WordPressフォームの作り方完全ガイド|おすすめプラグイン比較・設置手順・メールが届かない時の解決策

はじめに

WordPressでサイトを運営していると、「問い合わせフォームを設置したい」「資料請求フォームを作りたい」「予約や申し込みを受け付けたい」といった場面が必ず出てきます。そんな時に必要になるのが、WordPressフォームです。

WordPressフォームは、HTMLやPHPを自作しなくても、プラグインを使えば比較的かんたんに作成できます。特に、ワードプレス フォームの作成では、Contact Form 7、WPForms、Snow Monkey Forms、Forminatorなどのプラグインを使う方法が一般的です。

ただし、フォームは「設置すれば終わり」ではありません。入力項目の設計、メール通知、自動返信、スパム対策、個人情報保護、メールが届かない時の対処まで考えておく必要があります。

この記事では、WordPressフォームの基本から、おすすめプラグインの比較、実際の設置手順、Contact Form 7での作り方、メールが届かない時の解決策まで、初心者にもわかりやすく解説します。

1. WordPressフォームとは?できることと導入するメリット

WordPressフォームとは、WordPressサイト上に設置する入力フォームのことです。ユーザーが名前、メールアドレス、問い合わせ内容などを入力して送信すると、管理者にメール通知が届いたり、送信内容を管理画面に保存したりできます。

企業サイト、店舗サイト、ブログ、採用サイト、ランディングページなど、ほとんどのWebサイトでフォームは重要な役割を持ちます。問い合わせ先としてメールアドレスだけを掲載するよりも、フォームを設置した方が、ユーザーは必要事項を入力しやすく、運営側も情報を整理して受け取れます。

1-1. WordPressフォームで作れる主なフォームの種類

WordPressフォームで作れる代表的なフォームは、問い合わせフォームです。会社名、名前、メールアドレス、電話番号、問い合わせ内容などを入力してもらい、サイト管理者がメールで受け取る形式です。

そのほかにも、資料請求フォーム、予約フォーム、申し込みフォーム、アンケートフォーム、採用応募フォーム、見積もり依頼フォーム、イベント参加フォーム、メルマガ登録フォームなどを作成できます。

プラグインによっては、ファイル添付、選択式項目、ラジオボタン、チェックボックス、日付入力、確認画面、決済連携、条件分岐などにも対応できます。たとえばWPFormsはドラッグ&ドロップ型のフォームビルダーとして、問い合わせフォーム、フィードバックフォーム、購読フォーム、支払いフォームなどを作成できると説明されています。

1-2. フォームを設置すると問い合わせ・予約・資料請求を効率化できる

WordPressフォームを設置する最大のメリットは、ユーザーからの連絡を効率よく受け付けられることです。

メールアドレスをそのまま掲載している場合、ユーザーは自分でメールソフトを開き、件名や本文を考える必要があります。一方、フォームであれば、必要な項目を順番に入力するだけで送信できます。

運営側にとっても、毎回同じ形式で情報を受け取れるため、対応漏れを防ぎやすくなります。たとえば資料請求フォームなら「会社名」「部署名」「氏名」「メールアドレス」「希望資料」を必須項目にしておくことで、営業担当者が必要な情報をすぐ確認できます。

予約フォームであれば、希望日時や人数、希望メニューを入力してもらえます。採用応募フォームであれば、履歴書ファイルを添付してもらうことも可能です。

1-3. HTMLで自作する場合とプラグインを使う場合の違い

WordPressフォームは、HTMLやPHPを使って自作することもできます。自作すれば、デザインや処理を自由に設計できるため、独自仕様のフォームを作りたい場合には向いています。

ただし、初心者には難易度が高くなります。入力チェック、メール送信処理、セキュリティ対策、スパム対策、確認画面、自動返信メールなどを自分で実装する必要があるからです。設定ミスがあると、メールが届かない、個人情報が漏れる、スパムが大量に届くといった問題につながる可能性もあります。

一方、プラグインを使えば、管理画面から入力項目を作成し、ショートコードやブロックで固定ページに設置できます。初心者がWordPressフォームを作るなら、まずはプラグインを使う方法がおすすめです。

