎

  • 企業サイト:株式会社〇〇

  • オウンドメディア:〇〇編集部

  • 複数人運営:ライター名または担当部署名

  • 匿名ブログ:運営者のペンネーム

ニックネームを入力しただけでは、投稿者名が切り替わらない場合があります。次の「ブログ上の表示名」の設定も必要です。

3-3. 「ブログ上の表示名」を選択して保存する

ニックネームを入力したら、「ブログ上の表示名」のプルダウンを開き、公開したい名称を選択します。

その後、画面下部にある「プロフィールを更新」または「ユーザーを更新」をクリックしてください。

選択肢に希望する名前が表示されない場合は、先に「ニックネーム」「名」「姓」のいずれかを入力し、一度プロフィールを保存します。再度プロフィール画面を開くと、表示名の候補に追加されます。

3-4. 投稿ページやコメント欄で表示名が変わったか確認する

表示名を変更したら、実際のサイトで次の場所を確認します。

  • 投稿ページの著者名

  • 投稿一覧の著者表示

  • 著者プロフィール欄

  • コメント欄

  • authorページ

  • 会員ページ

  • RSSフィード

  • メールマガジンや新着通知

テーマやプラグインによっては、WordPress標準の表示名ではなく、独自のプロフィール項目を使用している場合があります。投稿ページだけ古い名前が残っている場合は、著者情報を表示しているテーマ設定やプロフィール系プラグインを確認しましょう。

なお、過去に投稿したコメントの名前は、プロフィールの表示名を変更しても自動更新されない場合があります。コメントデータに名前が個別保存されているときは、「コメント」画面から編集が必要です。

3-5. 複数ユーザー運営時に投稿者名を統一・変更する方法

複数ユーザーで運営しているサイトでは、「〇〇編集部」のような共通の投稿者名を使う方法があります。

主な対応方法は次の2つです。

  1. 各ユーザーの表示名を同じ名称に設定する

  2. 編集部用の共通ユーザーを作り、投稿者を付け替える

各ユーザーの表示名を統一すると、表面上は同じ投稿者名にできますが、ユーザーごとにauthorページのURLが異なる可能性があります。

共通ユーザーへ投稿者を付け替える場合は、投稿編集画面の「投稿者」設定、または投稿一覧の「クイック編集」「一括編集」を使用します。作業前に、誰が実際に執筆・更新したかを管理できる体制も整えておきましょう。

4. WordPressのユーザー名・ログインIDは変更できる?

4-1. WordPress標準機能ではユーザー名を直接変更できない

WordPressでは、作成済みユーザーの「ユーザー名」を管理画面から直接変更できません。

プロフィール画面で変更できるのは、主に次の項目です。

  • ニックネーム

  • ブログ上の表示名

  • メールアドレス

  • パスワード

  • 自己紹介

ログインIDを変える必要がなく、公開名だけを変えたい場合は、ユーザー名を操作せず表示名を変更するほうが安全です。

ユーザー名を変更する必要があるケースには、初期設定のまま「admin」を使用している、担当者名をログインIDにしてしまった、社名変更に合わせてアカウントを整理したいといった例があります。

4-2. 新しいユーザーを作成して投稿を引き継ぐ方法

初心者に最もおすすめしやすいのは、新しいユーザーを作成し、古いユーザーの投稿を引き継ぐ方法です。

手順は次のとおりです。

  1. 現在の管理者アカウントでログインする

  2. 「ユーザー」→「新規ユーザーを追加」を開く

  3. 新しいユーザー名とメールアドレスを入力する

  4. 強力なパスワードを設定する

  5. 必要な権限グループを選択する

  6. 新しいユーザーを作成する

  7. 一度ログアウトし、新しいアカウントでログインできるか確認する

  8. 新しいアカウントに必要な権限があるか確認する

  9. 古いユーザーを削除する

  10. 削除画面で、投稿を新しいユーザーへ割り当てる

ユーザー削除時には、「すべてのコンテンツを消去」と「すべてのコンテンツを次のユーザーのものにする」といった選択肢が表示されます。投稿を残す場合は、必ず新しいユーザーへの割り当てを選んでください。WordPress.org

「すべてのコンテンツを消去」を選択すると、そのユーザーに紐づく投稿などが削除される可能性があります。選択を間違えないよう、事前にバックアップを取ることが重要です。

