フリーランスはやめとけと言われる7つの理由|向いていない人の特徴と後悔しない判断基準
はじめに
「フリーランスはやめとけ」と聞いて、不安になっている人は多いのではないでしょうか。
会社に縛られず、好きな場所・時間で働けるイメージがある一方で、収入の不安定さや営業の難しさ、税金・保険の負担など、フリーランスには会社員とは違う厳しさがあります。
結論から言うと、フリーランスは誰にでもおすすめできる働き方ではありません。準備不足のまま独立すると、思ったように稼げず「会社員のほうがよかった」と後悔する可能性があります。
ただし、スキルや実績があり、自分で仕事を獲得し続けられる人にとっては、フリーランスは大きな自由と収入アップのチャンスがある働き方です。
この記事では、フリーランスが「やめとけ」と言われる理由、向いていない人・向いている人の特徴、後悔しないための判断基準を解説します。
1. フリーランスは本当に「やめとけ」なのか?結論と前提
1-1. 「やめとけ」と言われるのは失敗しやすい働き方だから
フリーランスが「やめとけ」と言われる大きな理由は、会社員よりも自己責任の範囲が広く、失敗しやすい働き方だからです。
会社員であれば、毎月決まった給料が入り、仕事は会社が用意してくれます。社会保険や税金の手続きも、基本的には会社が対応してくれます。
一方、フリーランスは仕事の獲得、単価交渉、納品、請求、税金、保険、将来設計まで自分で管理しなければなりません。
自由に見える反面、すべてを自分で決め、自分で責任を取る必要があります。そのため、勢いだけで独立すると「こんなはずではなかった」と感じやすいのです。
1-2. フリーランスが向いている人には大きなメリットもある
フリーランスには厳しさがありますが、向いている人にとっては大きなメリットもあります。
たとえば、自分で案件を選べる、働く場所や時間を調整しやすい、努力次第で収入を伸ばしやすい、といった魅力があります。
会社員の場合、成果を出してもすぐに給料へ反映されるとは限りません。しかしフリーランスは、スキルや実績が評価されれば単価アップにつながりやすく、収入の上限も会社員より広がる可能性があります。
また、人間関係や働き方を自分で選びやすい点も大きな魅力です。自分に合うクライアントや仕事に絞っていければ、会社員時代よりもストレスを減らせる人もいます。
1-3. 会社員とフリーランスの違いを理解して判断することが重要
フリーランスになるかどうかは、「自由そうだから」「会社を辞めたいから」という理由だけで決めるべきではありません。
会社員とフリーランスでは、働き方の前提が大きく異なります。
会社員は安定性が高く、組織のサポートを受けながら働けます。一方で、勤務時間や仕事内容、人間関係を自分で選びにくい面があります。
フリーランスは自由度が高い反面、収入や仕事量が安定しにくく、営業や事務作業も自分で行う必要があります。
大切なのは、どちらが優れているかではなく、自分の性格・スキル・生活状況に合っているかを見極めることです。
2. フリーランスはやめとけと言われる7つの理由
2-1. 収入が不安定で生活設計が難しい
フリーランスは、毎月同じ金額が入ってくるとは限りません。案件が多い月は収入が増えますが、案件が途切れれば一気に収入が下がることもあります。
会社員のように固定給が保証されていないため、家賃、食費、通信費、保険料などの固定費を支払うプレッシャーは大きくなります。
特に独立直後は、実績や人脈が少なく、安定した案件を獲得できないケースも珍しくありません。
「今月は稼げたけれど、来月はどうなるかわからない」という不安と向き合う必要があるため、安定収入を重視する人には大きなストレスになります。
2-2. 案件を自分で獲得し続ける必要がある
フリーランスは、仕事を待っているだけでは収入につながりません。自分で営業し、提案し、案件を獲得し続ける必要があります。
スキルが高くても、クライアントに見つけてもらえなければ仕事にはなりません。また、継続案件があっても、契約が突然終了することもあります。
そのため、常に新しい案件を探したり、既存のクライアントと良好な関係を築いたりする努力が必要です。
「作業だけしていたい」「営業は苦手だから避けたい」という人にとって、案件獲得の負担は大きな壁になります。
2-3. 社会保険・税金・確定申告の負担が増える
会社員の場合、健康保険や厚生年金、所得税などは給与から天引きされ、会社が多くの手続きを行ってくれます。
しかしフリーランスになると、国民健康保険や国民年金への加入、税金の管理、確定申告などを自分で行う必要があります。
