ワードプレス引っ越し完全ガイド|初心者でも失敗しない移行手順とエラー対策
はじめに
ワードプレスの引っ越しは、サイト運営者にとって避けて通れない作業のひとつです。レンタルサーバーを変更したい、表示速度を改善したい、ドメインを変更したい、テスト環境から本番環境へ移行したいなど、WordPressサイトを別の環境へ移す場面は意外と多くあります。
一方で、ワードプレスの引っ越しは「ファイルを移せば終わり」という単純な作業ではありません。記事本文、画像、テーマ、プラグイン、データベース、URL設定、SSL、DNS、メール、SEO設定など、確認すべき項目が多く、手順を間違えるとサイトが表示されない、管理画面に入れない、画像が消えたように見える、検索順位が下がるといったトラブルにつながります。
この記事では、初心者でも失敗しにくいワードプレス引っ越しの基本から、プラグインを使った移行手順、手動移行の方法、DNSやSSLの設定、よくあるエラーの対処法、SEO評価を落とさないためのポイントまで、順番にわかりやすく解説します。
これからWordPressサイトを移行する方は、作業前のチェックリストとしても活用してください。
1. ワードプレス引っ越しとは?まず知っておくべき基本
ワードプレスの引っ越しとは、現在運営しているWordPressサイトを別の環境へ移動する作業のことです。たとえば、現在使っているレンタルサーバーから別のサーバーへ移す場合や、ドメインを変更して新しいURLでサイトを公開する場合などが該当します。
WordPressは、サイトの見た目を構成するファイルと、記事や設定を保存しているデータベースの両方で成り立っています。そのため、引っ越しではファイルとデータベースの両方を正しく移行する必要があります。
1-1. ワードプレスの引っ越しで移行するデータの範囲
WordPressの引っ越しで移行する主なデータは、以下のようなものです。
WordPress本体ファイルには、WordPressを動かすための基本プログラムが含まれています。テーマファイルには、サイトのデザインやレイアウトに関する情報が含まれます。プラグインファイルには、追加機能のプログラムが保存されています。
さらに、画像やPDFなどのメディアファイルは、通常「wp-content/uploads」フォルダに保存されています。記事本文、固定ページ、カテゴリー、タグ、コメント、ユーザー情報、各種設定はデータベースに保存されています。
つまり、見た目だけでなく、記事や設定まで完全に引き継ぐには、ファイルとデータベースをセットで移行する必要があります。どちらか一方が欠けると、サイトが正常に表示されなかったり、記事が見つからなかったりします。
1-2. サーバー移行・ドメイン変更・URL変更の違い
ワードプレスの引っ越しには、いくつかの種類があります。混同しやすいのが、サーバー移行、ドメイン変更、URL変更です。
サーバー移行は、サイトのURLはそのままで、利用するレンタルサーバーだけを変更する作業です。たとえば「example.com」というドメインは変えずに、A社のサーバーからB社のサーバーへ移すケースです。この場合、SEOへの影響は比較的少なく、正しく移行できればユーザーから見たURLも変わりません。
ドメイン変更は、「example.com」から「example.jp」のように、サイトのドメインそのものを変更する作業です。この場合、検索エンジンに新しいURLを認識してもらう必要があるため、301リダイレクトやSearch Consoleでの対応が重要になります。
URL変更は、ドメインは同じでも、ディレクトリ構成やパーマリンクを変更するケースです。たとえば「example.com/blog/post-name」から「example.com/post-name」へ変更する場合などです。URLが変わると既存ページへのアクセスに影響するため、こちらもリダイレクト設定が必要です。
1-3. 引っ越しが必要になる主なケース
ワードプレスの引っ越しが必要になる主なケースには、サーバーの表示速度に不満がある場合があります。サイトの表示が遅いと、ユーザーの離脱率が上がりやすく、SEOにも悪影響を与える可能性があります。そのため、より高速なレンタルサーバーへ移行する人は多いです。
また、現在のサーバーの容量が足りなくなった場合や、アクセス増加によりサーバーが不安定になった場合も引っ越しを検討するタイミングです。料金プランを見直したい、サポート品質の高いサーバーへ移りたい、セキュリティ機能が充実した環境へ変更したいという理由もあります。
そのほか、サイトリニューアル、ドメイン変更、法人化、無料ブログからWordPressへの移行、テスト環境から本番環境への公開なども、引っ越しが必要になる代表的なケースです。
1-4. 初心者が失敗しやすいポイント
初心者がワードプレスの引っ越しで失敗しやすいポイントは、事前準備をせずに作業を始めてしまうことです。バックアップを取らずに移行作業を進めると、トラブルが起きたときに元の状態へ戻せません。
また、ファイルだけを移動してデータベースを移行していない、データベース情報をwp-config.phpに正しく設定していない、DNS切り替え後にSSL設定を忘れている、といったミスもよくあります。
URL変更を伴う場合は、データベース内のURL置換が不十分で画像が表示されないこともあります。さらに、パーマリンク設定を更新していないために記事ページが404エラーになるケースもあります。
ワードプレスの引っ越しでは、ひとつひとつの作業を順番に確認することが大切です。
2. ワードプレス引っ越し方法の選び方
ワードプレスの引っ越し方法には、大きく分けて「プラグインを使う方法」「手動で移行する方法」「レンタルサーバーの移行代行を使う方法」「専門業者に依頼する方法」があります。
どの方法が適しているかは、サイトの規模、移行内容、作業に慣れているか、トラブル対応できるかによって変わります。
2-1. プラグインで引っ越しする方法
プラグインを使った引っ越しは、初心者にとって最も取り組みやすい方法です。代表的な移行プラグインには、All-in-One WP Migration、Duplicator、UpdraftPlusなどがあります。