4-3. プラグインでユーザー名を変更する方法

ユーザー名変更に対応したプラグインを使用すれば、新しいユーザーを作成せずにログインIDを変更できる場合があります。

一般的な流れは次のとおりです。

  1. WordPress全体のバックアップを取る

  2. 公式プラグインディレクトリでユーザー名変更用プラグインを探す

  3. 更新日、対応バージョン、利用者数、サポート状況を確認する

  4. プラグインをインストールして有効化する

  5. 対象ユーザーのプロフィールを開く

  6. 新しいユーザー名を入力して保存する

  7. ログアウトする

  8. 新しいユーザー名でログインできるか確認する

  9. authorページや外部連携を確認する

一度だけ使用するプラグインは、作業完了後に無効化・削除できることがあります。ただし、プラグインの仕様によっては削除後の動作が異なるため、説明ページを確認してください。

本番サイトへ導入する前に、ステージング環境でテストするのが安全です。

4-4. データベースを直接編集する方法とリスク

phpMyAdminなどからデータベースを直接編集し、wp_usersテーブルのuser_loginを変更する方法もあります。しかし、初心者にはおすすめできません。

データベース編集には、次のようなリスクがあります。

  • 編集するユーザーを間違える

  • ログインできなくなる

  • テーブル接頭辞を間違える

  • 文字列やデータを破損する

  • マルチサイトで不整合が起きる

  • 会員・決済・外部認証プラグインとの連携が崩れる

  • authorページに古いスラッグが残る

  • バックアップからの復旧が必要になる

user_loginと、著者URLなどに使われるuser_nicenameは別の項目です。目的を理解せずに両方を変更すると、既存URLが変わり、404エラーや外部リンク切れが発生する可能性があります。

データベースを操作する場合は、必ず完全なバックアップを取得し、作業対象のテーブルとカラムを理解した技術者が対応してください。

4-5. 初心者におすすめの安全な変更方法

初心者は、目的に応じて次の方法を選ぶのがおすすめです。

公開される名前だけを変えたい場合は、「ユーザー」→「プロフィール」で表示名を変更します。

ログイン用のユーザー名を変えたい場合は、新しい管理者ユーザーを作成し、動作確認後に古いユーザーを削除して投稿を引き継ぎます。

プラグインを使う方法は手軽ですが、サイト構成や他のプラグインとの相性に左右されます。データベースの直接編集は、ほかの方法で対応できない場合の最終手段と考えましょう。

5. WordPressの名前変更前に必ず確認したい注意点

5-1. バックアップを取ってから作業する

名前変更だけであっても、ユーザー情報やサイト設定を操作する前にはバックアップを取りましょう。

最低限、次の2種類を保存します。

  • WordPressのデータベース

  • wp-contentを含むサイトファイル

レンタルサーバーの自動バックアップだけに頼らず、復元方法と保存期間も確認してください。可能であれば、バックアップデータをサーバー外にも保存します。

サイト名や表示名の変更では大きな障害が起きる可能性は高くありませんが、ユーザーの削除やデータベース編集では、操作ミスによる影響が大きくなります。

5-2. 管理者アカウントを削除する前に権限を確認する

古い管理者アカウントを削除する前に、新しいアカウントへ必要な権限が付与されているか確認します。

WordPressには、管理者、編集者、投稿者、寄稿者、購読者などの権限グループがあり、それぞれ実行できる操作が異なります。WordPress.org

新しいユーザーが編集者や投稿者になっていると、プラグイン、テーマ、ユーザーなどを管理できません。

古い管理者を削除する前に、新しいアカウントで次の操作ができるか確認してください。

  • 管理画面へログインできる

  • ユーザー一覧を開ける

  • プラグイン設定を確認できる

  • テーマ設定を確認できる

  • 投稿や固定ページを編集できる

  • バックアップや復旧に必要な設定へアクセスできる

5-3. ログインできなくなるリスクを避ける

ユーザー名やメールアドレス、パスワードを同時に変更すると、どの情報が原因でログインできないのか分かりにくくなります。

変更は一項目ずつ行い、その都度ログインを確認しましょう。現在のセッションを残したまま、別のブラウザやシークレットウィンドウで新しいアカウントのログインを試すと安全です。

