WordPressのURL変更方法と戻せない時の対処法|初心者向けに手順・注意点を解説
はじめに
WordPressのURL変更は、サイトのSSL化、ドメイン変更、サブディレクトリからルートへの移動、テスト環境から本番環境への移行などで必要になる作業です。管理画面から簡単に変更できる一方で、設定を間違えるとサイトが表示されない、ログインできない、リダイレクトループが起きるなどのトラブルにつながります。
特に初心者の方が注意したいのは、「WordPressアドレス」と「サイトアドレス」の違いを理解しないまま変更してしまうことです。どちらもURLに関する設定ですが、役割が異なるため、誤って変更すると管理画面に入れなくなる場合があります。
この記事では、WordPressのURL変更方法を初心者向けにわかりやすく解説します。管理画面から変更する基本手順に加えて、URL変更後に戻せない時の対処法、SEO評価を落とさないための注意点、変更前後のチェックリストまでまとめて紹介します。
1. WordPressのURL変更でできることと変更前に知っておくべき基礎知識
WordPressのURL変更とは、サイトの表示URLやWordPress本体の設置場所に関するURL設定を変更する作業です。単に見た目のURLを変えるだけでなく、管理画面の動作、画像の読み込み、内部リンク、検索エンジンへの評価にも関わる重要な設定です。
URL変更は便利な反面、仕組みを理解せずに行うとサイト全体に影響します。まずは、どのような時にURL変更が必要になるのか、関連する設定の違いを確認しておきましょう。
1-1. WordPressのURL変更が必要になる主なケース
WordPressのURL変更が必要になる主なケースは、次のような場合です。
まず多いのが、httpからhttpsへ変更するSSL化です。SSL証明書を導入した後、サイトURLを「http://」から「https://」に変更することで、安全な通信に対応したサイトとして表示されます。
次に、ドメインを変更するケースがあります。たとえば「example.com」から「new-example.com」へサイトを移転する場合、WordPress側のURL設定も新しいドメインに合わせる必要があります。
また、WordPressをサブディレクトリに設置していたサイトをルートディレクトリで表示したい場合にもURL変更が必要です。たとえば「example.com/wp/」に設置したWordPressを「example.com」で表示したい場合です。
そのほか、テスト環境から本番環境へ移行する場合、レンタルサーバーの初期ドメインから独自ドメインへ切り替える場合、wwwあり・なしを統一する場合にもURL変更が関係します。
1-2. 「WordPressアドレス」と「サイトアドレス」の違い
WordPressの管理画面で「設定」→「一般」を開くと、「WordPressアドレス(URL)」と「サイトアドレス(URL)」という2つの項目があります。
WordPressアドレスは、WordPress本体のファイルが設置されている場所を示すURLです。管理画面やWordPressのシステムが参照する重要な設定で、ここを間違えるとログイン画面や管理画面にアクセスできなくなることがあります。
一方、サイトアドレスは、訪問者がサイトを表示する時のURLです。サイトのトップページとして使いたいURLを指定します。
通常、WordPressをドメイン直下に設置している場合は、WordPressアドレスとサイトアドレスは同じURLになります。
例:
WordPressアドレス:https://example.com
サイトアドレス:https://example.com
一方、WordPress本体を「wp」などのサブディレクトリに設置し、サイト自体はドメイン直下で表示したい場合は、次のように異なる設定になることがあります。
WordPressアドレス:https://example.com/wp
サイトアドレス:https://example.com
この違いを理解せずに変更すると、サイトが表示されない原因になります。
1-3. URL変更とパーマリンク変更の違い
WordPressのURL変更とパーマリンク変更は似ていますが、意味が異なります。
URL変更は、サイト全体の基本URLを変更する作業です。たとえば、以下のような変更が該当します。
http://example.com から https://example.com へ変更するhttps://example.com から https://new-example.com へ変更するhttps://example.com/wp から https://example.com へ変更する
一方、パーマリンク変更は、投稿や固定ページなど個別ページのURL構造を変更する作業です。
たとえば、以下のような変更です。
https://example.com/?p=123
からhttps://example.com/sample-post/
または、
https://example.com/2026/06/sample-post/
からhttps://example.com/sample-post/
URL変更はサイト全体の住所を変える作業、パーマリンク変更は各記事の住所の形式を変える作業と考えるとわかりやすいです。
1-4. URL変更を間違えると起こるトラブル
WordPressのURL変更を間違えると、さまざまなトラブルが起こります。