2. WordPressフォーム作成前に決めておくべき項目

WordPressフォームを作る前に、いきなりプラグインをインストールするのではなく、フォームの目的や入力項目を整理しておきましょう。事前設計ができていないフォームは、項目が多すぎたり、必要な情報が足りなかったりして、ユーザーにも運営側にも使いにくくなります。

2-1. フォームの目的を決める

まず決めるべきことは、フォームの目的です。

たとえば、「一般的な問い合わせを受け付ける」のか、「資料請求を増やす」のか、「予約を受け付ける」のか、「採用応募を集める」のかによって、必要な項目は変わります。

目的が問い合わせであれば、名前、メールアドレス、問い合わせ内容があれば十分な場合もあります。資料請求なら、会社名、部署名、住所、希望資料などが必要になるかもしれません。予約フォームなら、希望日時、人数、希望サービス、連絡先が必要です。

フォームの目的が明確になると、入力項目、送信後メッセージ、自動返信メール、管理者への通知内容も決めやすくなります。

2-2. 入力項目を整理する

次に、フォームに入れる入力項目を整理します。

基本的な問い合わせフォームであれば、以下の項目がよく使われます。

項目用途
お名前返信時に相手を識別する
メールアドレス返信先として使用する
電話番号電話連絡が必要な場合に使用する
会社名法人向けサイトで相手の所属を確認する
件名問い合わせ内容を分類する
お問い合わせ内容具体的な相談内容を受け取る
個人情報保護方針への同意個人情報の取り扱いに同意してもらう

大切なのは、「運営側が知りたい項目」ではなく、「対応に本当に必要な項目」に絞ることです。入力項目が多すぎると、ユーザーが途中で離脱しやすくなります。

2-3. 必須項目・任意項目を決める

入力項目を整理したら、必須項目と任意項目を決めます。

必須項目は、送信に最低限必要な情報です。一般的な問い合わせフォームでは、名前、メールアドレス、問い合わせ内容を必須にするケースが多いです。法人向けの資料請求フォームでは、会社名や部署名を必須にすることもあります。

一方、電話番号や住所などは、問い合わせ内容によっては必須でなくてもよい場合があります。必要以上に必須項目を増やすと、ユーザーに負担を与えてしまいます。

必須項目には「必須」ラベルを表示し、任意項目には「任意」と明記しておくと、ユーザーが迷わず入力できます。

2-4. 送信後メッセージと自動返信メールを準備する

フォーム送信後には、ユーザーに対して送信完了メッセージを表示します。

たとえば、以下のようなメッセージです。

「お問い合わせありがとうございます。内容を確認のうえ、担当者より2営業日以内にご連絡いたします。」

また、自動返信メールも用意しておくと親切です。自動返信メールには、送信内容の控え、受付完了の案内、返信までの目安、会社名、連絡先などを記載します。

自動返信が届くことで、ユーザーは「きちんと送信できた」と安心できます。特に資料請求、予約、申し込みフォームでは、自動返信メールの設定は重要です。

2-5. スパム対策と個人情報保護の方針を確認する

WordPressフォームは、公開するとスパム送信の対象になることがあります。大量の迷惑メールが届くと、重要な問い合わせを見落とす原因になります。

そのため、reCAPTCHA、Akismet、承諾チェックボックス、海外スパム対策などを検討しましょう。Contact Form 7ではreCAPTCHA連携により、スパムボットによる不正送信をブロックできるとされています。

また、フォームでは名前、メールアドレス、電話番号などの個人情報を扱うことが多いため、個人情報保護方針ページを用意し、フォーム内からリンクできるようにしておきましょう。

3. WordPressフォーム作成におすすめのプラグイン比較

WordPressフォームを作るには、フォーム作成プラグインを使うのが一般的です。ここでは、代表的なプラグインを比較します。

3-1. Contact Form 7|無料で定番の問い合わせフォーム

Contact Form 7は、WordPressの問い合わせフォームプラグインとして非常に有名な定番プラグインです。WordPress.orgの公式ページでは、無料・オープンソースの思想を重視するWordPressユーザー向けの実用的なツールとして説明されています。

シンプルな問い合わせフォームを無料で作りたい場合に向いています。フォームタグを使って項目を設定し、ショートコードを固定ページに貼り付けることでフォームを表示できます。

メリットは、無料で使えること、利用者が多く情報を探しやすいこと、カスタマイズ性が高いことです。一方で、ドラッグ&ドロップ型ではないため、初心者は最初にフォームタグの書き方で少し迷うかもしれません。