プラグインを使うと、WordPressのファイルやデータベースをまとめてエクスポートし、新しいWordPress環境へインポートできます。管理画面から操作できるため、FTPやphpMyAdminに慣れていない人でも作業しやすいのがメリットです。
ただし、サイト容量が大きい場合は無料版の容量制限に引っかかることがあります。また、サーバー側のアップロード上限やタイムアウト制限により、インポートが途中で止まることもあります。
2-2. 手動で引っ越しする方法
手動で引っ越しする方法は、FTPやファイルマネージャーでWordPressファイルを移動し、phpMyAdminなどでデータベースをエクスポート・インポートする方法です。
手動移行は自由度が高く、大容量サイトや特殊な構成のサイトにも対応しやすいです。プラグインに依存しないため、移行プラグインが使えない環境でも作業できます。
一方で、データベース名、ユーザー名、パスワード、ホスト名の設定を間違えると「データベース接続確立エラー」が出ます。URL変更がある場合はデータベースの置換も必要です。初心者には少し難易度が高いため、慎重な作業が求められます。
2-3. レンタルサーバーの移行代行を使う方法
レンタルサーバーによっては、WordPressの移行代行サービスや簡単移行機能を提供している場合があります。移行元のWordPressログイン情報やサーバー情報を入力するだけで、自動的に新サーバーへ移行できるサービスもあります。
サーバー会社の移行機能は、同じような標準構成のWordPressサイトであれば非常に便利です。初心者でも失敗しにくく、サーバー側の仕様に合わせて移行できる点がメリットです。
ただし、マルチサイト、独自カスタマイズが多いサイト、容量が非常に大きいサイト、特殊なプラグインを使っているサイトでは、移行できない場合があります。事前に対象条件を確認しておきましょう。
2-4. 専門業者に依頼する方法
専門業者に依頼する方法は、費用はかかりますが、最も安全性が高い選択肢です。特に、企業サイト、ECサイト、会員サイト、予約サイト、アクセス数の多いメディアなどは、移行ミスによる損失が大きくなりやすいため、専門業者への依頼を検討する価値があります。
業者に依頼すれば、バックアップ、移行、動作確認、リダイレクト設定、SSL設定、SEO面の確認までまとめて対応してもらえる場合があります。
ただし、業者によって対応範囲や品質は異なります。料金だけで選ばず、実績、対応範囲、納期、トラブル時の復旧対応、作業前後のチェック内容を確認することが大切です。
2-5. 初心者におすすめの移行方法
初心者におすすめなのは、まずレンタルサーバーの簡単移行機能を確認し、対応していればそれを使う方法です。サーバー側で用意された機能は、そのサーバー環境に最適化されていることが多く、操作も比較的簡単です。
簡単移行機能が使えない場合は、All-in-One WP Migrationなどのプラグインを使う方法が候補になります。小規模なブログや一般的なサイトであれば、プラグイン移行で対応できるケースが多いです。
一方、サイトの容量が大きい、売上が発生している、会員情報や決済機能がある、SEO流入が多い、失敗したときに自力で復旧できないという場合は、無理に自分で作業せず、サーバー代行や専門業者を利用するのが安全です。
3. 引っ越し前に必ず準備すること
ワードプレスの引っ越しで最も重要なのは、作業前の準備です。準備を丁寧に行えば、トラブルが起きても復旧しやすくなります。逆に、準備不足のまま移行すると、原因不明のエラーに悩まされることがあります。
3-1. 現在のサーバー・WordPress環境を確認する
まず、現在利用しているサーバーの情報を確認します。サーバー会社名、契約プラン、PHPバージョン、MySQLまたはMariaDBのバージョン、ディスク使用量、ドメイン設定、SSL設定、メール設定などを確認しておきましょう。
WordPress側では、WordPress本体のバージョン、使用中のテーマ、子テーマの有無、インストール済みプラグイン、パーマリンク設定、ユーザー権限、メディア容量を確認します。
特にPHPバージョンは重要です。旧サーバーと新サーバーでPHPバージョンが大きく異なると、古いテーマやプラグインが動作しない場合があります。移行前に互換性を確認しておくと安心です。
3-2. ファイルとデータベースをバックアップする
引っ越し前には、必ずバックアップを取得します。バックアップすべきものは、WordPressファイル一式とデータベースです。
ファイルのバックアップでは、特に「wp-content」フォルダが重要です。この中にはテーマ、プラグイン、アップロード画像などが含まれます。データベースには、投稿、固定ページ、コメント、カテゴリー、タグ、ユーザー情報、WordPress設定などが保存されています。
バックアップは、サーバー上だけでなく、パソコンやクラウドストレージなど別の場所にも保存しておくと安全です。バックアップファイルが壊れていないか、サイズが極端に小さくないかも確認しておきましょう。
3-3. 新サーバーを契約してWordPressを準備する
次に、新しいレンタルサーバーを契約し、WordPressを設置する準備をします。プラグインで移行する場合は、新サーバー側に空のWordPressをインストールしておきます。
手動移行の場合は、必ずしも新規WordPressをインストールする必要はありません。旧サーバーから取得したファイル一式をアップロードし、データベースをインポートして設定を変更します。
新サーバーでドメインを利用する場合は、サーバー側にドメインを追加しておきます。DNSを切り替える前でも、サーバーによっては仮URLやhosts設定を使って表示確認ができます。
3-4. ドメイン・DNS・SSL設定を確認する
ワードプレスの引っ越しでは、ドメインやDNSの設定も重要です。現在ドメインをどの会社で管理しているか、ネームサーバーはどこを向いているか、DNSレコードはどのように設定されているかを確認しましょう。
メールを同じドメインで使っている場合は、MXレコードやSPF、DKIM、DMARCなどのメール関連設定も確認が必要です。Webサーバーだけを移行するつもりでDNSを変更した結果、メールが受信できなくなるケースもあります。