よくあるのは、管理画面にログインできなくなるケースです。WordPressアドレスを誤って存在しないURLに変更すると、ログインページへアクセスできなくなることがあります。
また、サイトが真っ白になる、トップページは表示されるが投稿ページが404エラーになる、画像が表示されない、CSSが読み込まれずデザインが崩れるといった症状もあります。
SSL化の設定が不完全な場合は、「保護されていない通信」と表示されたり、httpとhttpsの間でリダイレクトループが起きたりすることがあります。
さらに、旧URLから新URLへのリダイレクトを設定しないと、検索エンジンからの評価が正しく引き継がれず、検索順位やアクセス数に影響する可能性があります。
2. WordPressのURL変更前に必ず準備すること
WordPressのURL変更は、実際の作業よりも事前準備が重要です。準備をせずに変更すると、トラブルが起きた時に元へ戻せなくなることがあります。
特に初心者の方は、URLを変更する前にバックアップ、変更内容のメモ、サーバー設定の確認、復旧手段の確認を必ず行いましょう。
2-1. サイト全体のバックアップを取る
URL変更前には、必ずサイト全体のバックアップを取ります。バックアップ対象は、WordPressのファイル一式とデータベースです。
WordPressのファイルには、テーマ、プラグイン、画像、設定ファイルなどが含まれます。データベースには、記事本文、固定ページ、メニュー、ウィジェット、各種設定などが保存されています。
バックアップは、レンタルサーバーのバックアップ機能を使う方法、WordPressのバックアッププラグインを使う方法、FTPとphpMyAdminを使って手動で取得する方法があります。
初心者の場合は、まずレンタルサーバーに自動バックアップ機能があるか確認しましょう。サーバー側で復元できる状態にしておけば、万が一URL変更に失敗しても戻せる可能性が高くなります。
2-2. 変更前のURLと変更後のURLをメモする
URL変更を行う前に、変更前と変更後のURLを正確にメモしておきます。
たとえば、以下のように記録しておくと安全です。
変更前のWordPressアドレス:http://example.com
変更後のWordPressアドレス:https://example.com
変更前のサイトアドレス:http://example.com
変更後のサイトアドレス:https://example.com
URLは、httpとhttps、wwwあり・なし、末尾のスラッシュ、サブディレクトリの有無を間違えやすい部分です。
特に「
2-3. サーバー・ドメイン・SSLの設定状況を確認する
WordPress側でURLを変更する前に、サーバーやドメイン側の設定が完了しているか確認します。
独自ドメインへ変更する場合は、ドメインのDNS設定が正しくサーバーに向いている必要があります。サーバー側にも、そのドメインを利用する設定が必要です。
SSL化する場合は、SSL証明書が有効になっているか確認します。SSL証明書が未設定のままWordPressのURLだけをhttpsに変更すると、サイトが正常に表示されなかったり、ブラウザで警告が出たりします。
また、サーバーによっては、wwwあり・なしの設定、常時SSL化の設定、ドメイン転送設定が別途必要な場合があります。WordPressの設定だけで完了するとは限らない点に注意しましょう。
2-4. 管理画面に入れなくなった時の復旧手段を確認する
URL変更に失敗した場合、WordPressの管理画面に入れなくなることがあります。そのため、事前に管理画面以外からURLを修正する方法を確認しておきましょう。
代表的な復旧方法は、以下の3つです。
wp-config.phpにURLを追記して修正する方法functions.phpを使って一時的にURLを戻す方法
phpMyAdminでデータベースのURLを直接修正する方法
また、FTPソフトやサーバーのファイルマネージャーでWordPressファイルを編集できるかも確認しておきます。
初心者の場合は、利用中のレンタルサーバーの管理画面に「ファイルマネージャー」や「phpMyAdmin」があるか、ログイン方法を事前に確認しておくと安心です。
3. WordPress管理画面からURLを変更する方法
WordPressのURL変更で最も基本的な方法は、管理画面から変更する方法です。管理画面にログインできる状態で、サーバーやドメインの設定が完了している場合は、この方法が一番わかりやすいです。
ただし、WordPressアドレスを間違えると管理画面に入れなくなる可能性があるため、変更内容をよく確認してから保存しましょう。
3-1. 「設定」→「一般」からURLを変更する手順
WordPress管理画面からURLを変更する手順は次の通りです。
まず、WordPressの管理画面にログインします。
次に、左側メニューから「設定」→「一般」をクリックします。
画面内に「WordPressアドレス(URL)」と「サイトアドレス(URL)」が表示されます。
変更したいURLを入力します。たとえば、SSL化する場合は、以下のように変更します。
変更前:http://example.com
変更後:https://example.com
WordPressアドレスとサイトアドレスの両方を変更する場合は、両方のURLを正しく入力します。