売上が入っても、そのすべてを自由に使えるわけではありません。税金や保険料、経費、将来の備えを考えて資金管理する必要があります。
この感覚がないまま売上を使い切ってしまうと、後から税金の支払いで苦しむことになります。
2-4. スキル不足だと単価が上がらず消耗しやすい
フリーランスは、スキルや実績が報酬に直結しやすい働き方です。
十分なスキルがないまま独立すると、低単価の案件しか受けられず、長時間働いても生活が苦しい状態になりやすくなります。
たとえば、ライター、デザイナー、エンジニア、動画編集者、マーケターなど、どの職種でも競争があります。未経験者や初心者向けの案件は単価が低く、ライバルも多い傾向があります。
低単価案件ばかり受けていると、作業量が増える一方で学習や営業に使う時間がなくなり、なかなか単価アップできない悪循環に陥ることがあります。
2-5. 孤独を感じやすく相談相手が少ない
フリーランスは、基本的に一人で仕事を進める時間が多くなります。
会社員のように同僚や上司が近くにいるわけではないため、悩みをすぐに相談できないことがあります。
仕事でトラブルが起きたとき、単価交渉で迷ったとき、将来に不安を感じたときも、自分で判断しなければならない場面が増えます。
人間関係のストレスが減る一方で、孤独感が強くなる人もいます。特に在宅で働く場合は、誰とも話さない日が続くこともあります。
2-6. 働く時間を自分で管理できないと休めなくなる
フリーランスは自由に働ける反面、仕事とプライベートの境界が曖昧になりやすい働き方です。
自宅で仕事をしていると、朝から夜まで作業してしまったり、休日も納期に追われたりすることがあります。
会社員であれば勤務時間が決まっていることが多いですが、フリーランスは自分で仕事量を調整しなければなりません。
「稼がなければ」という不安から案件を受けすぎると、休む時間がなくなり、体調を崩す可能性もあります。
自由な働き方を手に入れたはずなのに、結果的に会社員時代より働き続けてしまう人もいます。
2-7. 信用面で不利になり住宅ローンや賃貸審査に影響することがある
フリーランスは、会社員に比べて社会的信用の面で不利になることがあります。
収入が安定していると判断されにくいため、賃貸契約、クレジットカード、住宅ローンなどの審査で影響が出る場合があります。
特に独立直後は、収入実績が少ないため、審査で不利になりやすいです。
将来的に引っ越しや住宅購入を考えている人は、独立前に必要な契約を済ませておく、収入を証明できる書類を整えるなどの準備が必要です。
3. フリーランスになって後悔しやすい人の特徴
3-1. 安定収入を最優先したい人
毎月決まった給料が入る安心感を重視する人は、フリーランスになると強い不安を感じやすいです。
フリーランスは、どれだけ努力しても収入が上下する可能性があります。クライアントの都合で契約が終わることもあれば、体調不良で働けなくなることもあります。
安定収入を最優先したい場合は、会社員を続けながら副業で収入源を増やすほうが現実的です。
3-2. 自分で営業や交渉をするのが苦手な人
フリーランスには、営業や交渉が欠かせません。
案件に応募する、見積もりを出す、単価を交渉する、契約条件を確認するなど、仕事を進めるうえでコミュニケーション力が必要になります。
営業が苦手でもフリーランスになることは可能ですが、完全に避けることは難しいです。
「相手に提案するのが怖い」「価格交渉ができない」「断られるのがつらい」という人は、独立前に少しずつ営業経験を積んでおく必要があります。
3-3. スキルや実績がまだ不足している人
スキルや実績が不足している状態で独立すると、案件獲得に苦労しやすくなります。
クライアントは、基本的に成果を出せる人に仕事を依頼します。未経験でも可能な案件はありますが、単価が低く、競争も激しい傾向があります。
会社員として経験を積める環境があるなら、急いで辞めるよりも、実績を作ってから独立したほうが成功確率は高まります。
3-4. 自己管理が苦手で締切を守れない人
フリーランスは、働く時間や場所を自分で決められます。しかし、それは自己管理ができることが前提です。
納期を守れない、連絡が遅い、作業の優先順位を決められない人は、クライアントからの信頼を失いやすくなります。
フリーランスにとって信頼は非常に重要です。一度信頼を失うと、継続案件や紹介につながりにくくなります。
自由に働けるからこそ、自分を律する力が求められます。
3-5. 会社のサポートや人間関係に安心感を求める人