SSL証明書についても、新サーバー側で設定が必要です。無料SSLを使う場合でも、DNS切り替え後でないと証明書を発行できないことがあります。作業の順番を事前に確認しておきましょう。
3-5. 移行中のトラブルに備えたチェックリスト
移行前には、以下の項目を確認しておくと安心です。
バックアップを取得したか。バックアップファイルを別の場所に保存したか。新サーバーの管理画面にログインできるか。FTPまたはファイルマネージャーを利用できるか。データベースの作成方法を確認したか。ドメイン管理会社にログインできるか。DNS設定を変更できるか。SSL設定の方法を確認したか。WordPress管理画面のログイン情報を控えたか。移行後に確認するページ一覧を用意したか。
また、アクセスが多いサイトでは、移行作業を深夜や早朝などユーザーが少ない時間帯に行うと影響を抑えやすくなります。
4. プラグインを使ったワードプレス引っ越し手順
プラグインを使ったワードプレスの引っ越しは、初心者でも比較的簡単に作業できます。ここでは、代表的な移行プラグインであるAll-in-One WP Migrationを例に流れを解説します。
4-1. All-in-One WP Migrationを使う流れ
All-in-One WP Migrationを使った基本的な流れは、旧サイトでデータをエクスポートし、新サイトでそのデータをインポートするというものです。
旧サイトにプラグインをインストールし、サイト全体のデータをファイルとして書き出します。その後、新サーバーにWordPressをインストールし、同じプラグインを入れて、エクスポートしたファイルを取り込みます。
移行が完了すると、投稿、固定ページ、画像、テーマ、プラグイン、設定などが新サイトに反映されます。作業後は、パーマリンクや表示崩れ、ログイン状態などを確認します。
4-2. 旧サイトのデータをエクスポートする
旧サイトのWordPress管理画面にログインし、All-in-One WP Migrationをインストールして有効化します。管理画面のメニューからエクスポート画面を開き、エクスポート先としてファイルを選択します。
エクスポートが始まると、WordPressファイルとデータベースがひとつの移行ファイルにまとめられます。完了後、ファイルをパソコンにダウンロードします。
このとき、エクスポートファイルのサイズを確認しておきましょう。容量が大きい場合、新サイト側でインポートできない可能性があります。画像が多いサイトや長年運営しているブログでは、ファイルサイズが数GBになることもあります。
4-3. 新サイトにWordPressとプラグインを準備する
次に、新サーバー側にWordPressをインストールします。サーバーの簡単インストール機能を使えば、数分でWordPressを設置できます。
新しいWordPressにログインしたら、旧サイトと同じようにAll-in-One WP Migrationをインストールして有効化します。移行後は旧サイトのデータで上書きされるため、新サイト側に記事や設定を作り込む必要はありません。
ただし、インポート後は新サイトのログイン情報も旧サイトのものに戻る場合があります。旧サイトの管理者ユーザー名とパスワードを必ず把握しておきましょう。
4-4. エクスポートデータをインポートする
新サイトの管理画面でAll-in-One WP Migrationのインポート画面を開き、旧サイトからダウンロードした移行ファイルをアップロードします。
インポートを開始すると、現在の新サイトのデータが旧サイトのデータで上書きされます。確認画面が表示されたら内容を確認し、問題なければ続行します。
インポート完了後、WordPressから一度ログアウトされることがあります。その場合は、旧サイトで使っていたログイン情報で再度ログインします。
4-5. 移行後にパーマリンク・表示崩れを確認する
インポートが完了したら、まず管理画面にログインできるか確認します。その後、「設定」から「パーマリンク」を開き、何も変更せずに保存します。これにより、パーマリンク設定が再生成され、404エラーが解消されることがあります。
次に、トップページ、記事ページ、固定ページ、カテゴリー一覧、画像、メニュー、ウィジェット、フォームなどを確認します。テーマやプラグインによっては、キャッシュを削除しないと古い表示が残る場合があります。
表示崩れがある場合は、CSSやJavaScriptが正しく読み込まれているか、URLが旧ドメインのまま残っていないかを確認しましょう。
4-6. プラグイン移行で注意すべき容量制限
プラグイン移行で最も多いトラブルが、アップロード容量の制限です。サーバー側の設定により、アップロードできるファイルサイズには上限があります。移行ファイルが上限を超えていると、インポートできません。
また、アップロード途中でタイムアウトすることもあります。特に画像や動画が多いサイトでは注意が必要です。
対策としては、サーバーのPHP設定でアップロード上限を変更する、不要なバックアップファイルやキャッシュファイルを削除してからエクスポートする、有料拡張機能を使う、手動移行に切り替えるといった方法があります。
5. 手動でワードプレスを引っ越しする手順
手動移行は、プラグインを使わずにWordPressファイルとデータベースを移す方法です。難易度はやや高いですが、仕組みを理解すれば柔軟に対応できます。
5-1. 旧サーバーからWordPressファイルをダウンロードする
まず、旧サーバーにFTPソフトまたはサーバーのファイルマネージャーで接続します。WordPressが設置されているディレクトリを開き、ファイル一式をパソコンにダウンロードします。
主なファイルには、wp-admin、wp-content、wp-includes、wp-config.php、.htaccessなどがあります。特にwp-contentにはテーマ、プラグイン、画像が含まれるため、必ず保存してください。
ダウンロードに時間がかかる場合がありますが、途中で中断するとファイルが欠ける可能性があります。完了後、ファイル数や容量が極端に少なくないか確認しましょう。
5-2. データベースをエクスポートする
次に、旧サーバーのデータベースをエクスポートします。多くのレンタルサーバーでは、phpMyAdminからデータベースを操作できます。