入力が完了したら、画面下部の「変更を保存」をクリックします。
保存後、自動的にログアウトしたり、ログイン画面へ移動したりすることがあります。その場合は、新しいURLのログイン画面から再度ログインしてください。
3-2. WordPressアドレスとサイトアドレスを変更する時の注意点
WordPressアドレスとサイトアドレスを変更する時は、どちらを変更すべきかを慎重に判断します。
WordPress本体の設置場所を変えていない場合、基本的にはWordPressアドレスとサイトアドレスを同じURLにします。
たとえば、SSL化のみを行う場合は、以下のように両方をhttpからhttpsへ変更します。
WordPressアドレス:https://example.com
サイトアドレス:https://example.com
一方、WordPress本体をサブディレクトリに置いたまま、トップページだけをドメイン直下で表示したい場合は、2つのURLが異なる場合があります。
WordPressアドレス:https://example.com/wp
サイトアドレス:https://example.com
この設定は少し複雑なため、初心者が不用意に変更するのは避けた方が安全です。特にWordPressアドレスは、WordPress本体の場所と一致している必要があります。
3-3. httpからhttpsへ変更する場合の確認ポイント
httpからhttpsへ変更する場合は、事前にSSL証明書が有効になっているか確認します。
ブラウザで https://example.com にアクセスし、サイトが表示されるか確認しましょう。SSL証明書が有効でない場合、警告画面が表示されたり、接続できなかったりします。
また、レンタルサーバー側で常時SSL化の設定が必要な場合があります。サーバーによっては、管理画面で「httpからhttpsへリダイレクトする」設定を有効化できます。
WordPress側でURLをhttpsに変更した後は、画像やCSS、JavaScriptなどがhttpのまま読み込まれていないか確認します。ページ内にhttpのコンテンツが残っていると、混在コンテンツとなり、ブラウザで「保護されていない通信」と表示されることがあります。
3-4. 変更後にサイト表示・ログインを確認する方法
URL変更後は、すぐにサイトの表示とログインを確認します。
まず、新しいURLでトップページを開きます。トップページが正しく表示されるか、デザインが崩れていないか、画像が表示されているかを確認します。
次に、投稿ページや固定ページをいくつか開きます。404エラーが出ないか、内部リンクが正しく動作するかを確認しましょう。
その後、新しいURLのログイン画面にアクセスします。
通常は、以下のURLです。
https://example.com/wp-admin/
または、
https://example.com/wp-login.php
ログインできることを確認したら、管理画面内の表示も確認します。特に、メディアライブラリ、テーマカスタマイザー、プラグイン設定画面などでエラーが出ていないか見ておくと安心です。
4. WordPressのURLを変更できない・戻せない時の対処法
WordPressのURL変更後に、管理画面へ入れなくなったり、サイトが表示されなくなったりすることがあります。この場合でも、管理画面以外からURLを修正すれば復旧できる可能性があります。
焦って何度も設定を変更すると状況が悪化することがあるため、まずは変更前のURLと変更後のURLを確認し、どこで間違えたのかを整理しましょう。
4-1. 管理画面に入れない時はwp-config.phpでURLを修正する
管理画面に入れない場合、wp-config.phpにURLを指定して復旧する方法があります。
wp-config.phpは、WordPressの重要な設定ファイルです。FTPソフトやサーバーのファイルマネージャーでWordPressが設置されているフォルダを開くと見つかります。
wp-config.phpを開き、以下のようなコードを追記します。
define('WP_HOME', 'https://example.com');define('WP_SITEURL', 'https://example.com');
WP_HOMEはサイトアドレス、WP_SITEURLはWordPressアドレスに対応します。
追記する場所は、通常「/* That's all, stop editing! Happy publishing. */」という記述より上です。
この設定を追加すると、管理画面の一般設定で入力したURLよりも、wp-config.phpの指定が優先されます。誤ったURL設定が原因でログインできない場合、この方法で復旧できることがあります。
ただし、ここに設定している間は管理画面からURLを変更できなくなる場合があります。復旧後にデータベース側のURLを正しく修正し、必要に応じて追記したコードを削除しましょう。
4-2. functions.phpを使って一時的にURLを戻す方法
テーマのfunctions.phpを使って、一時的にURLを修正する方法もあります。
使用中テーマのfunctions.phpに、以下のようなコードを追記します。
update_option('home', 'https://example.com');update_option('siteurl', 'https://example.com');