3-2. WPForms|初心者でも直感的に作れるフォーム

WPFormsは、ドラッグ&ドロップでフォームを作成できるプラグインです。コードを書かずに入力項目を追加できるため、初心者に向いています。

問い合わせフォームだけでなく、フィードバックフォーム、購読フォーム、支払いフォームなども作成できます。公式プラグインページでも、Stripe、Square、PayPalを含む支払いフォームなどを数クリックで作成できると説明されています。

無料版でも基本的なフォーム作成は可能ですが、高度な機能を使う場合は有料版が必要になることがあります。とにかくわかりやすい操作画面でフォームを作りたい人におすすめです。

3-3. MW WP Form|確認画面付きフォームを作りたい場合

MW WP Formは、確認画面付きフォームを作成できる国産プラグインとして知られています。GitHub上の説明では、ショートコードベースの問い合わせフォームプラグインであり、確認画面、バリデーション、問い合わせデータ保存などの機能を持つとされています。

ただし、現在は新規開発が活発なプラグインというより、必要最低限のメンテナンスリリースが中心であることも明記されています。 そのため、新規サイトで導入する場合は、保守状況や脆弱性情報を確認したうえで慎重に判断するのがおすすめです。

既存サイトでMW WP Formを使っている場合は、最新バージョンへの更新、代替プラグインへの移行可否、フォームのバックアップを確認しておきましょう。

3-4. Snow Monkey Forms|シンプルで扱いやすい国産フォーム

Snow Monkey Formsは、ブロックエディター向けのメールフォームプラグインです。公式ページでも、ブロックエディターのためのメールフォームプラグインとして説明されており、テキスト、メールアドレス、電話番号、URL、ファイル、テキストエリア、選択リスト、ラジオボタン、チェックボックス、日付などのフォームフィールドに対応しています。

ブロックエディターに慣れている人や、シンプルな国産フォームを使いたい人に向いています。複雑なマーケティング機能よりも、扱いやすさや管理画面のわかりやすさを重視する場合におすすめです。

3-5. Forminator|多機能な無料フォームを使いたい場合

Forminatorは、多機能なWordPressフォームプラグインです。問い合わせフォーム、注文フォーム、支払いフォーム、フィードバック、投票、クイズ、見積もり、登録フォームなど幅広い用途に対応できると説明されています。

無料でも使える機能が多く、フォームだけでなくアンケートやクイズも作りたい場合に便利です。フォームをマーケティング施策やユーザー参加型コンテンツに活用したいサイトに向いています。

一方で、機能が多い分、シンプルな問い合わせフォームだけを作りたい人には少し設定項目が多く感じられるかもしれません。

3-6. 目的別おすすめプラグイン早見表

目的おすすめプラグイン理由
無料で定番の問い合わせフォームを作りたいContact Form 7利用者が多く、情報も豊富
初心者でも直感的に作りたいWPFormsドラッグ&ドロップで操作しやすい
確認画面付きフォームを作りたいMW WP Form確認画面やデータ保存に対応。ただし保守状況の確認が必要
国産でシンプルなフォームを使いたいSnow Monkey Formsブロックエディターとの相性がよい
アンケートやクイズも作りたいForminatorフォーム以外の機能も豊富
メール送信を安定させたいWP Mail SMTPなどSMTP送信で到達率を改善しやすい

初心者が最初にWordPressフォームを作るなら、Contact Form 7またはWPFormsが選びやすいです。確認画面や国産プラグインを重視するなら、Snow Monkey FormsやMW WP Formも候補になります。ただし、保守状況や更新頻度は必ず確認しましょう。

4. WordPressフォームの作り方|基本の設置手順

ここからは、WordPressフォームを作る基本手順を解説します。プラグインによって画面は異なりますが、大まかな流れは共通しています。

4-1. プラグインをインストールして有効化する

まず、WordPress管理画面にログインします。

左メニューの「プラグイン」から「新規追加」をクリックし、使いたいフォームプラグイン名を検索します。たとえば「Contact Form 7」「WPForms」「Snow Monkey Forms」「Forminator」などです。