phpMyAdminにログインし、WordPressで使用しているデータベースを選択します。エクスポートメニューからSQL形式で書き出し、パソコンに保存します。
どのデータベースを使っているかわからない場合は、wp-config.php内の「DB_NAME」を確認します。そこに記載されている名前が、WordPressが使用しているデータベース名です。
5-3. 新サーバーにファイルをアップロードする
旧サーバーからダウンロードしたWordPressファイル一式を、新サーバーの公開ディレクトリにアップロードします。公開ディレクトリの名称はサーバーによって異なり、public_html、www、htdocs、ドメイン名のフォルダなどの場合があります。
アップロード先を間違えると、サイトにアクセスしてもWordPressが表示されません。新サーバーのマニュアルで、対象ドメインの公開フォルダを確認してから作業しましょう。
ファイル数が多い場合、FTPでのアップロードには時間がかかります。途中で失敗したファイルがないか、FTPソフトの転送結果を確認してください。
5-4. 新サーバーにデータベースを作成してインポートする
新サーバーの管理画面で、新しいデータベースを作成します。データベース名、ユーザー名、パスワード、データベースホスト名を控えておきます。
その後、phpMyAdminなどを使って、旧サーバーからエクスポートしたSQLファイルをインポートします。インポートが完了すると、旧サイトの記事や設定情報が新サーバーのデータベースに復元されます。
SQLファイルの容量が大きい場合、phpMyAdminのアップロード上限に引っかかることがあります。その場合は、サーバーのインポート機能を使うか、SSHが使える環境でコマンドラインからインポートする方法を検討します。
5-5. wp-config.phpを新サーバー用に書き換える
新サーバーにアップロードしたwp-config.phpを開き、データベース接続情報を新サーバー用に変更します。
変更する主な項目は、データベース名、データベースユーザー名、データベースパスワード、データベースホスト名です。これらがひとつでも間違っていると、WordPressはデータベースに接続できません。
編集後は、文字コードを変更せずに保存します。余計な空白や記号を入れないように注意してください。特にパスワードに記号が含まれる場合は、コピー漏れがないか確認しましょう。
5-6. URL変更がある場合はデータベースを置換する
ドメイン変更やディレクトリ変更がある場合は、データベース内に保存されている旧URLを新URLへ置換する必要があります。
WordPressでは、記事本文や画像URL、内部リンク、テーマ設定、ウィジェット設定などにURLが保存されています。単純にテキストエディタでSQLファイルを置換すると、シリアライズデータが壊れる可能性があるため注意が必要です。
URL置換には、Search Replace DBやWP-CLI、移行用プラグインの置換機能など、WordPressのデータ構造に対応した方法を使うのが安全です。置換前には必ずデータベースのバックアップを取ってください。
5-7. hosts設定で公開前に表示確認する
DNSを切り替える前に新サーバーで表示確認したい場合は、パソコンのhostsファイルを編集する方法があります。hosts設定を使うと、自分のパソコンだけ新サーバーを参照させることができます。
これにより、一般ユーザーには旧サーバーを見せたまま、自分だけ新サーバーの表示を確認できます。トップページ、記事ページ、管理画面、画像、フォームなどを確認し、問題がなければDNSを切り替えます。
ただし、hostsファイルの編集を間違えるとサイトにアクセスできなくなることがあります。確認が終わったら、追加した設定を元に戻すことも忘れないようにしましょう。
6. ドメイン・DNS・SSL設定の移行手順
ワードプレスの引っ越しでは、ファイルとデータベースの移行だけでなく、ドメイン・DNS・SSLの設定も必要です。ここを間違えると、サイトが表示されなかったり、メールが使えなくなったりします。
6-1. ネームサーバーとDNSレコードを切り替える
サーバー移行でドメインを同じまま使う場合は、ドメインの参照先を旧サーバーから新サーバーへ切り替えます。方法は大きく分けて、ネームサーバーを変更する方法と、DNSレコードを変更する方法があります。
ネームサーバーを変更すると、DNS管理全体を新しいサーバー側に移すことになります。一方、Aレコードだけを変更する場合は、Webサイトの参照先だけを新サーバーのIPアドレスに向けることができます。
メールを別サービスで利用している場合は、MXレコードなどを消してしまわないよう注意が必要です。DNS変更前に、現在のDNSレコードをメモまたはスクリーンショットで保存しておきましょう。
6-2. SSL証明書を設定してhttps化する
新サーバーでもhttpsでサイトを表示するには、SSL証明書の設定が必要です。多くのレンタルサーバーでは無料SSLを利用できます。
SSL証明書は、ドメインが新サーバーを向いていないと発行できない場合があります。そのため、DNS切り替え後にSSL設定を行う流れになることが多いです。
SSL設定が完了したら、「https://」でサイトが表示されるか確認します。ブラウザに警告が出る場合は、SSL証明書が未発行、設定途中、またはサイト内にhttpの画像やスクリプトが混在している可能性があります。
6-3. WordPressアドレスとサイトアドレスを確認する
WordPress管理画面の「設定」から「一般」を開き、WordPressアドレスとサイトアドレスを確認します。通常は、どちらも現在公開するURLに合わせます。
たとえば、 で公開する場合は、両方ともそのURLになっているか確認します。httpのままになっている場合、httpsへ統一する必要があります。
設定を誤ると、管理画面にログインできなくなることがあります。その場合は、wp-config.phpやデータベースのoptionsテーブルからURLを修正する必要があります。
6-4. httpからhttpsへのリダイレクトを設定する
SSL化した後は、httpでアクセスされた場合にhttpsへ自動転送されるように設定します。これにより、ユーザーも検索エンジンもhttps版のURLへ統一できます。