この状態でサイトに一度アクセスすると、データベース内のURL設定が更新されます。
ただし、このコードは一度実行したら必ず削除してください。残したままにすると、ページが読み込まれるたびに同じ処理が実行され、思わぬ不具合の原因になります。
また、functions.phpの編集を間違えるとサイトが真っ白になることがあります。編集前には必ずファイルのバックアップを取り、余計な記号や全角文字を入れないように注意しましょう。
初心者の場合は、wp-config.phpでの修正やphpMyAdminでの修正の方が状況を把握しやすい場合があります。
4-3. phpMyAdminでデータベースからURLを修正する方法
phpMyAdminを使えば、WordPressのデータベースに保存されているURLを直接修正できます。
まず、レンタルサーバーの管理画面からphpMyAdminを開きます。
次に、WordPressで使用しているデータベースを選択します。どのデータベースを使っているかわからない場合は、wp-config.php内のDB_NAMEを確認します。
データベースを開いたら、wp_optionsテーブルを探します。ただし、テーブル接頭辞を変更している場合は、wp_optionsではなく、○○_optionsのような名前になっていることがあります。
wp_optionsテーブルの中に、siteurlとhomeという項目があります。
siteurlがWordPressアドレス、homeがサイトアドレスです。
それぞれの値を正しいURLに修正します。
例:
siteurl:https://example.comhome:https://example.com
修正後、新しいURLでサイトと管理画面にアクセスできるか確認します。
phpMyAdminでの操作はデータベースを直接編集するため、誤って別の項目を変更しないよう注意が必要です。作業前には必ずデータベースのバックアップを取ってください。
4-4. FTP・ファイルマネージャーで復旧する時の注意点
FTPやファイルマネージャーで復旧作業を行う場合は、編集するファイルを間違えないことが重要です。
特に注意したいファイルは、wp-config.php、テーマのfunctions.php、.htaccessです。
wp-config.phpはWordPressの基本設定に関わるファイルです。余計な空白や記述ミスがあると、データベース接続エラーや画面真っ白の原因になります。
functions.phpはテーマごとに存在します。親テーマと子テーマを使っている場合、どちらを編集するか間違えないようにしましょう。
.htaccessはリダイレクトやパーマリンクに関わるファイルです。記述を間違えると、リダイレクトループや500エラーが発生することがあります。
編集前には、必ず元のファイルをダウンロードして保存しておきましょう。問題が起きた場合は、元のファイルをアップロードし直すことで復旧できる可能性があります。
4-5. それでも戻せない時に確認すべきサーバー側の設定
WordPress側のURLを修正しても戻せない場合は、サーバー側の設定を確認します。
まず、ドメインが正しくサーバーに設定されているか確認します。独自ドメインを追加していない、DNS設定が反映されていない、別のサーバーを向いているといった場合、WordPress側を修正しても表示されません。
次に、SSL設定を確認します。SSL証明書が無効になっている場合、httpsのURLへアクセスできません。
また、サーバーのリダイレクト設定も確認しましょう。サーバー側でhttpからhttpsへ転送し、WordPressやプラグインでも別の転送を設定していると、リダイレクトループが発生することがあります。
キャッシュ機能も見落としやすいポイントです。サーバーキャッシュ、WordPressのキャッシュプラグイン、ブラウザキャッシュ、CDNのキャッシュが古いURLを保持している場合があります。
それでも解決できない場合は、レンタルサーバーのサポートに相談しましょう。その際は、変更前URL、変更後URL、発生しているエラー、実施した作業内容をまとめて伝えると対応がスムーズです。
5. URL変更後に必要な設定と確認作業
WordPressのURL変更は、URLを書き換えて終わりではありません。変更後には、パーマリンク、内部リンク、画像URL、リダイレクト、アクセス解析、サイトマップなどを確認する必要があります。
この作業を怠ると、表示エラーやSEO評価の低下につながる可能性があります。
5-1. パーマリンク設定を保存し直す
URL変更後は、管理画面の「設定」→「パーマリンク」を開き、何も変更せずに「変更を保存」をクリックします。
これにより、WordPressのリライトルールが再生成されます。
URL変更後に投稿ページや固定ページで404エラーが出る場合、パーマリンク設定を保存し直すだけで解決することがあります。
特に、ドメイン変更、SSL化、サブディレクトリ移動、サーバー移転を行った後は、必ずこの作業を行いましょう。
5-2. 内部リンク・画像URL・メニューURLを確認する
URL変更後は、サイト内のリンクが新しいURLに変わっているか確認します。
記事本文内に旧URLの内部リンクを直接入力している場合、URL変更後も古いURLのまま残ることがあります。
また、画像URLも確認が必要です。メディアライブラリの画像、記事内画像、背景画像、ロゴ、バナーなどが旧URLを参照していると、画像が表示されないことがあります。