次の情報も事前に確認しておきます。

  • 管理画面のログインURL

  • 新しいユーザー名

  • 新しいパスワード

  • 登録メールアドレス

  • パスワード再設定メールを受信できるか

  • レンタルサーバーのログイン情報

  • バックアップの復元手順

5-4. セキュリティ上、ユーザー名と表示名を同じにしない

ユーザー名と表示名を同じにすると、記事の投稿者名からログインIDを推測されやすくなります。

たとえば、ユーザー名が「yamada-admin」である場合、表示名は「山田太郎」「サイト運営者」「〇〇編集部」など、別の名称に設定します。

ただし、ユーザー名を隠すだけで不正ログインを防げるわけではありません。次の対策もあわせて実施してください。

  • 長く複雑なパスワードを使用する

  • パスワードを使い回さない

  • 二要素認証を導入する

  • WordPress本体、テーマ、プラグインを更新する

  • 不要なユーザーを削除する

  • ログイン試行回数を制限する

  • 管理者権限を必要最小限にする

5-5. キャッシュやブラウザ表示で変更が反映されない場合がある

名前変更後も古い表示が残るときは、データが更新されていないのではなく、キャッシュが表示されている可能性があります。

次のキャッシュを順番に確認しましょう。

  • ブラウザキャッシュ

  • WordPressのキャッシュプラグイン

  • レンタルサーバーのキャッシュ

  • CDNのキャッシュ

  • テーマ独自のキャッシュ

  • SEOプラグインの解析・インデックスデータ

シークレットウィンドウや別の端末で確認すると、ブラウザキャッシュによる影響を切り分けやすくなります。

6. 名前変更後にやるべき確認作業

6-1. トップページのサイト名を確認する

トップページを開き、新しいサイト名が次の場所に反映されているか確認します。

  • ヘッダー

  • フッター

  • ロゴ

  • ブラウザのタブ

  • ページのタイトル

  • パンくずリスト

  • サイドバー

  • スマートフォン用メニュー

PC表示だけでなく、スマートフォン表示も確認してください。テーマによっては、PC用とモバイル用で異なるヘッダーが設定されている場合があります。

6-2. 投稿ページの投稿者名を確認する

既存の投稿ページを複数開き、投稿者名が変更されているか確認します。

特に次のページをチェックしましょう。

  • 最新の投稿

  • 古い投稿

  • カスタム投稿タイプ

  • 投稿一覧ページ

  • カテゴリーページ

  • 検索結果ページ

  • 著者プロフィール付きの記事

投稿者名が一部の記事だけ変わらない場合は、投稿者が別ユーザーになっていないか確認してください。

6-3. コメント欄やプロフィールページの表示を確認する

コメント欄、会員プロフィール、著者紹介欄などに古い名前が残っていないか確認します。

WordPressの標準コメント以外に、外部コメントサービスや会員管理プラグインを利用している場合は、それぞれのプロフィール情報を個別に変更しなければならないことがあります。

自己紹介文の中に古い会社名やブランド名が含まれていないかも確認しましょう。

6-4. authorページのURLにユーザー名が出ていないか確認する

投稿者名をクリックすると、次のようなauthorページが表示される場合があります。

https://example.com/author/ユーザースラッグ/

表示名を変更しても、URLのスラッグは自動的に変わらないことがあります。ブラウザのアドレス欄を確認し、ログインに使用する文字列や古い名称が含まれていないか確認してください。

また、サイトの構成によってはWordPress REST APIから公開ユーザーのスラッグを確認できる場合があります。ユーザー名を完全に秘匿することだけに頼らず、強力なパスワードや二要素認証を中心とした対策を行いましょう。

authorページを使用しないサイトでは、SEOプラグインやテーマの機能で著者アーカイブを無効化できる場合があります。無効化する際は、既存URLのリダイレクトやインデックス状況も確認してください。