リダイレクトは、サーバーの管理画面、.htaccess、WordPressプラグインなどで設定できます。レンタルサーバーによっては、管理画面から簡単にhttpsリダイレクトを有効化できます。
設定後は、 にアクセスして、 へ自動で切り替わるか確認します。リダイレクトが重複するとループする場合があるため、サーバー側とプラグイン側で二重設定になっていないか注意しましょう。
6-5. ドメイン変更時は301リダイレクトを設定する
ドメインを変更する場合は、旧ドメインから新ドメインへ301リダイレクトを設定します。301リダイレクトは、ページが恒久的に移転したことを検索エンジンに伝えるための設定です。
たとえば、旧URLが で、新URLが の場合、対応するページへ1対1で転送するのが理想です。すべてをトップページに転送するのではなく、可能な限り同じ内容の新ページへ転送しましょう。
301リダイレクトを設定しないと、旧URLにアクセスしたユーザーがエラーになり、検索エンジンの評価も引き継がれにくくなります。ドメイン変更を伴う引っ越しでは、最重要項目のひとつです。
7. 引っ越し後に必ず確認する項目
ワードプレスの引っ越しは、データを移したら終わりではありません。移行後の確認作業によって、トラブルを早期に発見できます。
7-1. トップページ・記事・固定ページの表示確認
まず、トップページが正常に表示されるか確認します。次に、主要な記事ページ、固定ページ、カテゴリーページ、タグページ、アーカイブページを確認します。
特にアクセス数が多い記事や、売上につながるページ、お問い合わせページ、会社概要ページ、サービスページなどは必ず確認しましょう。
ページが表示されない場合は、パーマリンク設定、.htaccess、データベース接続、テーマファイルの不足などが原因として考えられます。
7-2. 画像・CSS・JavaScriptの読み込み確認
ページが表示されていても、画像が表示されない、デザインが崩れている、スライダーが動かないといった問題が起きることがあります。
画像が表示されない場合は、メディアファイルが正しくアップロードされているか、画像URLが旧ドメインのままになっていないかを確認します。
CSSやJavaScriptが読み込まれていない場合は、テーマファイルのアップロード漏れ、キャッシュ、SSL混在コンテンツ、ファイルパーミッションなどを確認します。ブラウザの開発者ツールを使うと、読み込みエラーを確認できます。
7-3. 管理画面へのログイン確認
WordPress管理画面にログインできるか確認します。ログインできない場合は、URL設定、Cookie、セキュリティプラグイン、ユーザー情報、データベースの移行不備などが原因として考えられます。
プラグイン移行後は、新サイトで作成したユーザーではなく、旧サイトのユーザー情報でログインする必要がある場合があります。
ログイン画面が表示されない場合は、wp-login.phpへのアクセス、管理画面URL変更プラグインの設定、リダイレクト設定なども確認しましょう。
7-4. お問い合わせフォームや決済機能の動作確認
お問い合わせフォーム、資料請求フォーム、予約フォーム、会員登録、ログイン機能、決済機能など、ユーザーが操作する機能は必ずテストします。
フォームは、送信完了画面が表示されるか、管理者にメールが届くか、自動返信メールが届くかを確認します。メールが届かない場合は、SMTP設定やDNSのSPF設定が影響していることがあります。
ECサイトや決済機能がある場合は、テスト決済や注文通知の確認も必要です。移行後に決済が動かないと売上に直結するため、慎重に確認しましょう。
7-5. パーマリンク設定と404エラーの確認
記事ページが404エラーになる場合は、WordPress管理画面の「設定」から「パーマリンク」を開き、設定を保存します。これだけで解消するケースも多いです。
それでも直らない場合は、.htaccessが正しく生成されているか、サーバー側でリライト機能が有効になっているかを確認します。
ドメイン変更やURL構造変更をした場合は、旧URLから新URLへの301リダイレクトが正しく動作しているかも確認しましょう。
7-6. Googleアナリティクス・Search Consoleの確認
移行後は、Googleアナリティクスの計測タグが正しく動いているか確認します。テーマやプラグインの設定が移行されていても、タグが重複していたり、逆に消えていたりすることがあります。
Google Search Consoleでは、サイトマップの送信状況、インデックス状況、クロールエラー、ページの問題を確認します。ドメイン変更を行った場合は、アドレス変更ツールの利用も検討します。
検索流入が多いサイトでは、移行後しばらく順位やクリック数の変動を確認しましょう。
7-7. 移行後のバックアップ設定
移行が完了したら、新サーバー側でバックアップ設定を行います。サーバーの自動バックアップ機能やWordPressプラグインを使い、定期的にバックアップを取得できる状態にしておきましょう。
バックアップは、サーバー内だけでなく外部ストレージにも保存するのが理想です。万が一、サーバー障害や誤操作が起きても、外部バックアップがあれば復旧しやすくなります。
8. ワードプレス引っ越しでよくあるエラーと対処法
ワードプレスの引っ越しでは、さまざまなエラーが発生することがあります。原因を切り分けながら対応すれば、多くのトラブルは解決できます。
8-1. データベース接続確立エラーが出る
「データベース接続確立エラー」が表示される場合、wp-config.phpのデータベース情報が間違っている可能性が高いです。
確認すべき項目は、データベース名、ユーザー名、パスワード、ホスト名です。新サーバーで作成したデータベース情報と一致しているか確認しましょう。
また、データベースユーザーに適切な権限が付与されていない場合も接続できません。サーバー管理画面で、対象ユーザーがデータベースを操作できる状態になっているか確認してください。
8-2. 画面が真っ白になる
画面が真っ白になる現象は、PHPエラーが原因で起きることがあります。テーマやプラグインが新サーバーのPHPバージョンに対応していない場合に発生しやすいです。