メニューやウィジェットに手動でURLを入れている場合も、旧URLが残りやすいです。
URL変更後は、以下を確認しましょう。
記事本文内の内部リンク
固定ページ内のリンク
メニューのカスタムリンク
ウィジェット内のリンク
画像URL
ボタンリンク
テーマ設定内のURL
プラグイン設定内のURL
サイト内検索やデータベース置換プラグインを使うと、旧URLが残っていないか確認しやすくなります。ただし、データベースを一括置換する場合は、必ずバックアップを取ってから行いましょう。
5-3. 旧URLから新URLへ301リダイレクトを設定する
URLを変更したら、旧URLから新URLへ301リダイレクトを設定します。
301リダイレクトとは、ページが恒久的に移動したことをブラウザや検索エンジンに伝える転送設定です。
たとえば、以下のような変更をした場合、旧URLにアクセスしたユーザーを新URLへ自動転送します。
http://example.com/sample/
からhttps://example.com/sample/
ドメイン変更の場合も同様です。
https://old-example.com/sample/
からhttps://new-example.com/sample/
301リダイレクトを設定しないと、旧URLにアクセスしたユーザーがエラーページにたどり着いたり、検索エンジンが新URLを正しく評価できなかったりします。
リダイレクトは、レンタルサーバーの管理画面、.htaccess、WordPressプラグインなどで設定できます。
初心者の場合は、サーバーの転送設定やリダイレクト系プラグインを使うと設定しやすいです。ただし、複数の場所で重複してリダイレクトを設定すると、リダイレクトループの原因になるため注意しましょう。
5-4. Search Console・Googleアナリティクスの設定を見直す
URL変更後は、Search ConsoleとGoogleアナリティクスの設定も確認します。
httpからhttpsへ変更した場合や、wwwあり・なしを変更した場合は、Search Consoleで新しいURLのプロパティを確認します。
ドメイン変更を行った場合は、Search Consoleのアドレス変更ツールの利用を検討します。また、新しいURLのサイトマップを送信し、Googleに新URLを認識してもらうことが重要です。
Googleアナリティクスでは、プロパティやデータストリームのURL設定を確認します。URL変更後も計測が続いているか、リアルタイムレポートなどで確認しましょう。
アクセス解析タグをテーマやプラグインで設定している場合は、URL変更後にタグが外れていないかも確認してください。
5-5. サイトマップを更新して再送信する
URL変更後は、サイトマップを更新し、Search Consoleから再送信します。
WordPressでは、標準機能やSEOプラグインによってXMLサイトマップを生成できます。URL変更後にサイトマップを開き、新しいURLで生成されているか確認しましょう。
サイトマップ内に旧URLが残っている場合、キャッシュやプラグイン設定が原因の可能性があります。キャッシュを削除し、SEOプラグインの設定を確認してください。
サイトマップを再送信することで、検索エンジンに新しいURL構造を伝えやすくなります。
6. URL変更後によくあるトラブルと解決策
WordPressのURL変更後には、いくつかの典型的なトラブルがあります。症状ごとに原因を切り分ければ、落ち着いて対応できます。
ここでは、初心者がつまずきやすいトラブルと解決策を紹介します。
6-1. サイトが真っ白になる場合
サイトが真っ白になる場合、PHPエラー、テーマやプラグインの不具合、設定ファイルの記述ミスなどが考えられます。
URL変更直後に真っ白になった場合は、まず直前に編集したファイルを確認します。wp-config.phpやfunctions.phpに追記したコードに間違いがないか見直しましょう。
全角の引用符、余計な空白、セミコロンの抜け、記述場所の誤りが原因になることがあります。
プラグインが原因の可能性もあります。FTPやファイルマネージャーでpluginsフォルダ名を一時的に変更すると、プラグインをまとめて停止できます。その後サイトが表示される場合は、プラグインのいずれかが原因です。
テーマが原因の場合は、使用中テーマのフォルダ名を変更し、標準テーマに切り替わるか確認する方法もあります。
6-2. ログイン画面に入れない場合
ログイン画面に入れない場合は、WordPressアドレスやサイトアドレスが間違っている可能性があります。
まず、wp-config.phpに正しいURLを指定してアクセスできるか確認します。
define('WP_HOME', 'https://example.com');define('WP_SITEURL', 'https://example.com');
これでログインできるようになった場合、管理画面やデータベースに保存されているURLが間違っていた可能性があります。
また、Cookieやキャッシュが原因でログインできない場合もあります。ブラウザのキャッシュを削除する、シークレットウィンドウで試す、別のブラウザで確認するなどの方法も有効です。
セキュリティプラグインでログインURLを変更している場合は、その設定も確認しましょう。