6-5. Google検索結果・SNSシェア時の表示を確認する

サイト名を変更した場合は、Google検索とSNSの表示も確認します。

Google検索では、次のように検索すると古い情報を探しやすくなります。

site:example.com 旧サイト名

SNSでは、トップページや主要記事のURLを投稿画面へ入力し、表示されるサイト名、タイトル、説明文、画像を確認します。

古い情報が表示される場合は、次の設定を見直してください。

  • OGPタイトル

  • og:site_name

  • OGP画像

  • Xカード設定

  • SEOタイトル

  • メタディスクリプション

  • 構造化データ

  • SNS側に保存されたシェア情報

SNSサービス側のキャッシュに古い情報が残っている場合は、各サービスのデバッグ・検証ツールから再取得を促します。

7. WordPressの名前変更が反映されないときの原因と対処法

7-1. キャッシュプラグインが原因の場合

キャッシュプラグインを使用していると、変更前に生成されたページが表示されることがあります。

管理画面上部やプラグイン設定画面にある、次のようなボタンを探してください。

  • キャッシュを削除

  • キャッシュをクリア

  • すべてパージ

  • ページキャッシュを消去

削除後、ブラウザを再読み込みします。通常の再読み込みで変わらない場合は、スーパーリロードまたはシークレットウィンドウで確認してください。

7-2. サーバーキャッシュやCDNが原因の場合

WordPress側のキャッシュを削除しても変わらない場合は、レンタルサーバーやCDNのキャッシュが原因かもしれません。

レンタルサーバーの管理画面で、Webアクセラレーター、サーバーキャッシュ、高速化設定などを確認します。CDNを利用している場合は、対象URLまたは全体のキャッシュをパージしてください。

全キャッシュの削除は、一時的にサイトの表示速度やサーバー負荷へ影響することがあります。アクセスの少ない時間帯に実施すると安心です。

7-3. テーマ側で別の名前が固定表示されている場合

テーマのヘッダーにサイト名が直接入力されていると、「設定」→「一般」の変更は反映されません。

次の場所を確認しましょう。

  • 外観→カスタマイズ

  • 外観→エディター

  • ヘッダーテンプレート

  • テーマ独自の設定画面

  • ウィジェット

  • 再利用ブロックや同期パターン

  • 子テーマのテンプレートファイル

文字入りのロゴ画像を使っている場合は、画像そのものを差し替えます。画像ファイル名や代替テキストにも旧名称が残っていないか確認してください。

7-4. SEOプラグインのタイトル設定が優先されている場合

SEOプラグインでは、WordPress本体とは別にサイト名やタイトルのテンプレートを設定できることがあります。

次の項目を確認してください。

  • ホームページのSEOタイトル

  • サイト名の変数

  • タイトル区切り文字

  • 組織名または個人名

  • 構造化データの名称

  • OGPのサイト名

  • ソーシャルプロフィール

  • パンくずリストのホーム名

固定ページをトップページに指定している場合は、その固定ページに個別のSEOタイトルが設定されていないかも確認します。

変更後は、ページのソースコードを開き、<title>og:site_name、WebSite構造化データなどが新しい名前になっているか確認しましょう。

7-5. Google検索結果の更新に時間がかかっている場合

サイト内では変更済みなのにGoogle検索だけ古い場合は、Googleによる再クロールや再処理が完了していない可能性があります。

対処手順は次のとおりです。

  1. サイト内の旧名称を検索する

  2. タイトル、見出し、構造化データ、OGPを統一する

  3. XMLサイトマップを更新する

  4. Google Search Consoleでトップページを検査する

  5. インデックス登録をリクエストする

  6. 数日から数週間を目安に経過を確認する

Googleの検索結果に表示されるタイトルやサイト名は、サイト運営者が指定した内容と必ず一致するわけではありません。ページ内容や外部情報などをもとに、Googleが表示を調整することがあります。

8. WordPressの名前変更に関するよくある質問

8-1. WordPressのサイト名を変更するとSEOに影響する?

サイト名を変更しただけで、必ず検索順位が下がるわけではありません。ただし、ブランド名やタイトルの見え方が変わるため、検索結果のクリック率や指名検索には影響する可能性があります。

特に、長期間使用してきたサイト名を変更する場合は、次の対応が重要です。

  • サイト内の表記を統一する

  • 運営者情報を更新する

  • 構造化データを更新する

  • OGP情報を更新する

  • 旧名称から新名称への変更を読者へ案内する

  • 外部プロフィールやSNSの名称を更新する

  • Google Search Consoleで状態を確認する

サイト名の変更と同時にドメインも変更する場合は、単なる名前変更ではなくサイト移転になります。全URLの301リダイレクトや新旧サイトの検証など、別の移行作業が必要です。Google for Developers

8-2. ユーザー名を変更するとログイン情報はどうなる?