会社には、上司、同僚、総務、人事、経理など、仕事を支えてくれる仕組みがあります。
困ったときに相談できる人がいることや、チームで働けることに安心感を覚える人は、フリーランスになると孤独を感じやすいです。
また、会社員は研修や評価制度、福利厚生などのサポートを受けられる場合があります。
フリーランスになると、学習も健康管理もキャリア設計も自分で進める必要があります。
3-6. 失敗したときに他責にしやすい人
フリーランスは、うまくいかない原因を自分で分析し、改善していく姿勢が必要です。
案件が取れない、単価が上がらない、納期に追われるといった問題が起きたときに、環境や他人のせいにしているだけでは状況は変わりません。
もちろん、すべてを自分のせいにする必要はありません。しかし、自分に改善できる点を探して行動できない人は、フリーランスとして成長しにくいです。
4. フリーランスに向いている人の特徴
4-1. 自分で学び続けられる人
フリーランスに向いているのは、自分で学び続けられる人です。
市場のニーズやツール、働き方は常に変化します。今のスキルだけで長く稼ぎ続けられるとは限りません。
新しい知識を学び、実践し、改善できる人は、フリーランスとして成長しやすいです。
特にWeb系、IT系、クリエイティブ系の仕事では、継続的な学習が単価アップにつながります。
4-2. 収入の波を受け入れて行動できる人
フリーランスには収入の波があります。
大切なのは、収入が下がったときに焦るだけでなく、原因を考えて行動できることです。
案件が減ったなら営業を増やす、単価が低いならスキルを磨く、特定のクライアントに依存しているなら収入源を分散する、といった対応が必要です。
収入の変動を前提として準備できる人は、フリーランスに向いています。
4-3. 営業・提案・交渉を前向きにできる人
フリーランスで安定して稼ぐには、営業や提案を前向きに行う姿勢が重要です。
営業とは、無理に自分を売り込むことではありません。相手の課題を理解し、自分がどのように貢献できるかを伝えることです。
提案力がある人は、同じスキルでも高単価案件を獲得しやすくなります。
また、単価交渉や契約条件の確認をきちんとできる人は、不利な案件で消耗しにくくなります。
4-4. スケジュールや体調を自分で管理できる人
フリーランスは、自分の体が資本です。
体調を崩して働けなくなると、収入に直接影響します。そのため、作業時間、休憩、睡眠、運動、休日を自分で管理する力が必要です。
また、複数案件を同時に進める場合は、スケジュール管理も重要になります。
納期から逆算して作業を進められる人、無理な案件量を断れる人は、長く安定して働きやすいです。
4-5. 変化や不確実性を楽しめる人
フリーランスは、常に同じ環境で働けるとは限りません。
案件内容、クライアント、収入、働き方が変わることもあります。
変化をストレスと感じる人にとっては大変ですが、新しい仕事や出会いを楽しめる人にとっては、フリーランスは刺激のある働き方です。
不確実性を受け入れながら、自分で道を作っていける人はフリーランスに向いています。
4-6. 会社員よりも裁量や自由度を重視したい人
安定よりも、自分で働き方を選ぶ自由を重視したい人には、フリーランスが合う可能性があります。
仕事を選びたい、場所に縛られず働きたい、自分の判断でキャリアを作りたいという人にとって、フリーランスは魅力的な選択肢です。
ただし、自由には責任が伴います。
自由度を得るために、営業、学習、資金管理、体調管理まで自分で行う覚悟がある人に向いています。
5. フリーランスで失敗・後悔しないための判断基準
5-1. 生活費6か月分以上の貯金があるか
フリーランスを目指すなら、最低でも生活費6か月分以上の貯金を用意しておくのが安心です。
独立直後から安定して稼げるとは限りません。案件獲得に時間がかかることもあれば、入金までに期間が空くこともあります。
貯金が少ない状態で独立すると、焦って低単価案件を受け続けることになりやすいです。
生活防衛資金があれば、精神的な余裕を持って営業や学習に取り組めます。
5-2. 継続案件や見込み顧客があるか
独立前に、継続案件や見込み顧客があるかどうかは重要な判断基準です。
何の見込みもないまま独立すると、最初の数か月で収入がゼロになるリスクがあります。
副業で取引先を作っておく、知人から紹介を受けられる状態にしておく、エージェントに登録して案件状況を確認しておくなど、独立前に収入の見通しを立てておきましょう。
5-3. 会社員時代より稼げるスキルや実績があるか