目的のプラグインが表示されたら、「今すぐインストール」をクリックし、インストール後に「有効化」をクリックします。

有効化すると、管理画面の左メニューにフォーム作成用のメニューが追加されます。

4-2. フォームの入力項目を作成する

次に、フォームの入力項目を作成します。

基本的な問い合わせフォームであれば、以下の項目を設定します。

項目入力タイプ必須設定
お名前テキスト必須
メールアドレスメール必須
電話番号電話番号任意
件名テキストまたは選択式任意
お問い合わせ内容テキストエリア必須
個人情報保護方針への同意チェックボックス必須

入力項目は多ければよいわけではありません。最初は必要最低限にして、運用しながら追加・改善していくのがおすすめです。

4-3. メール送信先・件名・本文を設定する

フォームが送信された時に、管理者へ届くメールの設定を行います。

主に設定する項目は、送信先、送信元、件名、本文です。

送信先には、問い合わせを受け取りたいメールアドレスを設定します。複数人で管理する場合は、共有メールアドレスやメーリングリストを使うと便利です。

件名には、「サイトからお問い合わせがありました」「資料請求がありました」など、メールを見ただけで内容がわかる文言を入れましょう。

本文には、フォームで入力された内容が差し込まれるように設定します。名前、メールアドレス、問い合わせ内容などがメール内に表示されるようにしておくと、管理者がすぐ確認できます。

4-4. 自動返信メールを設定する

自動返信メールは、フォームを送信したユーザーに自動で送られる確認メールです。

自動返信メールには、以下の内容を入れるとよいでしょう。

内容
受付完了の案内お問い合わせありがとうございます
返信目安通常2営業日以内にご連絡いたします
送信内容の控えユーザーが入力した内容
注意事項内容によっては返信できない場合があります
会社情報会社名、住所、連絡先

自動返信メールを設定しておくと、ユーザーは送信完了を確認できます。予約や申し込みの場合は、キャンセル方法や当日の案内も記載すると親切です。

4-5. 固定ページにフォームを設置する

フォームを作成したら、固定ページに設置します。

Contact Form 7などのショートコード型プラグインでは、作成したフォームのショートコードをコピーし、「お問い合わせ」などの固定ページに貼り付けます。

ブロック対応プラグインの場合は、ブロックエディターからフォームブロックを追加し、表示したいフォームを選択します。

固定ページのURLは、できればわかりやすく「/contact/」「/inquiry/」「/request/」などに設定しましょう。グローバルナビ、フッター、サイドバー、CTAボタンなどからフォームページへ導線を設置すると、ユーザーが見つけやすくなります。

4-6. 送信テストで動作確認する

フォームを公開する前に、必ず送信テストを行います。

確認すべきポイントは、以下の通りです。

確認項目チェック内容
入力チェック必須項目が未入力の時にエラーが出るか
送信完了送信後メッセージが表示されるか
管理者通知管理者宛メールが届くか
自動返信ユーザー宛メールが届くか
表示崩れPC・スマホで見やすいか
スパム対策reCAPTCHAや承諾チェックが機能しているか

Gmail、独自ドメインメール、スマホのメールなど、複数のメールアドレスでテストすると、メールが届かない問題に気づきやすくなります。

5. Contact Form 7で問い合わせフォームを作る手順

ここでは、代表的なWordPressフォームプラグインであるContact Form 7を使って、問い合わせフォームを作る手順を紹介します。

5-1. Contact Form 7をインストールする

WordPress管理画面にログインし、「プラグイン」から「新規追加」を開きます。検索欄に「Contact Form 7」と入力し、表示されたプラグインをインストールして有効化します。

有効化すると、管理画面の左メニューに「お問い合わせ」が追加されます。

5-2. フォームテンプレートを編集する

「お問い合わせ」から「コンタクトフォーム」を開くと、初期状態のフォームが用意されています。

標準のテンプレートには、名前、メールアドレス、題名、メッセージ本文、送信ボタンなどが含まれています。必要に応じて項目を追加・削除しましょう。

たとえば、電話番号を追加したい場合は、フォーム編集画面で電話番号用のタグを追加します。個人情報保護方針への同意を入れたい場合は、承諾確認のチェックボックスを追加します。