ユーザー名を変更した後は、原則として新しいユーザー名でログインします。パスワードを同時に変更していなければ、パスワードはそのまま使えることがありますが、変更方法やプラグインの仕様によって異なります。

外部サービスやアプリが古いユーザー名を保存している場合は、再設定が必要です。

変更前に、次の連携を確認してください。

  • WordPress公式アプリ

  • XML-RPCを利用する投稿アプリ

  • ベーシック認証以外の外部認証

  • 会員管理システム

  • EC・決済サービス

  • 自動投稿ツール

  • バックアップサービス

  • セキュリティプラグイン

  • パスワード管理ツール

8-3. 投稿者名を非表示にすることはできる?

投稿者名は非表示にできますが、方法はテーマによって異なります。

主な方法は次のとおりです。

  • テーマ設定で投稿者情報をオフにする

  • サイトエディターで投稿者名ブロックを削除する

  • 子テーマのテンプレートを編集する

  • CSSで見た目だけ非表示にする

  • 投稿者情報を制御するプラグインを使用する

CSSによる非表示は画面上で見えなくなるだけで、HTMLや構造化データに著者情報が残る場合があります。完全に出力を止めたい場合は、テーマの設定やテンプレートを確認してください。

記事の信頼性や運営者情報が重要なサイトでは、単に著者名を消すより、「〇〇編集部」など適切な表示名を設定する方法も検討しましょう。

8-4. ユーザー名が外部に見えているか確認する方法は?

次の場所を確認すると、ユーザー名やユーザースラッグが外部に表示されているか調べられます。

  • 投稿者名のリンク先

  • authorページのURL

  • ページのソースコード

  • RSSフィード

  • サイトマップ

  • REST APIの公開データ

  • コメント欄

  • プロフィールページ

  • SNSシェア情報

ログアウトした状態で確認することが重要です。管理者としてログインしているときだけ表示される情報や、反対にログイン中は省略される情報があるため、シークレットウィンドウも利用してください。

ユーザー名が見えていること自体を唯一の危険要因と考えるのではなく、パスワード強化、二要素認証、更新管理などを組み合わせて対策しましょう。

8-5. 会社名・ブランド名を変更した場合にやるべきことは?

会社名やブランド名を変更した場合は、WordPressのサイト名だけでなく、サイト内外の情報を一括して更新します。

主な確認項目は次のとおりです。

  • サイト名とキャッチフレーズ

  • ヘッダーとフッター

  • ロゴ、ファビコン、OGP画像

  • 会社概要

  • 運営者情報

  • プライバシーポリシー

  • 利用規約

  • 特定商取引法に基づく表記

  • 問い合わせフォーム

  • 自動返信メール

  • メールの差出人名

  • 構造化データ

  • SEOタイトルとメタディスクリプション

  • SNSアカウント

  • Googleビジネスプロフィール

  • 広告やアクセス解析の設定

  • 外部ポータルサイト

  • 請求書や決済画面

  • SSL証明書やドメイン情報

  • 古い名称を含む画像やPDF

旧ブランド名に一定の認知がある場合は、「旧〇〇」などの説明を期間限定で掲載すると、既存ユーザーの混乱を抑えられます。

まとめ

WordPressの名前変更では、最初に変更対象を見分けることが重要です。

サイト全体の名称を変える場合は、「設定」→「一般」でサイト名を変更します。記事やコメント欄に表示される投稿者名を変える場合は、「ユーザー」→「プロフィール」でニックネームと「ブログ上の表示名」を設定します。

ログインに使用するユーザー名は、WordPressの標準機能では直接変更できません。初心者は、新しいユーザーを作成し、ログイン確認後に投稿を引き継ぐ方法が安全です。

変更作業の前には必ずバックアップを取り、変更後はトップページ、投稿者名、authorページ、検索結果、SNSシェア表示まで確認しましょう。古い名前が残る場合は、キャッシュ、テーマ、SEOプラグイン、構造化データの順に確認すると原因を見つけやすくなります。