まずは、FTPでプラグインフォルダ名を一時的に変更し、すべてのプラグインを無効化してみます。それで表示される場合は、プラグインのいずれかが原因です。
テーマが原因の場合は、標準テーマに切り替えることで表示されることがあります。エラーログを確認すると、原因となっているファイルを特定しやすくなります。
8-3. 500エラーが表示される
500エラーは、サーバー内部で問題が発生している状態です。原因としては、.htaccessの記述ミス、PHPバージョンの不一致、ファイルパーミッションの問題、プラグインの不具合などが考えられます。
まず、.htaccessを一時的にリネームしてサイトが表示されるか確認します。表示される場合は、.htaccessの記述が原因です。
次に、プラグインを無効化し、PHPバージョンを変更できる場合は旧サーバーに近いバージョンへ合わせてみます。サーバーのエラーログも確認しましょう。
8-4. 404エラーで記事が表示されない
トップページは表示されるのに記事ページが404エラーになる場合は、パーマリンク設定やリライトルールの問題が多いです。
WordPress管理画面でパーマリンク設定を開き、そのまま保存します。これにより、リライトルールが再生成されます。
それでも解決しない場合は、.htaccessが書き込み可能か、サーバー側でリライト機能が使えるかを確認します。Nginxサーバーの場合は、Apacheの.htaccessとは異なる設定が必要になることがあります。
8-5. 画像が表示されない
画像が表示されない場合は、画像ファイルが新サーバーにアップロードされていない、URLが旧ドメインのままになっている、ファイルのパーミッションが不適切、SSL混在コンテンツになっているなどの原因が考えられます。
まず、wp-content/uploadsフォルダに画像が存在するか確認します。次に、画像URLをブラウザで直接開いて表示されるか確認します。
ドメイン変更やhttps化をした場合は、データベース内の画像URLを新しいURLへ置換する必要があります。
8-6. ログインできない
管理画面にログインできない場合、ユーザー名やパスワードの間違いだけでなく、URL設定やCookie、セキュリティプラグインの影響も考えられます。
プラグイン移行後は、ログイン情報が旧サイトのものに戻っている場合があります。新サーバーで作成したログイン情報ではなく、旧サイトの管理者情報を試してください。
セキュリティプラグインでログインURLを変更していた場合は、その設定も移行されている可能性があります。わからない場合は、FTPから該当プラグインを一時的に無効化します。
8-7. リダイレクトループが起きる
リダイレクトループは、httpからhttpsへの転送、wwwあり・なしの統一、サーバー側設定、WordPressプラグインの設定が重複している場合に起きやすいです。
たとえば、サーバー側でhttpsへ転送し、さらにプラグインでもhttps転送を設定していると、環境によってはループすることがあります。
まず、サーバー側、.htaccess、WordPress設定、SSLプラグインの設定を確認し、重複しているリダイレクトを整理しましょう。ブラウザキャッシュの影響もあるため、シークレットウィンドウで確認するのも有効です。
8-8. All-in-One WP Migrationのインポートが止まる
All-in-One WP Migrationのインポートが途中で止まる場合、アップロード容量、PHPの実行時間、メモリ制限、サーバーのタイムアウトが原因として考えられます。
まず、移行ファイルの容量を確認します。サーバーのアップロード上限を超えている場合は、PHP設定を変更するか、サーバー側の制限を確認します。
また、キャッシュファイルや不要なバックアップファイルを削除してから再エクスポートすると、容量を減らせる場合があります。大容量サイトでは、手動移行の方が安定することもあります。
8-9. アップロード容量不足で移行できない
アップロード容量不足で移行できない場合は、php.ini、.htaccess、サーバー管理画面などでアップロード上限を変更できるか確認します。
確認すべき設定には、upload_max_filesize、post_max_size、memory_limit、max_execution_timeなどがあります。ただし、共用サーバーでは変更できる範囲が限られている場合があります。
容量を増やせない場合は、移行ファイルを分割する、不要なファイルを削除する、有料拡張機能を使う、手動移行に切り替えるといった方法を検討しましょう。
8-10. PHPバージョン違いで不具合が出る
旧サーバーと新サーバーでPHPバージョンが異なると、古いテーマやプラグインが正常に動かないことがあります。特に長期間更新されていないプラグインは注意が必要です。
移行前に、現在のPHPバージョンと新サーバーで利用できるPHPバージョンを確認しておきましょう。移行直後にエラーが出る場合は、一時的にPHPバージョンを変更して改善するか確認します。
ただし、古いPHPを使い続けるのはセキュリティ上好ましくありません。最終的には、テーマやプラグインを更新し、新しいPHP環境に対応させることが大切です。
9. SEO評価を落とさずに引っ越しするポイント
ワードプレスの引っ越しでは、SEOへの影響を最小限に抑えることも重要です。特にドメイン変更やURL変更を伴う場合は、検索順位に影響が出る可能性があります。
9-1. URL構造をできるだけ変えない
サーバー移行だけであれば、URL構造はできるだけ変えないのが基本です。記事URLやカテゴリURLが変わらなければ、検索エンジンや外部リンクへの影響を抑えられます。
引っ越しのついでにパーマリンクを変更したくなることもありますが、SEO面ではリスクがあります。URLを変更すると、既存の評価を新URLへ引き継ぐためにリダイレクトが必要になります。
特別な理由がない限り、移行時はURL構造を維持するのがおすすめです。
9-2. ドメイン変更時は301リダイレクトを設定する
ドメイン変更を行う場合は、旧URLから新URLへ301リダイレクトを設定します。これにより、ユーザーを新しいページへ誘導し、検索エンジンにもページ移転を伝えられます。