入力項目のラベルは、ユーザーがわかりやすい表現にしましょう。「お名前」「メールアドレス」「お問い合わせ内容」など、一般的な表記がおすすめです。

5-3. メールタブで送信先を設定する

次に、「メール」タブを開きます。

「送信先」には、問い合わせを受け取りたいメールアドレスを入力します。「送信元」は、サイトと同じドメインのメールアドレスにするのが基本です。

たとえば、サイトのドメインが「example.com」であれば、「」や「」のような送信元にします。送信元メールアドレスがサイトのドメインと一致していないと、迷惑メール判定されやすくなることがあります。

メール本文には、フォーム項目のメールタグを入れます。ユーザーが入力した名前、メールアドレス、問い合わせ内容などが管理者宛メールに反映されるように設定しましょう。

5-4. ショートコードを固定ページに貼り付ける

フォーム設定画面の上部に、ショートコードが表示されます。

そのショートコードをコピーし、「固定ページ」から「新規追加」を開きます。ページタイトルを「お問い合わせ」などにして、本文エリアにショートコードを貼り付けます。

公開後、実際のページを開いてフォームが表示されているか確認しましょう。

5-5. サンクスメッセージを設定する

フォーム送信後に表示されるメッセージも設定しておきましょう。

「お問い合わせありがとうございます。内容を確認のうえ、担当者よりご連絡いたします。」

このようなメッセージを表示することで、ユーザーは送信が完了したことを確認できます。

より丁寧にするなら、「通常2営業日以内に返信いたします」「お急ぎの場合はお電話ください」など、次の行動がわかる案内を加えるとよいでしょう。

5-6. 実際にテスト送信して確認する

最後に、公開したフォームから実際にテスト送信します。

管理者宛メールが届くか、自動返信メールが届くか、送信内容が正しく表示されるかを確認してください。

メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダ、送信元メールアドレス、サーバーのメール制限、SPF・DKIM・DMARC、SMTP設定を順番に確認します。

6. WordPressフォームを使いやすくするカスタマイズ

WordPressフォームは、ただ設置するだけでなく、ユーザーが入力しやすいように改善することが大切です。フォームの使いやすさは、問い合わせ率や申し込み率に大きく影響します。

6-1. 入力項目を減らして離脱を防ぐ

フォームの入力項目が多すぎると、ユーザーは面倒に感じて離脱しやすくなります。

最初は、名前、メールアドレス、問い合わせ内容のように最低限の項目から始めましょう。電話番号、会社名、住所などは、本当に必要な場合だけ追加します。

特にスマホユーザーは、長いフォームを嫌がる傾向があります。入力項目を減らすだけでも、送信率が改善することがあります。

6-2. 必須項目をわかりやすく表示する

必須項目には、必ず「必須」と表示しましょう。

たとえば、「お名前 必須」「メールアドレス 必須」のようにラベルを付けると、ユーザーが迷わず入力できます。任意項目には「任意」と表示しておくと、入力しなくてもよいことが伝わります。

エラー表示も重要です。未入力のまま送信した時に、どの項目が未入力なのかがわかるようにしましょう。

6-3. スマホでも入力しやすいデザインにする

WordPressフォームは、スマホでも入力しやすいデザインにする必要があります。

入力欄が小さすぎる、ボタンが押しにくい、ラベルと入力欄の関係がわかりにくいフォームは、ユーザーにストレスを与えます。

スマホでは、入力欄を横幅いっぱいに表示し、項目ごとの余白を十分に取りましょう。送信ボタンも、指で押しやすい大きさにします。

また、メールアドレス入力欄にはメール用の入力タイプ、電話番号入力欄には電話番号用の入力タイプを使うと、スマホのキーボードが適切に切り替わり、入力しやすくなります。

6-4. 確認画面・完了画面を追加する

問い合わせ内容を送信前に確認してもらいたい場合は、確認画面を追加します。

確認画面があると、ユーザーは入力ミスに気づきやすくなります。特に、資料請求、予約、申し込み、採用応募など、送信内容の正確性が重要なフォームでは確認画面が役立ちます。

一方で、シンプルな問い合わせフォームでは、確認画面があることで送信完了までのステップが増え、離脱につながる場合もあります。フォームの目的に合わせて判断しましょう。

6-5. サンクスページを作成して成果計測する

フォーム送信後に専用のサンクスページへ遷移させると、成果計測がしやすくなります。

たとえば、送信完了後に「/thanks/」というページを表示し、そのページへの到達をコンバージョンとして計測します。

サンクスページには、受付完了メッセージ、返信までの目安、関連資料、次に読んでほしい記事、SNSリンクなどを掲載できます。問い合わせ後のユーザーに次の行動を案内できる点もメリットです。