フリーランスになると、売上から税金、保険料、経費などを支払う必要があります。
そのため、単純に会社員時代の手取りと同じ売上では、生活が厳しくなる可能性があります。
自分のスキルが市場でどのくらい評価されるのか、どの程度の単価で案件を獲得できるのかを事前に確認しておきましょう。
副業で会社員時代の収入に近い金額を稼げるようになってから独立すると、リスクを抑えやすくなります。
5-4. 税金・保険・経費の基礎知識を理解しているか
フリーランスになるなら、税金や保険、経費の基礎知識は必須です。
売上、所得、経費、所得税、住民税、消費税、国民健康保険、国民年金など、最低限の仕組みを理解しておく必要があります。
難しい知識をすべて完璧に覚える必要はありませんが、「売上=自由に使えるお金」ではないことは必ず理解しておきましょう。
会計ソフトを使ったり、必要に応じて税理士に相談したりすることも大切です。
5-5. 収入が下がっても耐えられる生活設計ができているか
フリーランスは、収入が一時的に下がることがあります。
そのため、生活費が高すぎる状態で独立すると、少し収入が落ちただけで苦しくなります。
家賃、通信費、サブスク、保険、車関連費などの固定費を見直し、収入が下がっても生活できる状態を作っておきましょう。
生活コストが低いほど、案件を選ぶ余裕が生まれます。
5-6. 独立する目的が明確になっているか
フリーランスになる目的が明確でないと、独立後に迷いやすくなります。
「もっと収入を上げたい」「場所に縛られず働きたい」「専門性を高めたい」「家族との時間を増やしたい」など、自分なりの目的を言語化しておきましょう。
目的が明確であれば、案件選びや働き方の判断基準ができます。
逆に「会社が嫌だから辞めたい」だけだと、フリーランスになってから別の悩みに直面したときに後悔しやすくなります。
6. フリーランスになる前にやるべき準備
6-1. 副業で案件獲得を経験しておく
フリーランスを目指すなら、いきなり会社を辞めるのではなく、まずは副業で案件獲得を経験するのがおすすめです。
副業であれば、会社員の安定収入を得ながら、営業、納品、クライアント対応、請求などを実践できます。
実際に案件を受けてみることで、自分のスキルが通用するか、どのくらいの作業時間が必要か、どんな仕事が向いているかが見えてきます。
6-2. ポートフォリオや実績を整える
フリーランスにとって、ポートフォリオや実績は営業資料のようなものです。
クライアントは、あなたが何をできるのか、どんな成果を出せるのかを知りたがっています。
制作物、担当範囲、成果、得意分野、料金目安などを整理しておくと、案件獲得につながりやすくなります。
実績が少ない場合は、自主制作や知人の手伝い、副業案件などで少しずつ事例を作りましょう。
6-3. クラウドソーシングやエージェントに登録する
案件獲得の選択肢を増やすために、クラウドソーシングやフリーランスエージェントに登録しておくことも有効です。
クラウドソーシングは初心者でも案件を探しやすい一方、低単価案件も多いため、実績作りとして活用するのが現実的です。
エージェントは、職種や経験によっては高単価案件を紹介してもらえる可能性があります。
複数の経路を持っておくことで、案件が途切れるリスクを下げられます。
6-4. 固定費を下げて生活防衛資金を作る
独立前に固定費を下げておくと、フリーランス生活の不安を減らせます。
家賃、通信費、保険、サブスク、外食費などを見直し、毎月の支出を抑えましょう。
生活費が低ければ、必要な売上も少なくなります。その分、焦って条件の悪い案件を受ける必要がなくなります。
あわせて、生活費6か月分以上を目安に生活防衛資金を準備しておくと安心です。
6-5. 確定申告や会計ソフトの使い方を学ぶ
フリーランスになると、原則として自分で確定申告を行う必要があります。
独立してから慌てるのではなく、事前に会計ソフトの使い方や経費管理の方法を学んでおきましょう。
日々の売上や経費を記録しておけば、確定申告の負担を減らせます。
税金に苦手意識がある人ほど、早めに仕組みを理解しておくことが大切です。
6-6. 相談できる同業者やコミュニティを作る
フリーランスは孤独になりやすいため、相談できる人を作っておくことも重要です。
同業者のつながりがあれば、案件情報を共有できたり、悩みを相談できたりします。
また、自分より経験のあるフリーランスから学ぶことで、失敗を避けやすくなります。
SNS、勉強会、オンラインコミュニティ、スクールなどを活用し、独立前から人脈を作っておきましょう。