重要なのは、旧ページと対応する新ページを1対1でリダイレクトすることです。すべての旧ページを新サイトのトップページへ転送すると、ユーザー体験が悪くなり、SEO評価も引き継がれにくくなります。
リダイレクト設定後は、主要な旧URLにアクセスして、正しい新URLへ転送されるか確認しましょう。
9-3. canonicalタグと内部リンクを確認する
移行後は、canonicalタグが正しいURLを指しているか確認します。canonicalタグが旧ドメインやhttpのままになっていると、検索エンジンに誤った正規URLを伝えてしまう可能性があります。
また、記事内の内部リンクや画像URLが旧URLのまま残っていないかも確認します。内部リンクが旧ドメインに向いていると、リダイレクトを経由するため無駄が生じます。
URL変更がある場合は、データベース置換やリンクチェックツールを使って、サイト内リンクを新URLへ統一しましょう。
9-4. XMLサイトマップを再送信する
移行後は、XMLサイトマップを確認し、Search Consoleで再送信します。サイトマップに旧URLが含まれている場合は、SEOプラグインの設定やキャッシュを確認します。
ドメイン変更をした場合は、新しいドメインのプロパティをSearch Consoleに追加し、新URLのサイトマップを送信します。
サイトマップを送信することで、検索エンジンが新しいURL構造を把握しやすくなります。
9-5. Search Consoleでアドレス変更を設定する
ドメイン変更を伴う場合は、Search Consoleのアドレス変更機能を利用します。これは、旧ドメインから新ドメインへ移転したことをGoogleに伝えるための機能です。
アドレス変更を行う前に、旧ドメインと新ドメインの両方をSearch Consoleに登録し、301リダイレクトが正しく設定されていることを確認します。
サーバー移行のみでドメインが変わらない場合は、通常アドレス変更の設定は不要です。
9-6. 移行直後の順位変動への対処法
ワードプレスの引っ越し後、検索順位やアクセス数が一時的に変動することがあります。特にドメイン変更やURL変更を伴う場合は、検索エンジンが新しい状態を認識するまで時間がかかることがあります。
移行直後は、Search Consoleでインデックス状況、クロールエラー、リダイレクトエラー、サイトマップの状態を確認します。大きな問題がなければ、慌てて何度も設定を変えず、しばらく様子を見ることも大切です。
ただし、特定のページだけアクセスが大きく減っている場合は、リダイレクト漏れ、noindex設定、canonicalミス、内部リンク切れなどを確認しましょう。
10. ワードプレス引っ越しを自分でやるか依頼するかの判断基準
ワードプレスの引っ越しは、自分でできる場合もありますが、無理をすると大きなトラブルにつながることもあります。サイトの重要度や自分のスキルに応じて判断しましょう。
10-1. 自分で引っ越しできるサイトの条件
自分で引っ越ししやすいのは、小規模な個人ブログやシンプルな企業サイトです。記事数や画像数がそれほど多くなく、特殊な機能を使っていないサイトであれば、プラグイン移行でも対応しやすいです。
また、万が一トラブルが起きても、バックアップから復元できる、FTPやサーバー管理画面をある程度操作できる、DNS設定の意味を理解している場合は、自分で作業しやすいでしょう。
ただし、初めて作業する場合は、必ずバックアップを取り、作業手順を確認してから進めることが重要です。
10-2. 業者やサーバー代行を使うべきケース
業者やサーバー代行を使うべきなのは、売上や問い合わせに直結するサイトです。ECサイト、会員サイト、予約サイト、決済機能があるサイト、アクセス数が多いメディアなどは、移行ミスの影響が大きくなります。
また、ドメイン変更を伴う移行、URL構造の変更、大規模サイト、マルチサイト、独自システムと連携しているサイトも専門知識が必要です。
自分で原因を切り分けられない場合や、サイトが止まると困る場合は、無理に作業せずプロに依頼した方が安全です。
10-3. 引っ越しにかかる費用の目安
ワードプレスの引っ越し費用は、方法によって大きく変わります。自分で作業する場合は、基本的にサーバー代やドメイン代、必要に応じた有料プラグイン代のみで済みます。
レンタルサーバーの移行代行は、無料で提供されている場合もあれば、有料オプションとして数千円から数万円程度かかる場合もあります。
専門業者に依頼する場合は、サイトの規模や作業範囲によって費用が変わります。小規模サイトなら数万円程度から、大規模サイトやECサイト、SEO対応込みの移行ではさらに高額になることがあります。
料金を見るときは、単に「移行作業のみ」なのか、「バックアップ、動作確認、SSL、リダイレクト、SEO確認、トラブル対応」まで含まれるのかを確認しましょう。
10-4. 失敗したときの復旧方法
引っ越しに失敗した場合、まずは慌てずに原因を切り分けます。サイトが表示されない場合は、DNS、SSL、データベース接続、ファイル配置、.htaccessを確認します。
復旧の基本は、事前に取得したバックアップを使って元の状態に戻すことです。DNSをまだ切り替えていない場合は、旧サーバーのサイトをそのまま表示し続けられることもあります。
DNS切り替え後に問題が起きた場合でも、旧サーバーを解約していなければ、DNSを旧サーバーに戻して一時復旧できる場合があります。そのため、移行後すぐに旧サーバーを解約しないことが重要です。
10-5. 初心者が安全に移行するための最終チェックリスト
初心者が安全にワードプレスを引っ越しするためには、作業前、作業中、作業後の確認が欠かせません。
作業前には、バックアップを取得し、旧サーバーと新サーバーの情報を控え、ドメイン管理画面にログインできるか確認します。作業中は、ファイルとデータベースの両方を移行し、wp-config.phpやURL設定を正しく変更します。
作業後は、トップページ、記事ページ、画像、フォーム、管理画面、SSL、リダイレクト、Search Console、アクセス解析を確認します。旧サーバーはすぐに解約せず、少なくとも数日から数週間は残しておくと安心です。
11. ワードプレス引っ越しに関するよくある質問
ここでは、ワードプレスの引っ越しで初心者が疑問に感じやすい点をまとめます。
11-1. 引っ越し中にサイトは見られなくなる?