6-6. Google Analyticsや広告タグでコンバージョン計測する

フォームは、設置して終わりではなく、成果を計測することが重要です。

Google Analyticsや広告タグを使えば、どのページから問い合わせが発生したのか、どの広告から資料請求につながったのかを確認できます。

サンクスページをコンバージョン地点に設定すると、計測がわかりやすくなります。広告運用をしている場合は、Google広告やMeta広告などのコンバージョンタグも設定しておきましょう。

7. WordPressフォームのスパム対策

WordPressフォームを公開すると、スパムメールが届くことがあります。特に海外からの自動送信や、意味のない文字列が大量に送られてくるケースがあります。フォームを安全に運用するために、スパム対策は必須です。

7-1. reCAPTCHAを導入する

reCAPTCHAは、Googleが提供するスパム対策の仕組みです。人間による送信か、ボットによる自動送信かを判定するために使われます。

Contact Form 7にはreCAPTCHA連携機能があり、スパムボットによる不正なフォーム送信をブロックできると説明されています。

reCAPTCHAを導入するには、Google側でサイトキーとシークレットキーを取得し、WordPress側のフォームプラグインに設定します。

7-2. Akismetを利用する

Akismetは、WordPressのスパム対策プラグインとしてよく使われます。公式ページでは、コメントやコンタクトフォームのスパムをグローバルデータベースと照合してチェックすると説明されています。

Contact Form 7などのフォームと組み合わせて使うことで、スパム判定を強化できます。ブログのコメント欄も運用しているサイトでは、フォームとコメントの両方でスパム対策を行いやすくなります。

7-3. 承諾チェックボックスを設置する

フォームに承諾チェックボックスを設置することも有効です。

たとえば、「個人情報保護方針に同意する」というチェックボックスを設置し、チェックしないと送信できないようにします。

承諾チェックボックスは、個人情報保護の観点でも重要です。スパム対策としての効果はreCAPTCHAほど強くありませんが、フォームの信頼性を高めるためにも設置しておきましょう。

7-4. 海外スパムを防ぐ設定を行う

日本語サイトにも、海外から英語や意味不明な文字列のスパムが届くことがあります。

対策としては、フォーム本文に日本語が含まれていない送信を制限する、特定のキーワードを含む送信をブロックする、海外IPからのアクセスを制限する、セキュリティプラグインを導入するなどの方法があります。

ただし、海外ユーザーからの問い合わせを受け付けたいサイトでは、制限しすぎると正規の問い合わせまでブロックしてしまう可能性があります。サイトの対象ユーザーに合わせて設定しましょう。

7-5. 不要な入力項目や公開メールアドレスを見直す

スパム対策では、フォームだけでなくサイト全体の見直しも大切です。

メールアドレスをページ上にそのまま掲載していると、スパム収集ツールに拾われる可能性があります。問い合わせはフォームに集約し、公開メールアドレスの掲載を最小限にするのがおすすめです。

また、使っていないフォームや古いフォームが残っている場合は削除しましょう。不要なフォームを放置すると、スパムの入口になることがあります。

8. WordPressフォームのメールが届かない原因と解決策

WordPressフォームでよくあるトラブルが、「フォームを送信したのにメールが届かない」という問題です。原因はひとつではなく、迷惑メール判定、送信元設定、サーバー制限、DNS設定、SMTP未設定などが考えられます。

8-1. 迷惑メールフォルダに振り分けられている

まず確認すべきなのは、迷惑メールフォルダです。

フォームからの通知メールが、GmailやOutlookなどの迷惑メールフォルダに入っていることがあります。特に、送信元メールアドレスや件名が不自然な場合、迷惑メール判定されやすくなります。

迷惑メールフォルダに入っていた場合は、「迷惑メールではない」と設定し、送信元メールアドレスを連絡先に追加します。ただし、根本的には送信元メールアドレスやSMTP設定を見直す必要があります。