7. フリーランスをやめたほうがいいケース
7-1. 目的が「会社を辞めたい」だけになっている
「会社を辞めたい」という気持ちだけでフリーランスになるのは危険です。
今の職場がつらい場合、転職、部署異動、休職、副業など、ほかの選択肢もあります。
フリーランスになれば会社の悩みはなくなるかもしれませんが、収入不安や営業のプレッシャーなど、新しい悩みが出てきます。
会社を辞めることが目的になっている場合は、一度冷静に将来の働き方を考え直しましょう。
7-2. 収入の見込みがないまま勢いで独立しようとしている
案件や見込み顧客がまったくない状態で独立するのはリスクが高いです。
「辞めれば本気になれる」と考える人もいますが、収入がない状態で焦ると、冷静な判断ができなくなります。
まずは副業で月数万円でも稼ぐ経験を積み、案件獲得の流れを理解してから独立を検討しましょう。
7-3. 現職で身につけるべきスキルがまだ残っている
今の職場で学べることが多いなら、すぐに辞めるのはもったいない場合があります。
会社員として給料をもらいながら、実務経験、専門スキル、マネジメント経験、顧客対応力を身につけられる環境は貴重です。
フリーランスになってから学ぶこともできますが、未経験の状態で独立すると、低単価案件から抜け出すのに時間がかかることがあります。
現職で積める経験があるなら、独立前の準備期間として活用しましょう。
7-4. 家族や生活への影響を十分に考えていない
フリーランスになると、自分だけでなく家族の生活にも影響します。
収入が不安定になることで、家計、住宅、子育て、将来の貯蓄計画に影響が出る可能性があります。
家族がいる場合は、独立の目的、収入見込み、貯金額、失敗した場合の対応策を共有しておくことが大切です。
自分一人の勢いだけで決めると、後から家族とのトラブルにつながることがあります。
7-5. メンタルや体調が不安定な状態で独立しようとしている
心身の状態が不安定なときにフリーランスになるのは慎重に考えるべきです。
フリーランスは自由な働き方ですが、収入不安、孤独、営業、納期などのプレッシャーもあります。
体調を崩して働けなくなると、収入にも直結します。
まずは休養や環境改善を優先し、安定して働ける状態を整えてから独立を検討しましょう。
8. フリーランスを目指すならおすすめの始め方
8-1. まずは副業から小さく始める
フリーランスを目指すなら、最初から独立するのではなく、副業から小さく始めるのが安全です。
副業であれば、会社員の収入を維持しながら、案件獲得や納品の経験を積めます。
実際に仕事を受けてみると、自分に足りないスキルや、得意な仕事が見えてきます。
副業で継続案件が増え、収入の見通しが立ってから独立すれば、失敗のリスクを下げられます。
8-2. 最初は低単価より実績作りを優先する
独立初期や副業初期は、いきなり高単価案件を狙うよりも、実績作りを優先したほうがよい場合があります。
ただし、極端に安い案件を受け続けるのは避けましょう。
目的は、安売りすることではなく、信頼できる実績を作ることです。
実績ができたら、ポートフォリオに掲載し、次の案件では単価アップを狙いましょう。
8-3. 継続案件を増やして収入を安定させる
フリーランスで安定するには、単発案件だけでなく継続案件を増やすことが重要です。
継続案件があれば、毎月の収入見込みが立てやすくなります。
そのためには、納期を守る、連絡を丁寧にする、期待以上の提案をするなど、クライアントから信頼される対応が必要です。
一度きりの仕事で終わらせず、長期的な関係を築くことを意識しましょう。
8-4. 専門分野を絞って単価アップを狙う
フリーランスとして単価を上げたいなら、専門分野を絞ることも大切です。
何でもできますという人よりも、「〇〇業界に強いライター」「ECサイトに強いデザイナー」「Reactが得意なエンジニア」のように、強みが明確な人のほうが選ばれやすくなります。
専門性があると、クライアントに価値を伝えやすくなり、価格競争に巻き込まれにくくなります。
8-5. 独立後も学習と営業を止めない
フリーランスになった後も、学習と営業を止めてはいけません。
今ある案件がいつまでも続く保証はありません。市場のニーズも変わります。
安定している時期ほど、スキルアップや新規営業、情報発信、ポートフォリオ更新を続けておくことが大切です。
フリーランスで長く働くためには、「今の仕事をこなす力」と「次の仕事を作る力」の両方が必要です。
9. フリーランスに関するよくある質問
9-1. フリーランスは何年で安定する?