6-3. リダイレクトループが発生する場合
リダイレクトループとは、URLの転送が繰り返され、サイトが表示されなくなる状態です。
たとえば、httpからhttpsへ転送する設定と、httpsからhttpへ戻す設定が同時に存在すると、転送が無限に繰り返されます。
原因になりやすいのは、以下の設定です。
サーバー側の常時SSL化設定.htaccessのリダイレクト設定
WordPressのURL設定
リダイレクト系プラグイン
SSL化プラグイン
CDN側のSSL設定
解決するには、リダイレクト設定が複数の場所で重複していないか確認します。
特に、サーバー側で常時SSL化を有効にしている場合、WordPressプラグイン側でも同じ転送を設定するとループすることがあります。
一度リダイレクト系プラグインを停止し、.htaccessを標準状態に戻してから、必要な転送だけを再設定すると原因を切り分けやすくなります。
6-4. 画像が表示されない場合
URL変更後に画像が表示されない場合、画像URLが旧URLのまま残っている可能性があります。
たとえば、記事本文内の画像が以下のようなURLを参照している場合です。
http://example.com/wp-content/uploads/image.jpg
SSL化後は、以下のようにhttpsで読み込む必要があります。
https://example.com/wp-content/uploads/image.jpg
画像URLが旧ドメインやhttpのまま残っている場合は、データベース内のURL置換が必要になることがあります。
また、メディアライブラリの画像が表示されない場合は、アップロードフォルダのパス設定、ファイルの存在、パーミッションも確認しましょう。
サーバー移転を伴うURL変更では、画像ファイル自体の移行漏れもよくあります。wp-content/uploadsフォルダが正しく移行されているか確認してください。
6-5. 404エラーが出る場合
URL変更後に投稿ページや固定ページで404エラーが出る場合は、パーマリンク設定が原因のことが多いです。
管理画面の「設定」→「パーマリンク」を開き、何も変更せずに「変更を保存」をクリックしてください。
これでリライトルールが再生成され、404エラーが解消することがあります。
それでも直らない場合は、.htaccessの記述を確認します。WordPressの標準的なリライトルールが消えていたり、別のリダイレクト設定と競合していたりする場合があります。
また、ドメイン変更後に旧URLのページが404になる場合は、301リダイレクトが正しく設定されていない可能性があります。
6-6. 「保護されていない通信」と表示される場合
SSL化後に「保護されていない通信」と表示される場合は、ページ内にhttpで読み込まれているコンテンツが残っている可能性があります。
これを混在コンテンツといいます。
よくある原因は、画像、CSS、JavaScript、外部フォント、広告タグ、アクセス解析タグなどです。
まず、WordPressアドレスとサイトアドレスがhttpsになっているか確認します。
次に、記事本文やテーマ設定、ウィジェット、メニュー、プラグイン設定内にhttpのURLが残っていないか確認します。
必要に応じて、データベース内の旧URLをhttpsのURLへ置換します。ただし、一括置換は影響範囲が大きいため、必ずバックアップを取ってから行いましょう。
7. URL変更でSEO評価を落とさないための注意点
WordPressのURL変更は、SEOにも影響します。正しく対応すれば大きな問題を避けられますが、旧URLを放置したり、内部リンクがバラバラになったりすると検索順位やアクセス数に悪影響が出る可能性があります。
URL変更後は、検索エンジンとユーザーの両方が新しいURLへ迷わずたどり着ける状態を作ることが大切です。
7-1. 旧URLを放置せず301リダイレクトを設定する
SEO評価を引き継ぐために最も重要なのが、301リダイレクトです。
旧URLにアクセスしたユーザーや検索エンジンを、新URLへ正しく転送します。
たとえば、以下のように同じページ同士で対応させます。
旧URL:http://example.com/wordpress-url/
新URL:https://example.com/wordpress-url/
ドメイン変更の場合も、トップページだけでなく、各記事ページも対応する新URLへリダイレクトすることが重要です。
すべての旧URLをトップページへ転送すると、ユーザーにとって不便なだけでなく、SEO上も適切とはいえません。できる限り、旧ページと同じ内容の新ページへ転送しましょう。
7-2. サイト内リンクを新URLに統一する
URL変更後は、サイト内リンクを新URLに統一します。
301リダイレクトを設定していれば旧URLから新URLへ転送されますが、サイト内部のリンクが旧URLのままだと、毎回リダイレクトが発生します。
リダイレクトが多いと、ページ表示速度やクロール効率に影響する可能性があります。
記事本文、固定ページ、メニュー、ウィジェット、ボタン、バナー、関連記事リンクなどを確認し、新URLに修正しましょう。
内部リンクは相対URLで管理されている場合もありますが、絶対URLで入力している箇所は旧URLが残りやすいので注意が必要です。
7-3. 重複URLを作らないように正規URLを確認する
URL変更後は、同じページが複数のURLで表示されないように確認します。