8-2. 送信元メールアドレスの設定が間違っている

フォームの送信元メールアドレスが、サイトのドメインと一致していない場合、メールが届きにくくなることがあります。

たとえば、サイトのドメインが「example.com」なのに、送信元が個人のGmailアドレスになっていると、受信側で不審なメールと判断される可能性があります。

送信元には、サイトと同じドメインのメールアドレスを設定しましょう。例として、「」「」などです。

8-3. サーバーのメール送信制限に引っかかっている

レンタルサーバーによっては、PHPのmail関数によるメール送信に制限がある場合があります。

短時間に大量送信した場合や、送信元アドレスが不適切な場合、サーバー側でメールが送信されないことがあります。

サーバーの管理画面やマニュアルを確認し、メール送信制限、送信元アドレスのルール、SMTP設定の可否を確認しましょう。

8-4. SPF・DKIM・DMARCの設定が不十分

独自ドメインのメールを使う場合、SPF、DKIM、DMARCの設定も重要です。

SPFは、そのドメインからメールを送信してよいサーバーを示す設定です。DKIMは、メールが改ざんされていないことを確認するための電子署名です。DMARCは、SPFやDKIMに失敗したメールを受信サーバーがどう扱うかを指定する仕組みです。Google Workspaceのヘルプでも、DMARCはSPFやDKIM認証に合格しないメールに対して受信サーバーが取る対応を指示するものと説明されています。

これらのDNS設定が不十分だと、フォームからの通知メールが迷惑メール扱いになったり、受信拒否されたりすることがあります。独自ドメインメールを使う場合は、サーバー会社やメールサービスのマニュアルに従って設定しましょう。

8-5. SMTPプラグインを導入して送信を安定させる

WordPressフォームのメール送信を安定させたい場合は、SMTPプラグインの導入がおすすめです。

WP Mail SMTPの公式プラグインページでは、WordPressのメール送信を適切なSMTPプロバイダー経由に再設定することで、メール到達性の問題を修正すると説明されています。

SMTPを使うと、WordPressサーバーから直接メールを送るのではなく、認証済みのメールサーバーを経由して送信できます。これにより、迷惑メール判定を受けにくくなり、管理者通知や自動返信メールが届きやすくなります。

8-6. Gmailや独自ドメインメールで受信テストする

設定を変更したら、必ず複数のメールアドレスで受信テストを行いましょう。

Gmail、Yahoo!メール、Outlook、独自ドメインメールなどでテストすると、どの環境で届かないのかを確認できます。

テスト時には、管理者通知メールと自動返信メールの両方を確認します。管理者には届くが自動返信は届かない、またはその逆のケースもあるため、両方をチェックしてください。

9. WordPressフォーム設置時の注意点

WordPressフォームは、ユーザーの個人情報を扱う重要な機能です。安全に運用するために、設置時の注意点を押さえておきましょう。

9-1. 個人情報保護方針ページを用意する

フォームで名前、メールアドレス、電話番号、住所などを取得する場合は、個人情報保護方針ページを用意しましょう。

フォームの下部に「個人情報保護方針に同意のうえ送信してください」と記載し、該当ページへのリンクを設置します。

個人情報保護方針には、取得する情報、利用目的、第三者提供の有無、問い合わせ窓口などを記載します。

9-2. SSL化して安全に送信できる状態にする

フォームを設置するページは、SSL化してHTTPSで表示されるようにしましょう。

SSL化されていないページでは、送信内容が暗号化されず、ユーザーに不安を与えます。ブラウザ上でも「保護されていない通信」と表示されることがあり、問い合わせ率の低下につながります。

レンタルサーバーの無料SSL機能を使えば、比較的かんたんにHTTPS化できます。フォームページだけでなく、サイト全体をSSL化するのが基本です。

9-3. 入力内容を必要以上に収集しない

フォームでは、必要以上の個人情報を収集しないことが大切です。

問い合わせ対応に不要な住所、生年月日、性別、勤務先情報などを求めると、ユーザーは不安を感じます。情報漏えい時のリスクも大きくなります。

「その項目が本当に必要か」を確認し、不要な項目は削除しましょう。

9-4. フォームの送信先を複数人で管理する

問い合わせ対応を1人だけに任せていると、担当者が休みの時やメールを見落とした時に対応が遅れる可能性があります。

フォームの送信先には、共有メールアドレスや複数人が確認できるメールアドレスを設定すると安心です。

ただし、複数人に送信する場合は、個人情報の取り扱いルールも明確にしておきましょう。誰が確認し、誰が返信し、どのように履歴を管理するのかを決めておくことが大切です。

9-5. プラグインを定期的に更新する

WordPressフォームプラグインは、定期的に更新しましょう。

古いプラグインを使い続けると、セキュリティリスクや不具合の原因になります。WordPress公式ドキュメントでも、プラグインごとに自動更新を有効・無効にできる機能が案内されています。

ただし、自動更新によってフォームの表示や送信に影響が出ることもあるため、重要なサイトではバックアップを取ってから更新するのがおすすめです。

10. WordPressフォームに関するよくある質問

10-1. WordPressフォームは無料で作れる?