フリーランスが安定するまでの期間は、人によって大きく異なります。
すでにスキルや人脈がある人なら、独立直後から安定することもあります。一方で、未経験から始める場合は、安定までに数年かかることもあります。
目安としては、継続案件が複数あり、毎月の売上見込みが立つ状態になれば、ある程度安定してきたと言えます。
ただし、フリーランスに完全な安定はありません。常に案件獲得やスキルアップを続ける意識が必要です。
9-2. 未経験からフリーランスになるのは無謀?
未経験からフリーランスになることは不可能ではありませんが、いきなり独立するのは無謀に近いです。
未経験の場合、スキル、実績、営業力が不足しているため、案件獲得に苦労しやすくなります。
まずは学習し、副業や実務経験を通じて小さな実績を作ることが大切です。
会社員として関連職種に転職し、経験を積んでからフリーランスを目指す方法も現実的です。
9-3. フリーランスの平均年収はどれくらい?
フリーランスの年収は、職種、経験年数、スキル、営業力、稼働時間によって大きく変わります。
会社員より大きく稼ぐ人もいれば、生活が厳しい人もいます。
平均年収だけを見て判断するのではなく、自分の職種でどのくらいの単価が狙えるのか、毎月どれくらい稼働できるのかを具体的に計算することが重要です。
売上だけでなく、税金、保険料、経費を差し引いた手取りで考えましょう。
9-4. フリーランスと会社員はどちらが幸せ?
フリーランスと会社員のどちらが幸せかは、人によって違います。
安定収入、福利厚生、チームで働く安心感を重視する人は、会社員のほうが向いているかもしれません。
一方で、裁量、自由度、収入の上限、自分で仕事を選ぶことを重視する人は、フリーランスのほうが満足度が高い可能性があります。
大切なのは、世間のイメージではなく、自分が何を優先したいかです。
9-5. 失敗したら会社員に戻れる?
フリーランスに挑戦して失敗しても、会社員に戻ることは可能です。
ただし、ブランク期間の説明や、フリーランス期間に得た経験をどう伝えるかは重要になります。
案件獲得、顧客対応、自己管理、専門スキルなど、フリーランス経験で身についた力は転職活動でもアピールできます。
不安な場合は、独立前から職務経歴書を整理し、いつでも会社員に戻れる選択肢を残しておくと安心です。
まとめ
フリーランスが「やめとけ」と言われるのは、収入が不安定で、案件獲得や税金、保険、自己管理まで自分で行う必要があるからです。
自由な働き方に見える一方で、会社員よりも責任が重く、準備不足のまま独立すると後悔する可能性があります。
特に、安定収入を最優先したい人、営業や交渉が苦手な人、スキルや実績が不足している人、自己管理が苦手な人は慎重に判断すべきです。
一方で、自分で学び続けられる人、収入の波を受け入れて行動できる人、営業や提案を前向きにできる人にとって、フリーランスは大きな可能性がある働き方です。
フリーランスを目指すなら、いきなり会社を辞めるのではなく、副業から小さく始めましょう。生活費6か月分以上の貯金を用意し、継続案件や見込み顧客を作り、税金や保険の基礎知識も身につけておくことが大切です。
「フリーランスはやめとけ」という言葉をただ怖がる必要はありません。
大切なのは、自分に向いているかを冷静に見極め、準備をしたうえで判断することです。フリーランスになる目的が明確で、必要な準備ができているなら、後悔しない働き方を実現できる可能性は十分にあります。