たとえば、以下のURLがすべて表示される状態は避けるべきです。
http://example.comhttps://example.comhttps://www.example.comhttps://example.com/index.php
これらが同じ内容で表示されると、検索エンジンから重複コンテンツとして認識される可能性があります。
最終的に使うURLを1つに決め、それ以外のURLは正規URLへ301リダイレクトします。
また、SEOプラグインを使っている場合は、canonicalタグが新しい正規URLを指しているか確認しましょう。
7-4. インデックス状況と検索順位を確認する
URL変更後は、Search Consoleでインデックス状況を確認します。
新しいURLがクロールされているか、エラーが出ていないか、サイトマップが正常に読み込まれているかを確認しましょう。
また、主要なキーワードの検索順位やクリック数、表示回数の変化も見ておきます。
URL変更直後は、一時的に検索順位やアクセス数が変動することがあります。数日から数週間は推移を確認し、大きなエラーがないか継続的にチェックしましょう。
7-5. URL変更直後に検索流入が変動する理由
URL変更直後に検索流入が変動するのは、検索エンジンが新しいURLを再認識するまでに時間がかかるためです。
301リダイレクトを設定していても、すべてのページがすぐに新URLへ置き換わるわけではありません。
また、内部リンク、サイトマップ、canonicalタグ、外部リンクなどの情報を検索エンジンが再処理する必要があります。
適切にリダイレクトを設定し、サイトマップを送信し、エラーを修正していれば、時間の経過とともに安定することが多いです。
ただし、リダイレクトが不完全、旧URLが404になっている、サイトマップに旧URLが残っている、内部リンクがバラバラといった状態では、検索流入の低下が長引く可能性があります。
8. 初心者がWordPressのURL変更で失敗しないためのチェックリスト
WordPressのURL変更で失敗しないためには、作業前、作業中、作業後に確認すべき項目を整理しておくことが大切です。
以下のチェックリストを使って、抜け漏れを防ぎましょう。
8-1. 変更前に確認する項目
変更前には、まずバックアップを取得します。ファイルとデータベースの両方を保存しておきましょう。
次に、変更前URLと変更後URLをメモします。httpとhttps、wwwあり・なし、サブディレクトリの有無を正確に記録します。
SSL化する場合は、SSL証明書が有効になっているか確認します。
ドメイン変更を行う場合は、DNS設定とサーバー側のドメイン設定が完了しているか確認します。
管理画面に入れなくなった時に備えて、FTP、ファイルマネージャー、phpMyAdminにアクセスできるか確認します。
また、使用中のテーマやプラグインがURL変更に影響しそうかも確認しておくと安心です。特にキャッシュ系、セキュリティ系、リダイレクト系、SSL系プラグインは注意が必要です。
8-2. 変更作業中に確認する項目
変更作業中は、入力するURLを慎重に確認します。
WordPressアドレスとサイトアドレスを間違えないようにしましょう。
URLの末尾に不要なスペースが入っていないか、全角文字が混ざっていないかも確認します。
SSL化の場合は、必ず「https://」で始まるURLを入力します。
変更を保存した後、ログアウトされた場合は、新しいURLのログイン画面から再ログインします。
エラーが出た場合は、むやみに何度も変更せず、直前に行った作業を確認しましょう。
8-3. 変更後に確認する項目
変更後は、トップページ、投稿ページ、固定ページ、カテゴリーページ、問い合わせページなどを確認します。
画像が表示されているか、デザインが崩れていないか、メニューが動作するか、フォームが送信できるかも確認しましょう。
管理画面にログインできるか、メディアライブラリが表示されるか、記事の編集画面が開けるかもチェックします。
その後、パーマリンク設定を保存し直します。
旧URLから新URLへ301リダイレクトされるか確認します。
Search Console、Googleアナリティクス、サイトマップ、canonicalタグ、内部リンクも見直します。
SSL化した場合は、ブラウザで鍵マークが表示されるか、「保護されていない通信」と表示されないか確認してください。
8-4. 自力で対応できない時に相談すべき相手
自力で対応できない場合は、まず利用中のレンタルサーバーのサポートに相談しましょう。
サーバー側のドメイン設定、SSL設定、リダイレクト設定、バックアップ復元については、サーバー会社が確認できる範囲が多いです。
WordPressの設定やデータベース修正が必要な場合は、WordPressに詳しい制作会社、保守業者、フリーランスに相談するのも選択肢です。
相談する時は、以下の情報をまとめておくとスムーズです。
変更前のURL
変更後のURL
変更した日時
発生している症状
表示されているエラーメッセージ
実施した作業内容
利用中のサーバー名
使用中のテーマや主要プラグイン
状況を整理して伝えることで、原因の特定が早くなります。
9. WordPressのURL変更に関するよくある質問
ここでは、WordPressのURL変更で初心者が疑問に感じやすいポイントをQ&A形式で解説します。
9-1. URL変更後に元のURLへ戻せますか?