はい、無料で作れます。

Contact Form 7、WPForms Lite、Snow Monkey Forms、Forminatorなど、無料で使えるフォームプラグインがあります。シンプルな問い合わせフォームであれば、無料プラグインでも十分対応できます。

ただし、確認画面、条件分岐、決済連携、ファイルアップロード、マーケティング連携などの高度な機能を使う場合は、有料版が必要になることがあります。

10-2. 問い合わせフォームに確認画面は必要?

必ず必要というわけではありません。

一般的な問い合わせフォームでは、確認画面がなくても問題ないケースがあります。入力項目が少ないフォームでは、確認画面を入れることで送信完了までの手間が増え、離脱につながることもあります。

一方、予約、申し込み、資料請求、採用応募など、送信内容の正確性が重要なフォームでは、確認画面があると安心です。

10-3. フォームの送信内容を管理画面に保存できる?

プラグインによっては可能です。

Contact Form 7は標準では送信内容を管理画面に保存しませんが、追加プラグインを使うことで保存できる場合があります。MW WP FormやForminatorなど、送信データの保存に対応するプラグインもあります。

ただし、送信内容を保存する場合は、個人情報の管理に注意が必要です。保存期間、閲覧権限、削除ルールを決めておきましょう。

10-4. 予約フォームや申し込みフォームも作れる?

作れます。

WordPressフォームプラグインを使えば、予約フォーム、イベント申し込みフォーム、セミナー参加フォーム、採用応募フォームなども作成できます。

ただし、空き時間の自動管理、決済、カレンダー連携、予約枠の制御などが必要な場合は、通常の問い合わせフォームプラグインではなく、予約専用プラグインを検討した方がよい場合があります。

10-5. フォームだけ別ページに設置できる?

できます。

WordPressでは、固定ページを作成し、そのページにフォームのショートコードやブロックを設置できます。

たとえば、「お問い合わせ」ページに問い合わせフォームを設置し、「資料請求」ページには資料請求専用フォームを設置することができます。ランディングページ内にフォームだけを埋め込むことも可能です。

10-6. メールが届かない時はまず何を確認すべき?

まずは、迷惑メールフォルダを確認します。

次に、フォームの送信先メールアドレス、送信元メールアドレス、管理者通知メール、自動返信メールの設定を確認してください。

それでも届かない場合は、独自ドメインのSPF・DKIM・DMARC設定、サーバーのメール送信制限、SMTPプラグインの導入を確認します。特にビジネスサイトでは、SMTP送信を設定してメール到達性を安定させることをおすすめします。

まとめ

WordPressフォームは、問い合わせ、資料請求、予約、申し込み、採用応募など、サイト運営に欠かせない機能です。HTMLやPHPで自作することもできますが、初心者はフォームプラグインを使う方法が現実的です。

無料で定番のフォームを作りたいならContact Form 7、初心者でも直感的に作りたいならWPForms、ブロックエディターでシンプルに作りたいならSnow Monkey Forms、多機能なフォームを使いたいならForminatorが候補になります。MW WP Formは確認画面付きフォームに強みがありますが、新規導入時は保守状況を確認して慎重に判断しましょう。

フォーム作成では、入力項目を必要最低限に絞り、必須項目をわかりやすく表示し、自動返信メールや送信後メッセージを設定することが大切です。また、reCAPTCHAやAkismetによるスパム対策、SSL化、個人情報保護方針、プラグイン更新も忘れてはいけません。

メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダ、送信元メールアドレス、サーバー制限、SPF・DKIM・DMARC、SMTP設定を順番に確認しましょう。

WordPressフォームは、正しく設計すれば問い合わせ数や成約率の向上につながります。まずはシンプルなフォームから作成し、運用しながら改善していきましょう。