正しく準備すれば、サイトを見られない時間を最小限に抑えられます。サーバー移行だけであれば、旧サーバーを表示したまま新サーバーへデータを移し、確認後にDNSを切り替えることができます。
ただし、DNSの反映には時間がかかる場合があります。その間、ユーザーによって旧サーバーが表示されたり新サーバーが表示されたりすることがあります。
更新頻度の高いサイトでは、移行中に新しいコメントや注文が旧サーバーに入る可能性があるため、作業時間を決めて一時的に更新を止めるなどの対応が必要です。
11-2. 記事や画像は消えない?
正しく移行すれば、記事や画像は消えません。ただし、記事はデータベース、画像は主にwp-content/uploadsフォルダに保存されているため、両方を移行する必要があります。
ファイルだけを移してデータベースを移行しないと記事が表示されません。逆に、データベースだけを移して画像ファイルを移さないと、記事本文は表示されても画像が表示されません。
移行前には必ずバックアップを取り、移行後に記事と画像の両方を確認しましょう。
11-3. テーマやプラグインの設定も移行できる?
多くの場合、テーマやプラグインのファイルと設定は移行できます。テーマやプラグインのファイルはwp-content内にあり、設定の多くはデータベースに保存されています。
ただし、プラグインによってはサーバー固有のパスやキャッシュ情報、ライセンス認証情報を持っている場合があります。その場合、移行後に再設定が必要になることがあります。
特にキャッシュ系、セキュリティ系、バックアップ系、決済系、メール送信系のプラグインは、移行後に設定を確認しましょう。
11-4. メールアドレスの設定も引き継げる?
WordPressサイトの引っ越しと、メールアドレスの引っ越しは別作業です。たとえば、 のような独自ドメインメールを使っている場合、メールサーバーの設定も確認する必要があります。
Webサーバーだけを移行するつもりでネームサーバーを変更すると、メールの受信先が変わってしまうことがあります。メールを旧サーバーや外部メールサービスで使い続ける場合は、MXレコードなどのDNS設定を正しく引き継ぐ必要があります。
メールを使っているサイトでは、DNS変更前に必ずメール設定を確認しましょう。
11-5. 引っ越し後に旧サーバーはいつ解約すればいい?
旧サーバーは、移行後すぐに解約しない方が安全です。DNSの反映には時間差があり、しばらく旧サーバーへアクセスされる可能性があります。
また、移行後に不具合が見つかった場合、旧サーバーが残っていればデータを再取得したり、一時的に戻したりできます。最低でも数日から数週間程度は旧サーバーを残しておくと安心です。
完全に新サーバーで問題なく運用できていること、メールやフォーム、決済、アクセス解析、Search Consoleなどに問題がないことを確認してから解約しましょう。
11-6. 無料ブログからWordPressへ引っ越しできる?
無料ブログからWordPressへ引っ越しすることも可能です。ただし、無料ブログサービスによってエクスポートできるデータの範囲が異なります。
記事本文をエクスポートできても、画像、コメント、カテゴリー、タグ、内部リンク、装飾、URL構造などは完全に移行できない場合があります。サービスによっては、画像を手動で移す必要があることもあります。
また、無料ブログのURLから独自ドメインのWordPressへ移る場合、リダイレクト設定が制限されることがあります。SEO評価をできるだけ引き継ぎたい場合は、移行元サービスでどこまで設定できるか事前に確認しましょう。
まとめ
ワードプレスの引っ越しは、ファイルとデータベースを正しく移行し、ドメイン、DNS、SSL、URL、パーマリンク、リダイレクト、SEO設定まで確認する必要がある作業です。手順を理解せずに進めると、サイトが表示されない、画像が出ない、管理画面に入れない、検索順位が下がるといったトラブルにつながる可能性があります。
初心者がワードプレスを引っ越しする場合は、まず現在の環境を確認し、必ずバックアップを取得しましょう。小規模なサイトであれば、レンタルサーバーの簡単移行機能や移行プラグインを使う方法が取り組みやすいです。大規模サイトや売上に関わるサイト、ドメイン変更を伴うサイトでは、専門業者やサーバー代行の利用も検討した方が安全です。
引っ越し後は、トップページや記事ページだけでなく、画像、CSS、JavaScript、フォーム、ログイン、決済、SSL、リダイレクト、Search Console、アクセス解析まで確認することが大切です。
ワードプレスの引っ越しで失敗しないためのポイントは、事前準備、バックアップ、作業手順の確認、移行後チェックの4つです。焦らず順番に進めれば、初心者でも安全にWordPressサイトを新しい環境へ移行できます。