はい、元のURLへ戻すことは可能です。
管理画面にログインできる場合は、「設定」→「一般」からWordPressアドレスとサイトアドレスを元のURLに戻します。
管理画面に入れない場合は、wp-config.php、functions.php、phpMyAdminなどを使ってURLを修正します。
ただし、ドメイン設定やSSL設定、リダイレクト設定も変更している場合は、WordPress側のURLだけ戻しても正常に表示されないことがあります。
元に戻す場合も、サーバー側の設定とWordPress側の設定をセットで確認しましょう。
9-2. WordPressアドレスを間違えて変更したらどうすればいいですか?
WordPressアドレスを間違えて変更し、管理画面に入れなくなった場合は、wp-config.phpで正しいURLを指定する方法が有効です。
FTPやファイルマネージャーでwp-config.phpを開き、以下のように正しいURLを追記します。
define('WP_HOME', 'https://example.com');define('WP_SITEURL', 'https://example.com');
これでアクセスできるようになったら、phpMyAdminなどでデータベース内のhomeとsiteurlを正しい値に修正します。
作業後、不要であればwp-config.phpに追記したURL指定を削除します。
9-3. URL変更だけでSEO評価は下がりますか?
URL変更そのものだけで必ずSEO評価が下がるわけではありません。
ただし、301リダイレクトを設定しない、内部リンクが旧URLのまま、サイトマップに旧URLが残っている、canonicalタグが間違っている、404エラーが多発しているといった状態では、SEOに悪影響が出る可能性があります。
URL変更後は、旧URLから新URLへ正しく301リダイレクトし、サイト内リンクやサイトマップを新URLに統一することが重要です。
また、URL変更直後は検索順位やアクセス数が一時的に変動することがあります。Search Consoleでエラーを確認しながら、数週間単位で推移を見守りましょう。
9-4. プラグインを使ってURL変更しても大丈夫ですか?
プラグインを使ってURL変更やURL置換を行うことは可能です。
特に、データベース内に残った旧URLを新URLへ置換する場合、プラグインを使うと初心者でも作業しやすいです。
ただし、URL置換はサイト全体に影響するため、必ずバックアップを取ってから実行してください。
また、SSL化プラグインやリダイレクトプラグインを複数使うと、設定が重複してリダイレクトループが起きることがあります。
プラグインを使う場合でも、何を変更するためのプラグインなのかを理解し、不要になった設定は整理しましょう。
9-5. ドメイン変更とSSL化は同時に行っても問題ありませんか?
ドメイン変更とSSL化を同時に行うことは可能ですが、初心者には少し難易度が高い作業です。
たとえば、以下のような変更です。
http://old-example.com
からhttps://new-example.com
この場合、ドメイン設定、SSL証明書、WordPressのURL変更、データベース内URL置換、301リダイレクト、Search Console設定、サイトマップ更新など、複数の作業が必要になります。
作業に慣れていない場合は、まず新ドメインとSSLの設定をサーバー側で完了させ、その後WordPress側のURLを変更する流れがおすすめです。
不安な場合は、サーバー会社やWordPressに詳しい専門家に相談した方が安全です。
まとめ
WordPressのURL変更は、SSL化、ドメイン変更、サブディレクトリ移動、テスト環境から本番環境への移行などで必要になる重要な作業です。
管理画面の「設定」→「一般」から簡単に変更できますが、「WordPressアドレス」と「サイトアドレス」の違いを理解せずに操作すると、管理画面に入れなくなったり、サイトが表示されなくなったりする可能性があります。
URL変更前には、必ずファイルとデータベースのバックアップを取り、変更前後のURLをメモし、サーバー・ドメイン・SSLの設定を確認しておきましょう。
万が一、URL変更後に戻せない場合でも、wp-config.php、functions.php、phpMyAdminを使って復旧できることがあります。焦らず、変更した内容を確認しながら対処することが大切です。
また、URL変更後はパーマリンク設定の保存、内部リンクや画像URLの確認、301リダイレクト、Search ConsoleやGoogleアナリティクスの設定見直し、サイトマップの再送信まで行いましょう。
WordPressのURL変更は、正しい手順で進めれば初心者でも対応できます。事前準備と変更後の確認を丁寧に行い、サイト表示やSEO評価への影響を最小限に抑えましょう。

